ボイスレコーダーの選び方
ボイスレコーダーおすすめ。会議・講義を文字にするための選び方
会議や講義を録って文字起こしするなら、ボイスレコーダーは録音形式・録音時間と電池・パソコンへの移しやすさを中心に選びます。2026年10月時点の現行機種では、定番がソニーICD-UX570F、軽さ重視ならICD-TX660(約29g)、乾電池で長く使うならOM SYSTEM WS-883です。1〜2時間の会議なら、スマホの録音アプリで足ります。
更新日:執筆・運営:Klang AI AB
先に確かめる:専用のボイスレコーダーは必要か
ボイスレコーダーを買う前に、スマホの録音アプリで足りないかを確かめます。専用機が力を発揮するのは、長時間・スマホが使えない場所・着信で止めたくない場面です。
| 場面 | スマホの録音アプリ | ボイスレコーダー |
|---|---|---|
| 社内会議・打ち合わせ(1〜2時間) | スマホで足りる | 不要 |
| 半日のセミナー・研修 | 電池切れや通知で止まるおそれ | 向いている(充電池で約20時間の機種もある) |
| スマホを持ち込めない現場・会場 | 使えない | 向いている |
| 取材・インタビュー | 使える。着信で録音が止まることがある | 向いている。着信で止まらない |
| 演奏・講演を高音質で残す | 機種による | リニアPCMの高音質機が向いている |
スマホで録るなら、録音を止めると文字起こしと要約まで自動でできる録音アプリを使うと、ファイルを移す手間もなくなります。パソコンしかない場合はブラウザーで録音できる録音サイトも使えます。
ボイスレコーダーおすすめ6機種の比較(2026年10月時点の現行機種)
メーカーの公式サイトに現行品として載っている機種から、会議・講義の録音と文字起こしに使いやすいものを選びました。価格はすべてオープン価格です。Klangはボイスレコーダーを販売しておらず、紹介料も受け取っていません。
ソニー ICD-UX570F/UX575F
会議・講義の定番。初めての1台
- 重さ
- 約48g
- 録音形式
- リニアPCM 44.1kHz、MP3
- 録音できる時間
- MP3 128kbpsで約59時間(UX575Fは約238時間)
- 電池
- 内蔵充電池・リニアPCMで約20時間
- メモリー
- 4GB/16GB+microSD
- パソコンへの転送
- 本体のUSB端子をパソコンに直接差す
ソニー ICD-TX660
軽さと薄さ優先。持ち歩きやすい
- 重さ
- 約29g・厚さ7.4mm
- 録音形式
- リニアPCM 44.1kHz、MP3
- 録音できる時間
- MP3 128kbpsで約238時間
- 電池
- 内蔵充電池・MP3で約17時間
- メモリー
- 16GB(カードなし)
- パソコンへの転送
- USB Type-C
OM SYSTEM WS-883/WS-882
乾電池で長時間。出張先で電池を買える
- 重さ
- 77g(電池込み)
- 録音形式
- リニアPCM 22.05kHz(モノラル)、MP3
- 録音できる時間
- WS-883はMP3 128kbpsで約130時間
- 電池
- 単4形乾電池2本・MP3 128kbpsで約41時間
- メモリー
- 8GB/4GB+microSD
- パソコンへの転送
- USB(WS-883はパソコンから充電も可)
OM SYSTEM VP-20
スティック型。外部マイク端子あり
- 重さ
- 37.5g
- 録音形式
- リニアPCM 22.05kHz、MP3
- 録音できる時間
- MP3 128kbpsで約130時間
- 電池
- 単4形乾電池1本・MP3 128kbpsで約27時間30分
- メモリー
- 8GB
- パソコンへの転送
- USB
ソニー PCM-A10
演奏・講演を高音質で残す
- 重さ
- 約82g
- 録音形式
- リニアPCM 最大96kHz/24bit、MP3
- 録音できる時間
- 44.1kHz/16bitで約21時間35分
- 電池
- 内蔵充電池・約20時間
- メモリー
- 16GB+microSD
- パソコンへの転送
- USB、Bluetoothでスマホから操作
ZOOM H1essential
音量の調整を気にせず録る、配信・取材
- 重さ
- 92g
- 録音形式
- 32bitフロートWAV(44.1〜96kHz)
- 録音できる時間
