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文字起こしの確認・修正

文字起こしの精度を見直す。聞き取れない箇所と誤変換の直し方

録音の問題、言語設定、固有名詞、話者の取り違えを切り分けます。元音声との照合、聞き取れない箇所の残し方、議事録にする前の確認表まで。

公開日:更新日:執筆・運営:

まず切り分ける

文章が読みやすくても、数字や発言者が違えばそのまま議事録には使えません。問題が起きた時刻の元音声を聞き、直す場所を選びます。

症状と最初に確認すること
症状確認先対処の入口
元音声でも言葉が分からないマイクとの距離、雑音、同時発話、録音の欠落時刻を残して未確認とし、次回の録音環境を見直す
音声は明瞭だが別の言語になるアップロード時の言語選択と会話の言語一言語の会議はその言語を選択。混在する場合は自動検出の条件を確認
人名・商品名・数字だけ違う前後の発言と表記を確認できる資料音声と照合して個別修正。一括置換は別の意味の語まで変えないか確認
言葉は合っているが話者が違う参加者と該当区間の声話者名の変更と、区間の割り当て変更を使い分ける
文字起こしは合っているが要約が違う元の発言の条件・否定・提案と合意要約を修正し、原文にない決定や期限を除く

処理前の確認

Klangではアップロードの詳細から言語や話者人数、出力形式を調整できます。利用できる設定はワークスペースで確認してください。一つの言語で話す録音では言語を指定し、複数言語を扱うときは自動検出の条件を確認します。

出力形式の選択肢は「文字起こし」と「字幕」です。下の表の「議事録」は設定の選択肢ではなく、文字起こしを確認した後に要約・整理して作る記録を指します。

話者人数は出席者数ではなく、録音内で実際に話す人数を基に考えます。人数の指定だけで、声が重なる区間や聞こえない発言まで正しく分かれるとは限りません。

出力の用途を混同しない
用途残したい情報確認すること
会議・インタビューの確認話者名と発言のまとまり誰の発言か、前後の文脈を追えるか
動画の字幕短い区間と表示の時刻字幕の区切りと映像のタイミングが合うか
議事録決定事項、未決事項、担当者、期限全文の文字起こしと区別し、根拠を確認した上で整理したか

設定と確認

専門用語の設定は、同じ音声で結果を確かめる

用語を登録しただけで、すべての出現箇所が正しくなるとは限りません。利用できるトランスクライブモードと設定を確認し、短い同じ素材で試します。

専門用語の設定は、同じ音声で結果を確かめる:記入・判断の例
準備・比較記入例確認する結果
正しい表記の根拠製品資料v2の「Klang」担当者の記憶だけで別表記を増やさない
適用する設定対象の名前・単語リストを持つモードアップロード時にそのモードが選ばれている
比較する素材同じ録音の02:10〜03:00設定以外の条件をそろえる
結果3か所中2か所は正しく、1か所は聞き取り不能成功した例だけを全体の精度としない

モードの表示はワークスペース設定に依存します。日本の料金ページでは用語集はプロプランの機能です。実際に利用できる設定を確認してください。

この表をCSVで保存・編集する(UTF-8 BOM)

参考:Klang公式ヘルプ / Klang公式ヘルプ / Klang:日本の料金プラン

利用者が指定した表記を文字どおり探します。辞書による誤字判定ではありません。本文20,000文字、50組・1,000候補まで。部分一致なので「サーバ」は「サーバー」にも一致します。引用や人名の中も確認し、必要な箇所だけ選びます。

確認した箇所だけ、別の下書きに反映する

候補を探した後、変更する箇所を選びます。元の本文を残して別の下書きと変更記録を作ります。

聞き取れないとき

聞こえない言葉を自然な文章で埋めると、後から事実と推測を区別できなくなります。次の表記はこのガイドの運用例です。統一された業界標準ではないため、依頼先や研究・社内の規程があればそちらに合わせてください。

