会議の録音準備
会議を録音する方法。会議マイク・スピーカーフォンの選び方とノイズ対策
議事録に使える録音を残すための準備ガイド。部屋の広さと人数に合う会議マイク・スピーカーフォンの選び方、マイクの置き方、音声のノイズ除去、会議前の試験録音から保存後の確認までを整理します。
公開日:更新日:執筆・運営:Klang AI AB
録音方法を選ぶ
最初に、どの声をどこから録るか決める
対面では室内の声、オンラインでは自分と相手の音声、ハイブリッドでは両方が必要です。録音中の表示だけで判断せず、保存した音を再生して確認します。
録音を始める前に、目的・閲覧する人・保存期間を参加者へ説明し、必要な同意と社内規程・主催者のルールを確認します。確認が取れていない状態では録音を開始しないようにします。
Klangのブラウザ録音は選択したマイクを入力にします。PC内で再生される会議相手の音声を直接取り込む機能ではありません。オンライン会議では、会議アシスタントや会議サービスの記録機能を検討します。
| 形式 | 使う方法 | 試験で確かめること |
|---|---|---|
| 対面 | スマートフォン、ICレコーダー、ブラウザのマイク録音 | 遠い席・小さな声の発言も聞き取れるか |
| オンライン | 会議サービスの録画、または許可を得た会議アシスタント | 主催者の権限、アシスタントの入室、双方の声と保存先 |
| ハイブリッド | 会議室の音声を会議サービスへ送り、その会議を記録 | 室内と遠隔の両方が入り、二重音声やエコーがないか |
オンライン会議
オンライン会議を録音・録画する:Zoom・Teams・Google Meet
オンライン会議では、パソコンのマイクで部屋の音を拾うより、会議ツールの録画か会議ボットで記録するほうが、相手の声まで確実に残ります。どちらも主催者の権限と参加者への告知が前提です。
自分では録画できない会議や、映像は不要で議事録だけ欲しい会議は、Klangの会議ボットを参加させる方法があります。ボットは参加者の一人として入室し、映像ではなく音声を記録します。Zoom・Teams・Google Meetに対応し、フリープランから使えます(待機室・ロビーでは入室の許可が必要です)。
| ツール | 標準の録画 | 主な保存先 | 録画できないとき |
|---|---|---|---|
| Zoom | 無料のベーシックでもデスクトップアプリでローカル録画。クラウド録画は有料プラン | パソコンの「ドキュメント」>「Zoom」、またはZoomのクラウド | ホストに録画の権限をもらうか、共同ホストにしてもらう |
| Microsoft Teams | 職場・学校向けライセンスと管理者の有効化が必要。ゲストは不可 | 開催者のOneDriveの「レコーディング」(チャネル会議はSharePoint) | 鍵アイコンの理由を確認し、開催者かIT管理者に依頼する |
| Google Meet | Business Standard以上などの対象エディション。パソコンかAndroid | 主催者のGoogleドライブの「Google Meet」フォルダ | 主催者に録画を依頼するか、管理者に録画の有効化を確認する |
録音アプリ
会議の録音アプリ・機器の選び方
会議の録音は、何で録るかより「あとで文字起こしと確認がしやすいか」で選ぶと失敗が減ります。
スマートフォンの録音アプリ
対面の打ち合わせや出先の会議に。Klangのアプリ(iOS・Android)なら録音を止めた時点で文字起こしと要約が作られ、ファイルを移す手間がありません。机に置く位置と、充電の残量を会議前に確認します。
ICレコーダー
長時間の会議や、スマートフォンを持ち込めない場所に。録音したmp3・wavなどはパソコンに移してからアップロードします。電池と本体の空き容量を会議前に確認します。
パソコンのブラウザ録音
会議室のスピーカーフォンをパソコンにつないで録る場合に。選んだマイクの音を録るため、オンライン会議の相手の声を取り込む用途には向きません。
会議ボット・会議ツールの録画
オンライン会議ならこちらが確実です。相手の声も含めて記録でき、録音機器の配置を気にする必要がありません。
対面会議
マイクは声との距離と机の振動を見て置く
会議室の広さだけで機器を決めず、座席ごとの聞こえ方を確認します。ソニーは発言者に近い位置での録音と、スタンドなどによる机からの振動の低減を案内しています。機種の指向性や推奨設定は取扱説明書で確かめてください。
- 紙をめくる場所やキーボードのすぐ横を避け、マイク部分を物で覆わない。
- 席が横に広いときは、中央に置くだけで全員を録れると決めつけず、両端の声を再生する。
- 声が遠い場合は、録音後の加工より先に配置や機器の見直しを試す。