- microSDの容量しだい
- 電池
- 単3形乾電池2本・アルカリで約10時間
- メモリー
- microSD(最大1TB)
- パソコンへの転送
- USB Type-C
迷ったら、ソニーのICD-UX570Fシリーズから始めます。会議の録音に必要な機能がそろい、本体のUSB端子をパソコンに直接差してファイルを移せます。ソニーストアでは15,400円から販売されています(2026年10月時点)。
OM SYSTEMのVN-551PCはWMA形式でしか録音できず、低いビットレートのモードもあるため、文字起こしに使うならMP3かリニアPCMで録れる機種を選びます。
文字起こしに向くボイスレコーダーの選び方:5つの基準
音楽用の高音質機と、会議を文字にするための機種では、見るべき点が違います。文字起こしが目的なら、次の5つを確かめます。
録音形式:16kHz以上で録れるか
Googleの音声認識のガイドは、16,000Hz以上のサンプリングレートでの録音を勧めています。リニアPCMか、MP3 128kbps以上で録れれば十分です。8kbpsのモノラルMP3や、WMAの長時間モードのような低い設定は文字起こしに向きません。
録音時間と電池:会議の長さの2倍あるか
会議の長さの2倍以上録れると、途中で止まる心配がありません。内蔵充電池の機種は軽く、乾電池の機種は出先で電池を替えられます。録音時間は「容量で何時間録れるか」と「電池で何時間もつか」の短いほうで決まります。
メモリー:カードを足せるか
16GBあればMP3 128kbpsで200時間を超えます。リニアPCMで長く録るなら、microSDを追加できる機種が安心です。
マイク:向きと雑音の処理
話す人の方向の声を強める録音モードや、空調などの低い音を抑えるローカットフィルターがあると、会議室で録った声が聞き取りやすくなります。
転送:パソコンにすぐ移せるか
本体のUSB端子をパソコンに直接差せる機種は、ケーブルを持ち歩かずに済みます。ファイルを移したら、そのまま文字起こしサービスにアップロードできます。
小型・軽量のボイスレコーダーと、ペン型の注意点
大手メーカーの現行機種で最も軽いのは、ソニーのICD-TX660(約29g・厚さ7.4mm)です。次に軽いのが、単4形乾電池1本で動くOM SYSTEMのVP-20(37.5g)です。
2026年10月時点で、ソニーとOM SYSTEMの現行ラインアップにペン型のボイスレコーダーはありません。ペン型や超小型として売られている機種を選ぶときは、録音形式・電池で録れる時間・パソコンへの移し方が仕様に書かれているかを確かめます。
小型の機種は、ポケットに入れると布がこすれる音を拾います。会議では机の上に置き、ハンカチなどを敷いて机の振動を伝えにくくします。
小さな録音機を相手に知らせずに使うことは、トラブルのもとになります。会議や面談では、録音していることと目的を最初に伝えます。
日本のメーカーのボイスレコーダー:ソニー・OM SYSTEM・パナソニック
日本のメーカーで、2026年10月時点で公式サイトに現行のICレコーダーを載せているのはソニーとOM SYSTEMです。
| メーカー | 現行機種 | 補足 |
|---|---|---|
| ソニー | ICD-UX570Fシリーズ、ICD-TX660、PCM-A10 | ICD-TX660はソニーストアでの販売を終了 |
| OM SYSTEM(旧オリンパス) | WS-883、WS-882、VP-20、VN-551PC、LS-P5 | V-873・V-863などは生産終了品 |
| パナソニック | — | 公式サイトに現在ICレコーダーのカテゴリーがない |
ボイスレコーダーで録った会議を文字起こしする
ソニーとOM SYSTEMの現行ICレコーダーに、自動の文字起こし機能はありません。録音したファイルをパソコンに移し、文字起こしサービスにアップロードします。
OM SYSTEMのVP-20には「文字おこし」という再生モードがありますが、これは手で書き起こすときに聞き取りやすくする機能で、音声を自動で文字にするものではありません。
Klangなら、ボイスレコーダーのmp3・wav・m4aをそのままアップロードでき、文字起こしと要約が自動でできます。フリープランは文字起こし無制限・1ファイル10GBまでです。話者の自動識別はプロプランの機能です。
