コーネル式ノート
コーネル式ノートの書き方。キュー・ノート・サマリーの3分割と記入例
コーネル式ノートとは、ノートの1ページを「キュー」「ノート」「サマリー」の3つの欄に分けて書く方法です。授業中は右のノート欄だけに書き、授業の後で左のキュー欄に問いを、下のサマリー欄に要約を書くことで、見返して思い出す練習までができる形になります。
更新日:執筆・運営:Klang AI AB
コーネル式ノートの3つの欄:何をどこに書くか
A4やB5のノートで作るときは、ページの下から5cmほどのところに横線を引き、その上の部分の左から6cmほどのところに縦線を引くだけで完成します。市販の「コーネル式」と書かれたノートやルーズリーフを使ってもかまいません。
| 欄 | 位置と大きさ | 書く内容 | 書くタイミング |
|---|---|---|---|
| ノート | 右側の広い欄 | 授業や会議の内容。要点、図、例、先生が強調したこと | 授業・会議の最中 |
| キュー | 左側の幅6cmほどの欄 | ノート欄の内容に対する問い、キーワード | 授業・会議の後、できれば24時間以内 |
| サマリー | 下の高さ5cmほどの欄 | そのページ全体の要約を2〜3行で | キューを書いた後 |
コーネル式ノートの書き方:5つの手順
- 01
記録する(授業中)
ノート欄に、授業の要点を自分の言葉で短く書きます。一字一句写そうとせず、行を空けながら書くと後から足せます。
- 02
問いを立てる(授業の後)
ノート欄を読み返し、その内容が答えになるような問いやキーワードをキュー欄に書きます。「〜とは?」「なぜ〜?」「例は?」の形が使いやすい形です。
- 03
要約する
ページの内容を2〜3行でサマリー欄にまとめます。書けないところは、理解があいまいな部分です。
- 04
思い出す
ノート欄を紙で隠し、キュー欄の問いだけを見て、答えを声に出すか書き出します。言えなかった問いに印をつけます。
- 05
見直す
週に1回ほど、印のついた問いを中心に同じ練習をくり返します。試験の前には、キュー欄とサマリー欄だけを読めば全体を復習できます。
コーネル式ノートの記入例:大学の講義1コマ分
行動経済学の講義を1ページにまとめた例です。キュー欄がすべて問いの形になっているので、ノート欄を隠せばそのまま小テストになります。
キュー(授業の後)
ノート(授業中)
アンカリング効果とは?
最初に見た数字(アンカー)に、その後の判断が引っぱられる現象。無関係な数字でも起きる。
有名な実験は?
Tversky & Kahneman(1974)。ルーレットで出た数(10 or 65)を見せてから「国連加盟国のうちアフリカの国の割合」を推定させた。 → 10を見た群の中央値 25%、65を見た群 45%
なぜ起きる?(2説)
① アンカーから調整するが、調整が足りない ② アンカーに合う情報を思い出しやすくなる
身近な例は?
定価の横に割引価格/不動産の最初の提示価格/給与交渉で先に出す金額
防ぐには?
