ファシリテーター
ファシリテーターとは。役割・必要なスキルと会議の進め方
ファシリテーターとは、会議の進め方を設計し、議論を整理して、合意や決定まで導く進行役のことです。5つの役割、4つのスキル、司会・書記との違い、60分会議の進め方、沈黙や脱線への対処まで。時刻つきの進行台本を作るツールと、Wordの台本テンプレートつきです。
公開日:更新日:執筆・運営:Klang AI AB
ファシリテーターの役割は5つ
ファシリテーターの役割は、会議の目的を達成するために「場」と「議論の流れ」を整えることです。会議の前後も含めて、次の5つに分けると、自分が何をすればよいかがはっきりします。
「ファシリテーター」という言葉は、会議だけでなく、研修・ワークショップ・まちづくりの住民会議・学校の授業などでも使われます。どの場面でも、答えを教える人ではなく、参加者が自分たちで答えにたどり着けるよう支援する人という意味は共通です。
- 01
場を設計する
会議の目的とゴール(何が決まれば終わりか)、参加者、議題の順番、時間配分、決め方を事前に決めて共有します。
- 02
発言を引き出す
全員が話せる順番や問いかけを用意し、発言の少ない人に意見を求めます。声の大きい人に議論が偏らないようにします。
- 03
論点を整理する
出た意見を、論点・選択肢・判断基準に分けて見える形にします。「今は何について話しているか」を言葉にして、全員の認識をそろえます。
- 04
合意と決定へ導く
事前に決めた決め方に沿って、決定・理由・担当・期限を確認します。決まらない議題は、決めるために足りない情報を明らかにします。
- 05
時間を守り、記録をつなぐ
議題ごとの時間を管理し、最後の5分で決定事項とタスクを読み合わせます。会議の後は、記録が当日中に共有される状態にします。
ファシリテーターと司会・書記・決定者の違い
会議がうまく回らない原因の多くは、役割が一人に集中していることです。小さな会議でも、誰が何を担うかを分けておくと進行が安定します。
少人数の会議では、ファシリテーターが司会とタイムキーパーを兼ねるのが一般的です。ただし、決定者とファシリテーターの兼任はなるべく避けます。進行役が自分の結論に誘導しているように見えると、ほかの参加者が反対意見を出しにくくなるためです。兼任する場合は「ここからは決定者として話します」と立場を切り替えたことを口に出します。
書記(記録係)は、発言を書き取ることに手がふさがり、議論に参加できなくなりがちです。ファシリテーターが書記を兼ねる小さな会議では、記録係をAIに任せて進行に集中する方法があります。会議を録音して文字起こしと議事録の下書きをAIに作らせれば、ファシリテーターは発言を書き取らずに、問いかけと論点の整理に注意を向けられます。
| 役割 | 責任を持つこと | 会議中にすること | しないこと |
|---|---|---|---|
| ファシリテーター | 進め方(目的に沿って話し合いが進み、決め方どおりに決まること) | 問いを立てる、発言を促す、論点を整理する、発散と収束を切り替える | 自分の意見で結論を誘導する |
| 司会(進行役) | 時間どおりに順番を回すこと | 開会・閉会、議題の紹介、発言者の指名 | 論点の整理まで担うなら、ファシリテーターと同じ |
| 書記(記録係) | 決定事項・理由・タスクを正しく残すこと | 決定とタスクをその場で確認し、画面やホワイトボードに書く | 発言をすべて書き取ろうとする(録音で代替できる) |
| タイムキーパー | 議題ごとの時間を守ること | 残り時間を知らせる(例:残り2分) | 時間を理由に議論を打ち切る判断(判断はファシリテーター) |
| 決定者(オーナー) | 中身の結論 | 判断基準を示し、最後に決める | 議論の最初に結論を言う(意見が出なくなる) |
ファシリテーターに必要な4つのスキル(ファシリテーション力)
日本では、場のデザイン・対人関係・構造化・合意形成の4つに分けて説明されることが多くあります(堀公俊『ファシリテーション入門〈第2版〉』日経文庫、2018年)。
場のデザイン
目的、参加者、議題の順番、時間配分、会場やツールを決めること。当日の進行の質は、ほぼここで決まります。
対人関係