手順はボイスレコーダーの録音を文字起こしする方法、録音と同時に文字起こしまでする機種はAIボイスレコーダーの比較で紹介しています。
AIボイスレコーダーのPLAUDを選んだ場合の、月の文字起こし時間の上限と超えたときの対処はPLAUDの文字起こしにまとめています。
文字起こしの精度を上げる録音設定と置き方
同じボイスレコーダーでも、設定と置き方で文字起こしの結果が変わります。
- 録音形式はリニアPCMかMP3 128kbps以上にします。長時間モードの低いビットレートは避けます。
- レコーダーは机の中央、話す人たちに近い位置に置きます。
- スタンドを使うか、下に布を敷いて、机をたたく音やペンの音が伝わりにくくします。
- 録音中はマイク部分に指を触れないようにします。
- 本番の前に10秒ほど試し録りし、遠い席の声が入るかを確かめます。
会議室全体の声を録るマイクの選び方は会議を録音する方法で説明しています。参考:ソニー:ICレコーダー 上手な録音のしかた
録音の同意:無断録音は違法か
自分が参加している会話を録音すること自体は、相手の同意がなくても一般に違法とはされていません。問題になりやすいのは、その録音の使い方です。以下は一般的な情報で、法的な助言ではありません。
最高裁は平成12年7月12日の決定で、会話の当事者の一方が相手の同意なく録音しても違法ではないと判断しました(詐欺の被害者が証拠として録音した事案)。民事の裁判でも、著しく反社会的な手段で集めたものでなければ、秘密録音の証拠能力は認められる傾向にあります。
一方で、録音をSNSなどで公開すると、プライバシー侵害や名誉毀損の責任を問われることがあります。自分が参加していない会話を録るために機器を仕掛ける行為は、別の問題になります。
職場では、会社が業務命令として録音を禁止できるとした裁判例があります(東京地裁立川支部 平成30年3月28日判決)。社内の会議を録るときは、就業規則や社内ルールを確認します。
よくある質問
会議の録音におすすめのボイスレコーダーはどれですか?
会議を録って文字起こしするなら、リニアPCMかMP3 128kbps以上で録れて、パソコンに移しやすい機種を選びます。2026年10月時点の現行機種では、ソニーのICD-UX570Fシリーズ(約48g、本体のUSB端子をパソコンに直接差せる)が定番です。軽さを優先するならICD-TX660(約29g)、乾電池で長く使うならOM SYSTEMのWS-883が候補です。
ボイスレコーダーとスマホの録音アプリ、どちらがよいですか?
1〜2時間の会議や打ち合わせなら、スマホの録音アプリで足ります。半日のセミナー、スマホを持ち込めない場所、着信や通知で録音を止めたくない取材では、専用のボイスレコーダーが向いています。Klangのアプリなら録音を止めると文字起こしと要約まで自動でできるため、録音後の手間はスマホのほうが少なくなります。
小型で軽いボイスレコーダーはありますか?
2026年10月時点で大手メーカーの現行機種のうち最も軽いのは、ソニーのICD-TX660(約29g・厚さ7.4mm)です。次に軽いのはOM SYSTEMのVP-20(37.5g)です。ソニーとOM SYSTEMの現行ラインアップにペン型のボイスレコーダーはありません。
日本のメーカーのボイスレコーダーはどこがありますか?
ソニーとOM SYSTEM(旧オリンパスの映像・音響事業)が、2026年10月時点で現行のICレコーダーを公式サイトに掲載しています。OM SYSTEMのV-873・V-863は生産終了品です。パナソニックの公式サイトには、現在ICレコーダーのカテゴリーがありません。
文字起こし機能付きのボイスレコーダーはありますか?
ソニーとOM SYSTEMの現行ICレコーダーに、自動の文字起こし機能はありません。OM SYSTEMのVP-20にある「文字おこし」は、手で書き起こすための再生モードです。自動で文字にするなら、録音したファイルを文字起こしサービスにアップロードするか、アプリと連携するAIボイスレコーダーを選びます。
相手の同意なしに会話を録音すると違法ですか?
自分が参加している会話を録音すること自体は、相手の同意がなくても一般に違法とはされていません。ただし、録音を公開すればプライバシー侵害や名誉毀損の責任を問われることがあり、職場では会社が録音を禁止できるとした裁判例もあります。会議や面談では、録音することと目的を先に伝えるのが基本です。個別の判断は弁護士に相談してください。