判断の前に自分で基準を決めておく。反対の可能性をあえて考える。※先生「完全には防げない」
サマリー(その日のうちに2〜3行)
人は最初に見た数字を基準に判断し、そこから十分に離れられない。無関係な数字でも効くのが怖い点。値段や交渉では、相手より先に自分の基準を決めておく。
この例でキュー欄に書いた「防ぐには?」という問いは、授業中には意識していなかったものです。授業の後に問いを立てる作業をすると、先生が話したことのうち、自分が説明できない部分や、試験で問われそうな部分がはっきりします。
授業・会議・講演でのコーネル式ノートの使い方
会議で使うときは、キュー欄に書く問いがそのまま議事録の決定事項と保留事項の洗い出しになります。会議向けに欄を調整した会議メモシートは、メモの取り方のガイドで配布しています。
| 場面 | ノート欄 | キュー欄 | サマリー欄 |
|---|---|---|---|
| 授業・講義 | 要点、板書、先生の例 | 試験に出そうな問い | その回の要点を2〜3行 |
| 会議 | 発言の要点、数字、決まったこと | 「結局どうなった?」「誰がやる?」 | 決定事項とタスクを3行 |
| 講演・セミナー | 印象に残った話、データ、事例 | 自分の仕事にどう使えるか | 持ち帰る行動を1つ |
| 読書 | 章ごとの要点、引用したい文 | 著者の主張は?根拠は? | 章の結論を自分の言葉で |
コーネル式ノートのテンプレート(印刷用)
自分で線を引くのが手間な場合は、印刷できるテンプレートを使います。Klangの会議メモシートは、コーネル式の3分割に時刻の欄と決定・タスク・保留の欄を加えたA4の1枚です。
- 印刷するときはA4・等倍で印刷します。
- 授業で使う場合は、右の「メモ」欄をノート欄、左の「キーワード・問い」欄をキュー欄として使えます。
- 時刻の欄は、録音と合わせて使うときに、聞き直したい箇所の時刻を書くための欄です。
コーネル式ノートをデジタルで使うには
iPadなどのノートアプリでは、3分割の線を引いたページを1枚作り、テンプレートとして複製して使います。PCで使う場合は、2列の表を作って左の列をキュー、右の列をノートにし、表の下にサマリーを書くと同じ形になります。
デジタルで書くと、発言をそのまま打ち込む「書き写し」になりやすい点に注意が必要です。2014年に発表された研究では、講義をノートPCで記録した学生は発言をそのまま書き写す傾向が強いと報告されました。ノート欄は自分の言葉で短く書くという原則は、紙でもデジタルでも変わりません。
録音・文字起こしとコーネル式ノートを組み合わせる
講義や会議を録音して文字起こしできる場合、ノート欄に発言を書き写す必要はなくなります。ノート欄には自分の気づきや疑問と、聞き直したい箇所の時刻だけを書き、キュー欄とサマリー欄は文字起こしを読みながら埋めます。書くことに追われず、話を聞いて考えることに集中できます。
Klangは、録音した音声をアップロードすると文字起こしと要約を作成し、フリープランでも文字起こしは無制限です。講義を録音するときは、事前に先生に許可を取り、大学や授業のルールに従ってください。
書き写しは文字起こしに任せて、ノートは考えることに
Klangは講義や会議の録音を文字起こしし、要約を作成します。ノート欄には気づきと疑問だけを書き、キューとサマリーは文字起こしを見ながら埋められます。
- フリープランでも文字起こしは無制限です。
- 1ファイル10GBまでの音声・動画をアップロードできます。
- iOS・Androidのアプリで録音できます。
よくある質問
コーネル式ノートとは何ですか。
コーネル式ノートとは、ノートの1ページを左の「キュー」、右の「ノート」、下の「サマリー」の3つの欄に分けて書く方法です。コーネル大学の教授ウォルター・ポークが考案し、復習と記憶の定着に役立つ書き方として知られています。
コーネル式ノートの線はどこに引けばよいですか。
ページの下から約5cmの位置に横線を引き、その上の部分の左から約6cmの位置に縦線を引きます。左がキュー欄、右がノート欄、下がサマリー欄になります。
キュー欄には何を書けばよいですか。
ノート欄の内容が答えになるような問いやキーワードを書きます。「〜とは?」「なぜ〜?」「例は?」のような問いの形にすると、ノート欄を隠して思い出す練習にそのまま使えます。
コーネル式ノートは会議でも使えますか。
使えます。会議中はノート欄に要点を書き、会議の後にキュー欄へ「結局どうなった?」「誰がやる?」などの問いを書くと、議事録の決定事項と保留事項を洗い出せます。
コーネル式ノートのテンプレートはありますか。
このページから、コーネル式の3分割に時刻と決定・タスク・保留の欄を加えたA4の会議メモシート(PDF)をダウンロードできます。授業で使う場合は、メモ欄をノート欄、キーワード・問いの欄をキュー欄として使えます。