傾聴し、質問で考えを引き出し、言い換えて確認すること。発言しやすい空気をつくり、一部の人の発言に偏らないようにします。
構造化
出た意見を、論点・選択肢・判断基準に整理すること。ホワイトボードや画面共有で、全員が同じものを見ながら話せるようにします。
合意形成
決め方を先に合意し、対立点を明らかにして、決定と理由を言葉にすること。決まらない場合は「何がそろえば決められるか」を決めます。
会議前の準備:ファシリテーターがする5つのこと
当日うまく進行できるかどうかは、準備でほぼ決まります。60分の会議なら、準備は15〜20分が目安です。
- 01
目的を「終わったときの状態」で1文にする
「進捗を共有する」ではなく「公開日を決める」「懸念を出し切る」のように、会議の終わりに何が決まっていればよいかで書きます。
- 02
議題を共有・相談・決定に分け、決め方を決める
議題ごとに、決定者と決め方(決定者が決める、多数決、全員一致など)を決めます。共有だけの議題は、資料やチャットに回せないかを先に検討します。
- 03
参加者と役割を決める
決める人、意見が必要な人、知っておけばよい人を分けます。知っておけばよい人は、会議に呼ばず記録の共有で済ませます。書記とタイムキーパーも事前に頼んでおきます。
- 04
アジェンダと進行台本を作り、2営業日前までに送る
アジェンダには目的・議題・時間・説明者・決定者・事前資料を書きます。進行台本は自分用で、冒頭の一言や切り替えの言葉を書いておくと、当日あわてません。
- 05
場とツールを準備する
対面なら座席とホワイトボード、オンラインなら画面共有する資料、チャット、投票機能。録音する場合は、参加者への事前の案内と、冒頭で同意を確認する一言を用意します。
会議の進め方:60分会議を5つの段階で進行する
会議の進め方の基本は、オープニング・発散・収束・合意・クロージングの5段階で進行し、意見を広げる「発散」と絞り込む「収束」を混ぜないことです。広げている最中に評価を始めると意見が出なくなり、絞るべき時間に新しい案が出ると決まりません。今どちらの時間なのかを、ファシリテーターが声に出して切り替えます。
この考え方は、Sam Kanerらが参加型の意思決定の流れを示した「ダイヤモンド」のモデルとしても知られています。発散から収束へ移る途中には、意見がぶつかり合って居心地の悪い時間(groan zone)があり、ここで急いで多数決に逃げないことが大切だとされています。
よい会議のあり方は、「目的が事前に共有されている」「決め方が決まっている」「終わったときに誰が何をするかが分かる」の3つで判断できます。定例会議が報告だけで終わっているなら、報告は事前の共有に回し、会議の時間は相談と決定に使います。
| 段階 | 時間の目安 | すること | 進行の一言(例) |
|---|---|---|---|
| オープニング | 5分 | 目的・ゴール・決め方・終了時刻を確認する。録音する場合はここで伝える | 「今日のゴールは、A案とB案のどちらで進めるかを決めることです」 |
| 発散 | 15〜20分 | 評価せずに意見や案を出し切る。全員に一度は話してもらう | 「良し悪しはあとで判断します。まずは案を全部出しましょう」 |
| 収束 | 15〜20分 | 判断基準(費用・期限・効果など)を確認して、選択肢を絞る | 「ここからは絞り込みの時間です。基準は費用と納期の2つです」 |
| 合意・決定 | 10分 | 決め方に沿って決定し、理由と選ばなかった案を言葉にする | 「決定はB案です。理由は納期を守れるからです。異論はありますか」 |
| クロージング | 5分 | 決定事項・担当・期限を読み合わせ、残った論点の扱いを決める | 「最後に、決まったことと担当者を読み上げます」 |
1・時間の約1割
オープニング
目的・ゴール・ルール・終了時刻を確認する。ここで決め方も伝える。
2・時間の約3割
発散
意見や選択肢を広げる。評価は後回しにし、まだ話していない人から聞く。
3・時間の約3割
収束
似た意見をまとめ、判断基準で絞る。対立点と合意点を言葉にする。
4・時間の約1割
合意・決定
決め方に沿って決める。決定と理由を、その場で記録に残す。
5・時間の約1割
クロージング
決定事項・タスク(担当・期限)・持ち越しを読み合わせる。