- 空調音や反響が目立つ場合は、場所を変えた短い録音を比較する。換気や施設のルールを優先する。
会議マイク
文字起こしの精度を上げる会議マイクの選び方:部屋の広さと人数で決める
会議の録音がうまくいかない原因の多くは、機器の性能より、部屋と機器の組み合わせにあります。人数と会議の形式から、マイクの種類と台数を決めます。
スピーカーフォンは、会議の相手の声を部屋に流しながら、室内の声を拾う機器です。録音の目的では、どこまで離れた声を拾えるかが大切です。製品の対応人数や集音範囲は、メーカーの仕様書で確認し、購入後は本番と同じ席で試し録りをします。
文字起こしの精度は、マイクに届く声と周りの雑音の差で大きく変わります。遠い席の発言や、紙をめくる音に重なった発言は、AIの文字起こしでも聞き取れない箇所になりやすくなります。人数に対してマイクが足りないときは、高性能な1台を探すより、席の近くにもう1台置くほうが効果があります。
| 種類 | 特徴 | 向いている場面 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| スピーカーフォン | マイクとスピーカーが一体。机の中央に置き、PCにUSBやBluetoothでつなぐ | 4〜8人程度の小部屋でのオンライン会議 | 席が横に長いと端の声が小さくなる。対応人数は製品の仕様で確認 |
| 卓上の境界型マイク | 机に置いて周りの声を拾う | 小〜中規模の会議室 | 紙やキーボードの音、机の振動を拾いやすい |
| グースネックマイク | 話す人の口元に向けて使う | 発言者が決まった席に座る会議 | 使っていないマイクは切る |
| ピンマイク・ヘッドセット | 話す人の口元の近くで録る | 研修・講義、1人で参加するオンライン会議 | 会場からの質問は別に録る必要がある |
ROOM
会議の規模を選ぶ
機器の組み合わせ
机の中央に置くスピーカーフォン、または卓上の境界型マイク2〜3本
Shureは小さな会議室ではエリアで集音する方法を挙げています。ビデオ会議では、すべての参加者が腕を伸ばした先くらいの距離にマイクを置くと、エコーキャンセルが働きやすいとしています。
試し録りで確認:机の両端の席から話し、保存した録音で声の大きさの差を確かめる
自席・1〜2人:ヘッドセット、またはPC・USBのマイク。口元に近いマイクほど、周りの音より自分の声が大きく入ります。オンライン会議ではヘッドホンを使うと、相手の声がマイクに戻りにくくなります。 試し録りで確認:自分の声だけでなく、相手の声がどこから記録されるかも確認する
小部屋・4〜8人:机の中央に置くスピーカーフォン、または卓上の境界型マイク2〜3本。Shureは小さな会議室ではエリアで集音する方法を挙げています。ビデオ会議では、すべての参加者が腕を伸ばした先くらいの距離にマイクを置くと、エコーキャンセルが働きやすいとしています。 試し録りで確認:机の両端の席から話し、保存した録音で声の大きさの差を確かめる
会議室・6〜30人:複数のマイク(目安は2人に1本)。グースネックなど話者に向けられるもの。1台のマイクでは遠い席の声が小さくなります。Shureはおよそ2人に1本の配置と、4本以上使う場合は使っていないマイクを切ることを勧めています。 試し録りで確認:端の席・発表者の位置・遠隔参加者の声をそれぞれ試す
研修・講義型:講師にピンマイクやヘッドセット、質問用に別のマイク。一人が多数に話す形式では、話す人の口元にマイクを付けるのが確実です。会場からの質問は、専用のマイクを回すか質問用の位置を決めます。 試し録りで確認:質問者の声が録音に入っているか、講師が質問を復唱するかを決める
ノイズ除去
音声のノイズ除去は、録音前の対策から始める
ノイズは録音したあとより、録音する前のほうが減らしやすくなります。録音後の除去は、声の質も少し削ることを前提に、控えめに使います。
Audacityのマニュアルは、ノイズ除去が向いているのは、ハム音、ヒスノイズ、ファンの音のように一定して続く音だとしています。車の音や話し声のような不規則な音、カチッという単発の音には向きません。
- 01
元の録音を残す
ノイズ除去は必ず複製したファイルに行います。処理しすぎた場合に戻れるようにします。
- 02
雑音だけの区間を選ぶ
音声編集ソフトのAudacityでは、声が入っていない雑音だけの区間からノイズの特徴を取り込み、そのあと全体に除去をかけます。
- 03
弱めの設定から試す
Audacityのマニュアルは、雑音が許容できる程度まで下がる最小の値を使うよう勧めています。強くかけると、声がこもったり「ミュージカルノイズ」と呼ばれる不自然な音が出たりします。
- 04
処理前と後で文字起こしを比べる
