よくあるアジェンダ(改善前)
議題名だけで、目的・時間・決めることがありません。「その他」で時間が延びがちです。
営業定例 アジェンダ ・新サービスについて ・展示会について ・その他
アジェンダ
アジェンダ(agenda)とは、会議で話し合う議題と、その順番・時間配分・ゴールをまとめた予定表のことです。ビジネスでは「会議の進行表」とほぼ同じ意味で使われます。議題・議事次第・レジュメとの違い、書き方の例文、参加者への送り方を説明します。
公開日:更新日:執筆・運営:Klang AI AB
アジェンダは文脈によって指すものが変わります。会議の話ならほぼ「議題の一覧と進め方」のことです。
英語の agenda は、ラテン語の agendum(なされるべきこと)の複数形に由来します。日本語では会議の文脈で使うことが多く、社内では「アジェンダ」「議題」「進行表」がほぼ同じ意味で使われています。
政治・国際分野では、1992年の地球サミットで採択された「アジェンダ21」や、2015年の国連サミットで採択されSDGs(持続可能な開発目標)を含む「持続可能な開発のための2030アジェンダ」のように、国際的な行動計画の名前にも使われます。この場合のアジェンダは「取り組むべき課題の計画」という意味で、会議の予定表とは別物です。
「アジェンダを切る」「アジェンダを引く」は、会議の議題と進め方を決めて資料にすることを指す、社内の言い回しです。社外向けの文書では「議題」「次第」と書くほうが伝わりやすい場合があります。
| 文脈 | 意味 | 使い方の例 |
|---|---|---|
| 会議・打ち合わせ | 議題の一覧と進行予定 | 「明日の定例のアジェンダを送ります」 |
| プロジェクト・事業 | 取り組むべき課題の一覧 | 「来期のアジェンダは採用の強化です」 |
| 政治・行政 | 政策課題、政策の優先順位 | 「環境問題を政治のアジェンダに乗せる」 |
| 交渉・人間関係 | 表に出さない目的(hidden agenda) | 「相手には別のアジェンダがあるようだ」 |
議題とは、会議で話し合って結論を出す一つひとつのテーマや案件のことです。アジェンダは、その議題を順番・時間・担当と合わせて並べた会議全体の予定表で、議題はアジェンダを構成する1行1行にあたります。
議題には、聞くだけの「報告」、情報をそろえる「共有」、結論を出す「決定」、案を広げる「アイデア出し」の4種類があります。議題名の後ろに種類を書いておくと、参加者は「この議題では何を求められているか」を会議の前に知ることができます。
議題を決めるときは、会議の目的に照らして「この会議でしか決められないことか」を確かめます。報告だけの議題は、チャットや文書での共有に回すと、会議の時間を決定に使えます。議題の数は、30分の会議なら決定の議題を2つまでにするのが目安です。
「議題」と「議案」も混同されがちです。議案は、株主総会や理事会などで採決にかける具体的な提案(例:第1号議案 定款一部変更の件)を指し、議題よりも正式な言葉です。
| 伝わりにくい議題名 | 伝わる議題名 | 直したところ |
|---|---|---|
| 展示会について | 11月の展示会に出展するか【決定】 | 決めることと議題の種類を書いた |
| 新サービスの件 | 新サービスを提案する3社を選ぶ【決定】 | 結論の形(3社)を示した |
| 採用状況 | 10月の採用進捗の共有【報告・5分】 | 報告だけの議題だと分かるようにした |
| 来期の施策 | 来期の集客施策の案を出す【アイデア出し】 | 今回は決めない議題だと明示した |
似た言葉は「何を指すか」と「どんな会議で使うか」で整理できます。
議題とは、会議で話し合う一つひとつのテーマや案件のことです。議題は「展示会に出展するか」のような1件のテーマで、アジェンダはその議題を並べ、時間と担当を割り振ったものです。「議題を3つアジェンダに入れる」と言えば、両者の関係が分かります。
議事次第は「開会のあいさつ」「議事」「閉会」のように会議の式次第まで含めた進行順で、総会や審議会など形式のある会議でよく使われます。レジュメはフランス語の résumé(要約)から来た言葉で、会議の進め方ではなく、話す内容の要点をまとめた資料です。
| 言葉 | 指すもの | よく使う場面 |
|---|---|---|
| アジェンダ | 議題の一覧と順番・時間配分・ゴール | 社内会議、プロジェクト会議、商談 |
| 議題 | 話し合う個々のテーマ(1件ずつ) | あらゆる会議 |
| 議事次第(次第) | 開会から閉会までの式次第を含む進行順 | 総会、委員会、自治体の会議、式典 |
| レジュメ | 発表や講義の要点をまとめた配布資料 | 勉強会、ゼミ、講演 |
| タイムテーブル | 時刻ごとの予定 | イベント、研修、半日以上の会議 |
議題を箇条書きにするだけでは、当日に何を決めればよいのかが伝わりません。次の7項目を入れると、参加者が準備して会議に来られます。
中でも効くのは「決めること」を議題ごとに書くことです。「展示会について」ではなく「11月の展示会に出展するか【決定】」と書くと、議論が報告や雑談に流れにくくなります。
架空の30分の営業定例を例に、よくある書き方と、7項目を入れた書き方を並べました。改善前のアジェンダでは、参加者は何を準備すればよいか分かりません。
改善後のアジェンダでは、報告だけの議題を5分にまとめ、決めたい2つの議題に時間を多く割り当てています。全員の集中力が高い会議の前半から中盤に、決定が必要な議題を置くのが基本です。
時間配分の合計は、会議時間より5分ほど短くしておきます。議論が延びたときの余白になり、最後に次回の日程とタスクを確認する時間を確保できます。