時間の割合はKlangの目安です。共有だけの定例ではオープニングとクロージングの比率が上がり、ブレストでは発散が長くなります。
会議中に使うファシリテーションの技法
どれも特別な道具はいりません。次の会議で一つだけ試すなら、パーキングロットとタイムキープから始めるのがおすすめです。
グラウンドルール
冒頭で「否定から入らない」「一人ずつ話す」「スマホは置く」など2〜3個だけ伝えます。ルールがあると、脱線を注意するときに個人ではなくルールを指せます。
パーキングロット
議題から外れたが大事な話を書いておく「駐車場」です。「パーキングロットに置いて最後に扱います」と言えば、発言者の顔をつぶさずに本題へ戻れます。
タイムキープ
議題ごとに終了時刻を画面やホワイトボードに書きます。残り2分で知らせ、延長するなら「何分延ばして、何を削るか」をその場で決めます。
ラウンドロビン(順番に聞く)
全員に一人1分ずつ順番に話してもらいます。発言の少ない人、立場の弱い人から先に聞くと、上位者の意見に引っ張られにくくなります。
まず黙って書く(ブレインライティング)
話し合う前に2〜3分、各自が付箋やチャットに意見を書きます。声の大きさではなく、意見の数と中身で議論が始まります。
要約して返す(言い換え)
「つまり、Aの理由はBということですね」と短く言い換えて確認します。誤解を防ぎ、ほかの参加者にも論点が伝わります。
見える化(ファシリテーション・グラフィック)
出た意見を、選択肢・メリット・懸念などの枠に分けて書きます。全員が同じ画面を見て話すと、同じ説明の繰り返しが減ります。
ドット投票
一人3票などで、候補に印を付けてもらいます。収束の入り口で候補を絞るのに向いています。決定そのものではなく、決定者の判断材料として使います。
合意形成の方法:決め方を先に決める
「どう決めるか」を決めずに議論を始めると、時間切れか、声の大きい人の案で終わります。議題ごとに、次のどの方法で決めるかを冒頭で伝えます。
決めたあとは、決定・理由・選ばなかった案をその場で読み上げます。半年後に同じ議論が繰り返される原因の多くは、「なぜそう決めたか」が残っていないことです。
| 決め方 | 向く場面 | 注意点 |
|---|---|---|
| 決定者が決める(意見を聞いたうえで) | 責任者がはっきりしている業務上の判断。多くの会議の既定 | 意見を聞く前に結論を言わない。決定者が欠席なら委任か持ち越しかを先に決める |
| 反対がなければ進める(同意) | やってみて直せる判断、試行期間のある変更 | 「反対はないが懸念はある」を必ず聞く。黙っている人を同意とみなさない |
| 多数決 | 選択肢が明確で、どれを選んでも大きな損失がない場合 | 負けた側の懸念が残る。理由と少数意見も記録する |
| 全員一致 | チームのルールや価値観など、全員が守る必要があるもの | 時間がかかる。期限までに一致しない場合の決め方も先に決めておく |
| ドット投票で絞り、決定者が決める | ブレストの後など、候補が多い場合 | 投票は判断材料。票数だけで決まったと誤解されないよう説明する |
沈黙・脱線・声の大きい人:困った場面への対処
その場で使える一言と、次の会議から防ぐ方法を分けて整理しました。どの場面でも、個人を責めずに「進め方」の話として扱うのが原則です。
| 場面 | その場で使える一言(例) | 次から防ぐ方法 |
|---|---|---|
| 沈黙が続く | 「まず2分、各自で書き出してから共有しましょう」「Aさん、現場ではどうですか」 | 問いを具体的にする(「どうですか」ではなく「一番困っている点は」)。事前に論点を送る |
| 話が脱線する | 「大事な点なので、パーキングロットに置いて最後に扱います」 | アジェンダと目的を画面に出しておく。グラウンドルールに入れる |
| 声の大きい人が話し続ける | 「ありがとうございます。ほかの視点も聞きたいので、まだ話していないBさんから」 | ラウンドロビンや黙って書く時間を入れる。上位者には最後に話してもらうよう事前に頼む |
| 発言しない人がいる | 「Cさんの担当範囲で影響がありそうな点はありますか」(答えやすい問いで指名) | チャットや付箋で意見を出せる手段を用意する。会議後に個別に聞く |