同じ数分間を、処理前と処理後で文字起こしして比べます。聞きやすくなっても、文字起こしの誤りが増えることがあります。
| ノイズ | 録音前の対策 | 録音後の対策 |
|---|---|---|
| 空調・換気扇・PCのファン(一定の音) | マイクを音源から離す。席や部屋を変えて試し録りする | ノイズ除去ツールで軽減しやすい種類 |
| キーボード・紙・机を触る音 | マイクを打鍵や書類の位置から離し、スタンドなどで振動を減らす | 不規則な音のため、除去はしにくい |
| 反響(声が響く) | マイクを話者に近づける。壁から離れた席を使う | 後から取り除くのは難しい |
| 外の車・人の声 | 窓やドアを閉める。静かな部屋を選ぶ | 不規則な音のため、除去はしにくい |
| エコー・ハウリング | 同じ部屋で複数の端末の音声をつながない | 後から取り除くのは難しい |
開始前の確認
本番と同じ席・接続で試験録音する
以下は会議運営のための確認例です。特定機器の性能試験や、文字起こし精度の保証ではありません。
- 01
入力を確かめる
使うマイクを選び、端末・ブラウザのマイク権限と入力の反応を確認します。外付け機器の接続後は、選択が変わっていないか見直します。
- 02
各席から話す
実際の座席で、一人ずつ名前・日付・短い文章を話します。ハイブリッド会議では遠隔参加者にも発言してもらいます。
- 03
保存した録音を聞く
波形を見るだけでなく、保存された音を再生します。聞こえない人、音割れ、二重に聞こえる声を控えます。
- 04
直してからもう一度試す
配置・入力機器・音声接続のいずれかを変え、同じ条件で再録音します。改善しなければ別の記録方法やメモ担当を用意します。
ハイブリッド会議
会議室の声と遠隔参加者の声を別々に点検する
会議室で複数人が同じマイクを使うと、会議サービス上の参加者名だけでは個人を識別できません。文字起こし後に話者を照合し、判別できない発言は担当者を推測で決めず、未確認として残します。
| 確認 | 成功の目安 | 失敗した場合 |
|---|---|---|
| 会議室 → 遠隔参加者 | 遠隔側が室内の各発言者を聞き取れる | 会議サービスの入力マイク、ミュート、集音範囲を確認 |
| 遠隔参加者 → 保存録音 | 録音を再生して遠隔側の発言が聞こえる | マイク録音だけになっていないか、記録する音声の経路を確認 |
| 同じ部屋の複数端末 | 声が遅れて重ならず、ハウリングしない | 音声を扱う端末を整理し、不要な端末は会議の音声接続を切る |
| 話者の区別 | 誰の発言か、音声と参加者メモから確認できる | 会議室の共有アカウント名を、個人の話者名と同一視しない |
症状から確認
無音・小さい声・二重音声の切り分け
| 症状 | 確認する箇所 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 全員の声が無音 | マイク権限、選択中の入力、ミュート | 入力を直し、短い録音を保存して再生 |
| 自分だけ録れている | 会議相手の声をどの経路で録っているか | 会議サービスの記録・会議アシスタントを検討 |
| 遠い席だけ聞こえない | マイクと席の距離、指向性、遮る物 | 席や機器の配置を変え、全員の声を試す |
| 机を触る音が大きい | 機器の置き方、紙やキーボードとの距離 | スタンド等を使い、振動源から離して比較 |
| 声が重なる・エコーがある | 同じ部屋の複数端末や二重の音声接続 | 接続を整理し、遠隔側も含めて再確認 |
| 録れたが文章が間違う | 音声の明瞭さ、言語設定、話者ラベル | 元音声に戻り、固有名詞・数字・否定を修正 |
録音できない
録音できないときの確認表(パソコン・スマホ・ブラウザ)
録音ボタンを押しても録れない、保存した録音が無音になるときは、機器より先に設定を確かめます。設定の場所は2026年10月7日時点の各社公式ヘルプのものです。
どの確認でも、直したあとは10秒ほど試し録りをして、保存した録音を再生してから本番を始めます。録音中の表示が動いていても、保存したファイルが無音のことがあるためです。
| 確認すること | パソコン | スマホ・ブラウザ |
|---|---|---|
| マイクの使用が許可されているか | Windows:[スタート]>[設定]>[プライバシーとセキュリティ]>[マイク]。Mac:「システム設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「マイク」 | iPhone:「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「マイク」。Chrome:「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「サイトの設定」>「マイク」 |