議題名だけで、目的・時間・決めることがありません。「その他」で時間が延びがちです。
営業定例 アジェンダ ・新サービスについて ・展示会について ・その他
議題ごとに時間・担当・決めることを書き、【決定】の議題を真ん中に置きました。
第12回 営業定例 アジェンダ 日時:10月14日(火)10:00〜10:30(Teams) 目的:展示会の出展可否を決め、新サービスの提案先を3社に絞る 参加者:佐藤(進行)、田中(書記)、鈴木、高橋 1. 先週のタスクの確認(5分)/佐藤 報告のみ。遅れがある項目だけ話す 2. 11月の展示会に出展するか【決定】(10分)/鈴木 資料:出展費用の見積もり(事前に読んでおく) 決めること:出展する/しない、出展する場合の担当 3. 新サービスの提案先【決定】(10分)/田中 資料:候補10社のリスト 決めること:今月中に提案する3社 4. その他・次回の確認(5分) 事前準備:資料2点を前日17時までに共有フォルダに置きます。
アジェンダは、参加者が資料を読む時間を取れるよう、会議の前日までに送ります。週1回の定例なら、前回の会議の直後に次回の議題を集め始めると準備が楽になります。
資料を読む時間が必要な会議は2〜3営業日前、短い定例でも前日の午前中までに送ります。直前の送付は読まれずに終わりがちです。
「【10/14 営業定例】アジェンダと事前資料のご案内」のように、検索したときに見つけやすい件名にします。
アジェンダ全文を添付するだけでなく、今回決めたいことを本文に2〜3行で書くと、読まれる確率が上がります。
Outlook や Google カレンダーの招待の説明欄にアジェンダを貼っておくと、当日にメールを探す手間がなくなります。
件名:【10/14 営業定例】アジェンダと事前資料のご案内 営業部の皆さま お疲れさまです。佐藤です。 10月14日(火)10:00からの営業定例のアジェンダをお送りします。 今回は次の2点を決めたいと考えています。 ・11月の展示会に出展するか ・新サービスを今月中に提案する3社 事前資料(出展費用の見積もり、候補10社のリスト)を共有フォルダに置きました。 会議の時間を議論に使えるよう、目を通してからご参加ください。 議題の追加がある場合は、13日(月)15時までにご連絡ください。 よろしくお願いいたします。
| よくある失敗 | 起きること | 直し方 |
|---|---|---|
| 議題名だけを並べる | 何を決めるか分からず、話が広がる | 議題ごとに「決めること」を1行で書く |
| 議題を詰め込みすぎる | 後半の議題が次回へ持ち越される | 30分なら決定の議題は2つまでにする |
| 報告を長く取る | 会議の大半が読み上げになる | 報告は事前に文書で共有し、質問だけ扱う |
| 「その他」を最後に置く | 新しい議題が始まり時間が延びる | 「その他」は5分と決めて時間を書く |
| 当日にアジェンダを配る | 資料を読まずに参加する人が出る | 前日までに送り、資料の場所も書く |
アジェンダの議題番号をそのまま議事録の見出しにすると、会議後の清書が速くなり、どの議題で何が決まったのかを読み手が追いやすくなります。
議題ごとに「決定事項」「タスク(担当・期限)」「保留事項」の3つを書く欄を作っておき、会議中は書記がそこに書き込みます。アジェンダに「決めること」を書いておけば、議事録では「決まったか、決まらなかったか」を確かめるだけで済みます。
決まらなかった議題は、次回のアジェンダの冒頭に「前回からの持ち越し」として入れます。アジェンダと議事録をつなげて管理すると、同じ議題を何度も話し合うことが減ります。
Klangは会議の録音から文字起こし・要約・決定事項・タスクの下書きを作成し、フリープランでも文字起こしは無制限です。AIチャットに「アジェンダの議題ごとに決定事項をまとめて」と頼めば、議題の順に下書きをそろえられます。
アジェンダとは、会議で話し合う議題と、その順番・時間配分・決めたいことをまとめた会議の予定表です。会議の前に参加者に共有し、当日はその順番で進行します。
議題は「展示会に出展するか」のような個々の話し合うテーマで、アジェンダは議題を並べて時間配分や担当を割り振った一覧です。複数の議題をまとめたものがアジェンダだと考えると分かりやすくなります。
議題とは、会議で話し合って結論を出す一つひとつのテーマや案件のことです。議題名には「11月の展示会に出展するか【決定】」のように決めることと議題の種類を書くと、参加者が準備しやすくなります。
アジェンダは会議の議題と進め方をまとめた予定表で、レジュメは発表や講義で話す内容の要点をまとめた配布資料です。アジェンダは「何をどの順で話し合うか」、レジュメは「何を話すか」を示すものだと考えると区別できます。
アジェンダは会議の前日の午前中までに送るのが目安です。事前に資料を読んでもらう必要がある会議では、2〜3営業日前に送ると参加者が準備する時間を取れます。
英語の agenda は、会議で話し合う項目の一覧や議事日程を指します。「What is on the agenda today?(今日の議題は何ですか)」のように使い、政治の文脈では「取り組むべき課題」、hidden agenda では「隠れた意図」という意味になります。
アジェンダは英語の agenda のカタカナ表記で、「アジェンダ」と読みます。英語圏では会議の議題一覧を meeting agenda と呼び、日本語の使い方とほぼ同じです。
15分程度の短い会議でも、議題と決めたいことを2〜3行で共有しておくと、会議が時間どおりに終わりやすくなります。毎日の朝会のように内容が決まっている会議なら、固定のアジェンダを使い回しても問題ありません。