  1. 01

    原本と該当時刻を残す

    編集前の録音を残し、不明な区間の開始と終了を記録します。分割音声では原本との時刻差も控えます。

  2. 02

    前後と資料を照合する

    速度を調整して前後を聞き直し、氏名や専門用語の表記を資料で確認します。資料の内容を、実際に話した内容へすり替えないようにします。

  3. 03

    解消できなければ未確認を残す

    重要な金額や約束は確認先を決めます。再処理しても確証が得られなければ、不明箇所を消さずに共有します。

未確認箇所を残す記入例(架空の会話)
状況記録例次に行うこと
言葉が判別できない[聞き取り不能 00:42〜00:46]前後を聞き直し、必要なら発言者へ確認
金額の候補が複数ある[金額未確認 03:10] 見積資料と照合予定候補を確定値として本文に書かない
声が重なり発言者を決められない[話者未確認 05:20]「明日までに送ります」担当者を推測でToDoに入れない
記録自体が途切れた[録音なし 08:00〜09:15]記憶から追記する場合は、録音と別の情報源だと明記

PRACTICAL REVIEW

以下は症状の切り分けを説明する架空例です。文法が自然であることは、録音にその発言がある証拠にはなりません。

無音の区間に文章が出たら、前後の音を確認する
出力と原音の状態確認すること記録の残し方
05:10の本文に「来週提出します」。原音は無音前後の区間を再生し、時刻のずれや録音の欠落がないか確認照合できなければ発言として採用せず、「原音で確認不能」と時刻を残す
同じ文が何度も繰り返されている実際の繰り返しか、同じ区間を重複処理していないか確認元の音声で一回しか確認できない場合、重複箇所と処置を記録
遠くの声を本文が断定している音量を上げても意味が判別できるか、主な会話と別の声か確認重要な箇所は発言者へ確認。後日確認した情報は原音と分ける

PRACTICAL REVIEW

誤りの数だけを比べると、意味を変える1か所を見落とします。用途に合わせて優先順位を決める運用例です。

修正は、判断に影響する誤りから着手する
優先する誤り例修正の終わり方
意思決定が変わる「承認しない」が「承認した」になる否定と前後の条件を原音で照合。要約の決定欄まで直す
実行する内容が変わる金額・期限・担当者が別の値になる原音と確認資料を照合。転記先にも修正が必要か確認
読みやすさが変わる句読点・表記揺れ意味を変えず、提出先のルールに合わせる

自社の音声を試すときは、修正件数だけでなく、重要な誤りと確認にかかった時間も記録します。この分類はAIの精度を測定した結果ではありません。

REVIEW RECORD

修正した本文だけでは、なぜ直したのかが伝わりません。確認ログには元の表記と根拠を残します。

修正ログの記入例(架空)

ID:R07
録音:商品説明会_原本、00:12:04〜00:12:09
元の表記:納品は13日
修正後:納品は30日
根拠:原音の発言と提示資料の日付を照合
確認者・日:担当者A、確認日を記入
反映先:全文・要約・タスク表
状態:確認済み

同じ項目を表にして使うには、文字起こしの確認・修正シートをダウンロードできます。原音がない部分を、確認済みの訂正と同じ欄に混ぜないでください。

確認の順番

確認時間が限られる場合は、誤ると意思決定が変わる情報から取り掛かります。ただし、一部の確認を終えても全文が正しいことの証明にはなりません。確認済みの範囲を明記してください。

Klangでは音声を再生しながら文字起こしを編集でき、修正候補から該当箇所を確認できます。候補の表示や確信度は確認の手掛かりです。候補がない箇所を含め、共有する重要事項は原音で確かめます。

読みやすさだけでは気づきにくい誤り(説明用の例)
項目原音と違うと困る例照合の観点
人名・組織名田中さんの担当が中田さんになる名簿の表記だけでなく発言者・相手を確認
日付・数量・金額15万円が50万円になる単位、桁、税込・税抜など発言にある条件も確認
否定「まだ承認していない」が「承認した」になる否定語や保留の表現を落とさない
条件付きの発言「試験に通れば公開」が「公開決定」になる条件が満たされたかは別に確認
担当・期限質問された相手を、合意済みの担当者にする引き受けた発言と期限の合意まで聞く