| 意見が対立して決まらない | 「対立しているのは手段で、目的は同じですね。判断基準を先にそろえましょう」 | 判断基準と決め方を議題ごとに先に決める。決められない場合は「何がそろえば決められるか」を決める |
| 時間が足りない | 「残り5分です。今日決めるのはここまでにして、残りは担当を決めて持ち越します」 | 議題を絞る。決定の議題は60分に2〜3件まで。共有は事前資料に回す |
| 決まったことを後で蒸し返される | 「前回の記録では、理由はこうでした。前提が変わった点はありますか」 | 決定・理由・選ばなかった案をその場で読み上げて記録する。録音で経緯を確認できるようにする |
オンライン会議・ハイブリッド会議のファシリテーション
オンラインでは表情や間が読みにくく、ハイブリッドでは会議室の声が大きくなりがちです。対面と同じ進め方のままでは、発言がさらに偏ります。
- 冒頭で「発言したいときは挙手ボタン」「質問はチャットでも可」と合図の方法を決めます。
- 名前を呼んで指名します。オンラインでは「誰か意見ありますか」への返事は、ほぼ返ってきません。
- ハイブリッドでは、オンライン参加者から先に意見を聞きます。会議室の会話に入るタイミングがつかみにくいためです。
- 会議室側は一人1台のノートPCで参加するか、全員の声を拾える会議用マイクを使います。会議室の雑談は記録にも残りにくくなります。
- 画面共有する資料は1枚にまとめ、いま話している議題に色を付けます。
- 60分を超える場合は、途中で5分の休憩を入れます。画面越しでは、対面より集中が続きにくいためです。
- チャットに出た意見は、ファシリテーターが読み上げて議論に戻します。チャットだけで流れると記録にも残りません。
- 録音する場合は、冒頭で目的と共有範囲を伝え、同意を確認します。会議ツールの録画・録音の通知だけに頼らないでください。
参加者のための、会議で発言するコツ・オンライン会議のコツ
会議の質はファシリテーターだけでは決まりません。参加者が準備して、短く発言するだけで、議論は速く進みます。
- オンライン会議では、話し始める前に名前を名乗ると、録音や議事録にも誰の発言かが残ります。
- カメラをオンにできない場合は、反応をチャットやリアクションで返します。沈黙は「同意」と受け取られがちです。
- 話していないときはミュートにし、話すときはミュートを外してから一呼吸おきます。最初の言葉が切れるのを防げます。
- 発言のタイミングがつかめないときは、挙手ボタンかチャットで「一点よろしいですか」と送ります。
- 会議中にメモを取りきれなくても、録音と文字起こしがあれば、後から自分の発言と決定事項を確かめられます。
| 場面 | コツ | 言い方の例 |
|---|---|---|
| 会議の前 | 議題ごとに、言いたいことを1つだけ用意する | (メモ)議題2:納期は2週間延ばせば品質を保てる |
| 話し始め | 結論から言い、理由は1つか2つに絞る | 「延期に賛成です。理由は検証の時間が足りないからです」 |
| 割り込みにくいとき | 前の発言につなげて入る | 「今の田中さんの点に一つ加えると」 |
| 反対するとき | 相手の意図を受けてから、懸念を条件で示す | 「方向は賛成です。ただ、費用が予算を超えるなら再検討したいです」 |
| 分からないとき | その場で確認する | 「確認させてください。今の決定は来週からの話ですか」 |
| 会議の終わり | 自分の担当と期限を復唱する | 「私の担当は見積もりの修正で、金曜までですね」 |
司会進行台本ジェネレーター:時刻つきの台本を作る
会議の種類・長さ・議題を入れると、オープニングからクロージングまで、時刻と読み上げる言葉の例が入った進行台本ができます。決定の議題には共有の3倍、相談には2倍の時間を割り当てます。コピーするか、テキストで保存して使ってください。
議題(上から順に進行)
進行台本
10:00〜10:05オープニング(目的・ゴール・ルールの確認)
- 「時間になりましたので始めます。本日の進行を務めます(氏名)です」
- 「今日の目的は、今週止まっている課題に担当を付け、来週の優先順位を決めることです。終了は11:00の予定です」