| ほかのアプリがマイクを使っていないか | Web会議のアプリや別の録音アプリを閉じてから、もう一度録音する | 別の録音アプリやWeb会議のアプリが動いている間は、録音できないことがある |
| 正しいマイクが選ばれているか | 外付けマイクやヘッドセットをつないだら、録音アプリの入力を選び直す | ブラウザの録音では、録音を始める前に使うマイクを選ぶ |
| Bluetoothのイヤホン・マイク | 接続が切れると、途中から内蔵マイクに切り替わったり無音になったりする | 長い会議では、有線のマイクか端末の内蔵マイクのほうが安定する |
| 保存できる空き容量があるか | 長い録音の前に、保存先の空き容量を確かめる | 空きが少ないと、録音が途中で止まることがある |
| ミュートになっていないか | ヘッドセットやマイク本体のミュートスイッチ、入力音量を確かめる | 録音を始めたら、画面の音量表示が声に反応しているか見る |
Klangで録音する
対面の会話をブラウザから録音する流れ
Klangで新規アップロードからボイスレコーダー録音を開き、名前・保存先・マイクを選んで開始します。会話が終わったら一時停止し、文字起こし設定を確かめてアップロードします。画面を閉じる前に、処理へ進んだことを確認してください。
終了後の確認
原本を保存し、確認できた内容から議事録を作る
- 会議名・開催日・保存先を確認し、冒頭と末尾を再生して記録の範囲を確かめる。
- 録音前に決めた閲覧範囲と保存期間に合わせ、共有先を確認する。
- 重要な発言の時刻を残し、話者・日付・金額・条件を元音声に戻って照合する。
- 録れていない区間は「記録なし」と区別し、AIで発言を補完しない。
録音の次は、確認できる文字起こしへ
Klangでは対面のブラウザ録音や保存済みの音声から文字起こしを作成できます。重要な内容は元音声と照合してから共有してください。
- 録音方法を会議に合わせて選ぶ
- 話者・数字・条件を元音声で確認する
- 決定事項と未確認の内容を分けて共有する
よくある質問
会議の録音にスピーカーフォンは必要ですか?
少人数の会議室でオンライン会議もする場合は、机の中央に置くスピーカーフォンが便利です。自席から1人で参加するならヘッドセット、大きな会議室なら複数のマイクのほうが向いています。どの場合も、本番と同じ席で試し録りして確認します。
録音した音声のノイズは後から除去できますか?
空調やファンのように一定して続く音は、音声編集ソフトのノイズ除去で軽減しやすい種類です。キーボードの音や話し声のような不規則な音、反響は取り除きにくいため、録音前にマイクの位置や部屋で対策します。除去は元の録音を残したうえで、弱めの設定から試してください。
スマートフォンを机の中央に置けば全員の声を録れますか?
必ず録れるとは限りません。人数・座席・距離・機器の指向性・周囲の音で変わります。本番と同じ席で全員の声を試し、保存した録音を再生して判断します。
ブラウザ録音でオンライン会議の相手の声も録れますか?
Klangのブラウザ録音はマイク入力を使い、PC内で再生される音声を直接取り込む機能ではありません。オンライン会議では、許可を得て会議アシスタントを使うか、会議サービスの記録機能を検討します。
録音したのに聞き取れない発言はどうしますか?
元音声の前後と関連資料を確認します。それでも判別できない内容は時刻とともに未確認として残し、必要なら発言者に確認します。自然な文章にするために、聞こえない発言を推測で足さないようにします。
関連ガイド
録音の文字起こし
録った会議をスマホ・ブラウザ・会議アシスタント・録音データのどこから文字にするか選ぶ。
読む介護・福祉の会議の録音
担当者会議やカンファレンスを録音する前の同意と、個人情報の扱い。
読むプレゼン練習のやり方
発表の練習を録音し、文字起こしで話す速さと口癖を確かめる。
読むPCで文字起こし
Windows・Macの標準機能と、録音を文字にするソフトの比較。
読む会議の文字起こし
録音から決定事項・ToDoを整理するまでの全体像。
読む文字起こしの精度と修正
聞き取れない箇所、固有名詞、話者の誤りを確認する手順。
読む音声ファイルの文字起こし
保存した録音のアップロードと、形式・容量の確認。
読む工事打合せ簿の書き方
現場の定例会議を録音して、打合せ簿と議事録を作る手順。
読むツールボックスミーティング
作業前5〜10分のTBMの進め方と、TBM記録表の記入例。
読むデザインレビューの議事録
長い設計審査の指摘事項を、処置と確認まで追える記録表。
読む議会の議事録の作り方
地方自治法第123条の決まりと、録音から会議録の公開まで。
読む