原音を確認

修正候補は、音声で確かめてから解消する

確信度の表示は確認する入口です。低い数値だけを直して終わりにせず、共有に使う重要な箇所も確認します。

修正候補は、音声で確かめてから解消する:記入・判断の例
段階架空の例判断
候補を開く03:12の人名「青木」が候補該当区間へ移動する
前後を聞く「営業のあおいです」と聞こえる名簿は表記の候補として参照
確認できた本人の資料に「青井」とある音声と資料を照合して手で編集
確認できない声が重なり苗字が分からない候補を無理に承認せず、時刻と確認先を残す

公式ヘルプでは候補のダブルクリックで周辺音声を再生し、承認または直接編集できると案内されています。候補がない区間も、自動的に確認済みになるわけではありません。

参考:Klang公式ヘルプ / Klang公式ヘルプ / Klang:日本の料金プラン

区間コメントで、次の人に確認してほしいことを渡す

「ここを確認」だけでは、音の問題か表記の問題か伝わりません。セグメントに付けるコメントには、迷っている対象と必要な根拠を書きます。

区間コメントで、次の人に確認してほしいことを渡す:記入・判断の例
やり取り記入例状態
確認依頼05:20の製品名が「アオラ/アウラ」に聞こえます。資料の正式表記を確認してください候補、未確定
回答資料p3は「アウラ」。ただし音声の対象製品はまだ未確認です表記資料のみ確認
追加照合前の発言05:05で同製品を指すと確認原音と資料を照合済み
編集の完了本文を「アウラ」へ修正。担当・確認日を記録対応済み。コメントの扱いはチームで統一

確認対象の時刻・語句: 聞こえる候補: 何が未確認か(音/表記/対象): 確認してほしい資料・相手: 確認結果と根拠: 本文への反映・担当・日付:

参考:Klang公式ヘルプ / Klang公式ヘルプ / Klang:日本の料金プラン

文字起こしを直したら、古い書き出しも確認する

元の文字起こしを修正しても、すでに配ったWordや手元の要約が同じ内容になったとは限りません。配布済みの資料を一覧にして見直します。

文字起こしを直したら、古い書き出しも確認する:記入・判断の例
対象状態の例次の作業
Klang内の文字起こし金額を原音と照合して修正済み該当時刻と修正内容を控える
前日に出力したWord古い金額が残っている確認後の版を出力し直し、版名を更新
手で編集した議事録金額を引用している該当部分を照合し、必要な相手へ差し替えを通知
共有済みの要約確認前自動で直ったと決めつけず本文を点検

変更の自動反映を前提にせず、実際の文面を開いて確認します。原本の修正と、配布先への訂正連絡は別の完了条件です。

この表をCSVで保存・編集する(UTF-8 BOM)

参考:Klang公式:編集と原音の再生

誰の発言か

実際の人物が同じか分からないまま、同名の話者をまとめないでください。Klangの話者名は編集可能なラベルであり、その人が発言したことを無条件に証明するものではありません。

Klangでの話者修正の選び方
状況操作の考え方確認点
同じ人の名前を全体で直す話者名を変更するその話者に割り当てられた他の発言も確認
一つの発言だけ別の人になっている該当セグメントを正しい話者へ割り当て直す名前だけ変えて他の発言まで巻き込まない
途中参加者が不足している話者を追加し、該当区間を割り当てる参加者一覧と声の両方で確認
多数の区間の話者が違う話者人数の設定と、話者特定の再実行を検討する再実行は既存の割り当てを置き換えるため、手修正後は慎重に判断

導入前の評価

同じ録音と同じ確認範囲で、文字の誤り、話者の誤り、聞き直し時間、修正時間を分けて記録します。条件の違うサービスの公称精度を、そのまま自分の会議での結果として扱わないようにします。

  • 静かな一人の録音だけでなく、普段の会議に近い人数・マイク・専門用語で確認する。
  • 原音と照合した参照文を用意し、句読点・数字表記・言いよどみの扱いを先にそろえる。
  • 致命的な金額・否定の誤りと、読みやすさの修正を区別して記録する。
  • 評価した音声の長さと条件を残し、短い試験の結果をすべての録音へ一般化しない。

参照文との比較

原音と照合した参照文が必要です。この計算は文字の違いを数えます。参照文の正しさ、意味の重要度、話者・時刻の正しさは判定しません。Unicodeコードポイント単位です。各5,000文字、比較の組合せ400万まで。