- 「進め方のお願いです。進捗の読み上げはしません。資料で分かることは質問だけにします」
- 「話していないときはミュートでお願いします。発言したい方は挙手ボタンかチャットで合図してください」
- 「議事録作成のため、この会議を録音・文字起こしします。差し支えのある方はいまお知らせください」
10:05〜10:13[共有]前回タスクの確認(8分)
- 「次は前回タスクの確認です。担当の皆さん、7分でお願いします。質問は説明のあとにまとめて伺います」
- 「確認したいことはありますか。なければ次に進みます」
- (10:11)「残り2分です。まとめに入ります」
10:13〜10:29[相談]問い合わせ増加の原因と対応案(16分)
- 「問い合わせ増加の原因と対応案について、意見をいただきたいです。論点は( )です。まず一人1分ずつ、まだ発言していない方から伺います。オンラインの方から先に伺います」
- (脱線したら)「大事な話なので、パーキングロットに書いて最後に扱います」
- 「ここまでの意見を整理すると、(A)と(B)の2つです。合っていますか」
- (10:27)「残り2分です。まとめに入ります」
10:29〜10:54[決定]来週の優先順位を決める(25分)
- 「次は『来週の優先順位を決める』です。この議題は今日決めます。決めるのは佐藤部長です。選択肢と判断基準を先に確認します」
- 「反対ではないが懸念がある方は、いま出してください。後からの差し戻しを防ぐためです」
- 「では、佐藤部長、判断をお願いします」→「決定:( )。理由:( )。と記録します」
- (10:52)「残り2分です。まとめに入ります」
10:54〜11:00クロージング(決定事項・タスクの読み合わせ)
- 「決まったことを読み上げます。決定:( )。違っていたら、いま訂正してください」
- 「タスクです。(内容)を(担当)さんが(期限)までに。ほかにありますか」
- 「パーキングロットに残った論点は、(誰が)(いつ)扱うかを決めます」
- 「議事録は文字起こしをもとに作り、(日時)までに共有します。お疲れさまでした」
入力内容はこのブラウザの中だけで処理し、送信も保存もしません。名前と例はすべて架空です。
司会進行台本テンプレート
1ページ目が空欄の台本(60分)、2ページ目が週次定例の記入例(架空)、3ページ目が会議前日のファシリテーター準備チェックリストです。登録不要・無料。
会議の後:記録を共有し、自分の進行を振り返る
ファシリテーターの仕事は、クロージングで終わりではありません。決定とタスクが実行される状態にして、次の会議の進め方を改善するところまでが範囲です。
- 01
当日中に決定事項とタスクを共有する
翌日になると、記憶違いの訂正が難しくなります。録音した会議なら、文字起こしから決定事項とタスクの下書きを作り、担当者名と期限を確認してから送ります。
- 02
発言の偏りを確認する
話者ごとに分かれた文字起こしを読み返すと、誰がどれだけ話したか、発言しなかった人がいないかが分かります。次回は、発言の少なかった人に先に意見を聞く順番にします。
- 03
パーキングロットの行き先を決める
扱えなかった論点を、次回の議題にするか、担当者に預けるか、扱わないかに分けます。放置すると「言っても無駄」という空気が残ります。
- 04
5分で進行を振り返る
時間どおりに終わったか、決める議題は決まったか、発散と収束の切り替えはできたか。定例会議なら、四半期に一度はチームでKPTを使って会議そのものを振り返ります。
メモ取りから手を離して、進行に集中する
Klangは、Zoom・Microsoft Teams・Google Meetの会議にボットが参加して録音し、文字起こしと、決定事項・タスクを整理した会議レポートを作ります。対面の会議はスマホアプリで録音できます。ファシリテーターと書記は、発言を書き取る代わりに、議論の整理と決定の確認に時間を使えます。
- フリープランでも文字起こしは無制限です。録音をアップロードしても、会議ボットを呼んでも使えます。
- 話者の自動識別(プロプラン)を使うと、話者ごとの文字起こしから発言の偏りを振り返れます。
- 過去の会議をまとめてAIに質問できます。「前回この件をどう決めたか」をすぐに確認できます。
よくある質問
ファシリテーターとは何ですか?