複数の資料

同じ文字の数え方で評価した区間をまとめます。1行に参照文字数と置換+削除+挿入の合計をカンマ区切りで入力してください。重複する参照区間は入力前に除き、二重計上しないでください。例は1文字に1誤り、99文字に0誤りです。

ランキングの読み方

「精度ランキング」や「精度比較」の記事は、選ぶ前の手掛かりになります。ただし順位は、使われた音声と測り方で入れ替わります。自分の会議で同じ結果になるとは限らないため、次の3点を確かめてから読みます。

このガイドでは、他社製品の順位表は掲載しません。測った音声と条件を示さない順位は、読者の会議での精度を表さないためです。文字起こしが正しくても要約で誤りが入ることがあるため、AI議事録の精度は別の手順で確認します。

  1. 01

    3〜5分の区間を選ぶ(2分)

    普段の会議の録音から、複数人が話し、固有名詞や数字が出てくる区間を選びます。冒頭の挨拶だけの区間は避けます。

  2. 02

    参照文を作る(5分)

    元音声を聞きながら、その区間の正しい文字起こしを作ります。句読点、数字、「えー」などの言いよどみの扱いを先に決めておきます。

  3. 03

    各ツールの結果を同じ区間で比べる(3分)

    同じ音声を各ツールで文字起こしし、下のCER計算ツールに参照文と結果を貼り付けます。あわせて話者の誤りと、金額・否定の誤りの数を控えます。

精度ランキングで確かめる3つの条件
確かめることなぜ順位が変わるか自分で確認する方法
どんな音声で試したか静かな一人の読み上げと、5人が同時に話す会議では誤りの数が大きく違います普段の会議に近い人数・マイク・専門用語の録音を使う
何の数字で比べたかCER(文字誤り率)のような計算値か、読んだ印象の「体感」かで結果が変わります。句読点や数字表記の扱いでも差が出ます参照文を作り、同じ表記ルールでCERを計算する
話者と音質の条件話者の区別の誤りは文字の誤りと別に起きます。雑音や反響が多い録音ほど差が広がります文字の誤りと話者の誤りを分けて数える

議事録へ進む

文字起こしの修正と要約は別の作業です。全文の修正で発言内容を変えず、議事録では必要な情報を選んで整理します。

架空の会話:未確認事項を決定に変えない
元の発言記録する内容
02:10 佐藤「見積もりが20万円以内なら進めたいです」提案:20万円以内を条件に進めたい。承認済みとは記録しない
02:25 鈴木「見積もりは私が確認します。期限は後で相談します」ToDo:鈴木が見積もり確認。期限は未定
02:40 [聞き取り不能]この区間の内容は未確認。前後から合意があったと補わない

Klangの編集・音声再生・話者管理を使い、重要な発言を確認してから要約や共有へ進めます。どのAIを使っても、音声にない事実を補わない確認工程が必要です。

  • 原音と本文を照合する
  • 話者の名前と割り当てを確認する
  • 未確認の内容を分けて共有する
無料で試す
文字起こしで聞き取れない部分はどう書きますか?

このガイドでは「聞き取り不能」と開始・終了時刻を残す方法を提案しています。表記のルールは提出先や組織でそろえ、重要事項は発言者に確認します。聞こえない言葉を推測で本文に加えないようにします。

話者人数を指定すれば話者の間違いはなくなりますか?

なくなるとは限りません。人数設定は検出の手掛かりですが、同時発話や不明瞭な音声では確認が必要です。Klangでは名前変更、区間の再割り当て、話者特定の再実行を使い分けられます。

文字起こしを修正すれば議事録も正しくなりますか?

文字起こしの修正だけでは要約の誤りを防げません。決定と提案、条件、担当者、期限を要約でも確認し、原文にない事項が追加されていないか照合します。

文字起こしの精度ランキングは信用できますか?

試した音声と測り方が示されていれば、目安として使えます。順位は話者数、音質、専門用語、数字の表記ルールで入れ替わるため、普段の会議の3〜5分を使い、同じ参照文でCERを計算して比べるのが確実です。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。