ファシリテーターとは、会議やワークショップで中立の立場から進め方を設計し、参加者の意見を引き出して整理し、合意や決定まで導く進行役です。結論の中身を決めるのは決定者や参加者で、ファシリテーターは目的・議題・決め方・時間配分といった「進め方」に責任を持ちます。
ファシリテーターの役割を簡単に言うと?
ファシリテーターの役割は、場を設計する、発言を引き出す、論点を整理する、合意と決定へ導く、時間を守り記録をつなぐ、の5つです。会議の前の準備と会議の後の共有も、ファシリテーターの役割に含まれます。
ファシリテーターと司会の違いは何ですか?
司会は開会・閉会や発言者の指名など、会議の順番を回す役割です。ファシリテーターはそれに加えて、問いを立て、出た意見を整理し、決め方に沿って合意や決定まで支援します。実際の会議では一人が両方を担うことが多く、論点の整理まで担っていればファシリテーターと呼んでかまいません。
ファシリテーターは自分の意見を言ってもよいですか?
原則として中立を保ち、中身の結論には関わらないのが基本です。どうしても意見を言う必要がある場合は「ここからは一人の参加者として話します」と立場を切り替えたことを伝え、最後に話します。決定者とファシリテーターは、できれば別の人が担います。
会議の進め方の基本的な流れは?
オープニング(目的・ゴール・ルールの確認)、発散(意見を広げる)、収束(判断基準で絞る)、合意・決定、クロージング(決定事項とタスクの読み合わせ)の5段階です。発散と収束を同時にしないことと、最後の5分を読み合わせに残すことが大切です。
司会の台本には何を書けばよいですか?
時刻、議題、担当者に加えて、冒頭のあいさつと目的の説明、議題の切り替え、残り時間の告知、決定の確認、締めのあいさつで読み上げる言葉を書きます。このページの司会進行台本ジェネレーターで、会議の種類と議題から時刻つきの台本を作れます。Word版のテンプレートもあります。
ファシリテーションを上達させるには?
会議の後に5分だけ、時間どおりに終わったか、決める議題は決まったか、発言が偏っていなかったかを振り返ります。会議を録音しておくと、自分の問いかけや切り替えのタイミングを後から確認でき、話者ごとの文字起こしで発言の偏りも分かります。
会議の録音は参加者に伝えるべきですか?
伝えるべきです。会議の冒頭で、録音の目的(議事録作成など)、共有範囲、保存期間を伝え、差し支えのある人がいないかを確認します。社外の人が参加する会議では、招集メールの段階で録音の予定を伝えておくと安心です。
関連ガイド
ケース会議の進め方
司会・事例提供者・記録係の役割と、60分で役割分担まで決める流れ。
読む地域ケア会議の進め方
多職種の助言を1事例30〜40分でまとめる個別ケース検討の流れ。
読む書記の役割
ファシリテーターと書記の分担、発言録と議事録の違い。
読む会議の種類と目的
会議の目的ごとに、進め方と残す記録を決める。
読む会議アジェンダ(議題)テンプレート
定例会議・意思決定会議・ブレストなど7種類と、時間配分の自動計算。
読むKPTの振り返りテンプレート
Keep・Problem・Tryの進め方、Excel・CSV・印刷用ボードと、ブラウザで使えるKPTボード。
読む会議の効率化
多い・長い・決まらないを切り分け、定例会議を棚卸しする手順。
読む会議の文字起こし
会議ボット・スマホ・ファイルのアップロードから、議事録の下書きまで。
読む話者分離(話者の自動識別)
誰が話したかを分けて文字起こしする仕組みと、プロプランでの使い方。
読む会議の司会進行台本
開会から閉会まで読み上げられる台本と、録音の告知・時間超過の時の言い回し。
読む定例会議の進め方
定例のアジェンダ、進捗の報告形式、前回との差分で書く議事録。
読む会議体とは
会議ごとの目的・決定権限・頻度を決める会議体の設計と、会議体一覧の例。
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質問の事前募集から、欠席者に届く要約とQ&Aまで。
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社内・社外・Teams・Zoomの案内、日程変更、リマインドの例文10本と作成ツール。
読む壁打ちとは
考えを人やAIに話して整理する方法、頼み方の例文。
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進行の順序を事前に配る議事次第の書き方と記入例。
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