テープ起こし
テープ起こしとは。意味とやり方、AIと外注の違い
テープ起こしとは、会議や取材、講演などの録音を聞いて文字にする作業のことです。いまはテープに限らず、スマホやICレコーダーの録音を文字にする作業全般をこう呼びます。手作業・外注・AIの3つのやり方の違い、仕上がりの種類、AIで起こす手順、カセットテープの取り込みまで解説します。
公開日:更新日:執筆・運営:Klang AI AB
テープ起こしのやり方は3通り:手作業・外注・AI
どれが優れているかではなく、何に使う記録かで選びます。社内の議事録やインタビューの下読みならAI、裁判資料や出版物のように一字一句の責任を負う原稿なら、AIの下書きに人の確認を必ず組み合わせます。
| 項目 | 手作業で自分で起こす | 外注(文字起こし業者) | AI+人の確認 |
|---|---|---|---|
| 下書きができるまで | 録音時間の数倍の作業時間 | 業者の納期(数日が多い) | 録音の長さによるが、多くは当日中 |
| 費用の考え方 | 自分や社員の作業時間 | 録音分数×単価に、話者名・整文・特急などの追加 | ツールの利用料+確認にかかる時間 |
| 仕上がり | 聞き取れた範囲で正確 | 業者の基準で整った原稿 | 下書きを元音声で確認して仕上げる |
| 機密性 | 社内で完結 | 録音を社外の人が聞く | サービスのデータの扱いと保存先を確認 |
| 向いている用途 | 短い録音、ごく一部の引用 | 公開する原稿、厳密な逐語録 | 会議、取材、講義、調査インタビュー |
テープ起こしの仕上がりは3種類:素起こし・ケバ取り・整文
依頼するときも自分で起こすときも、最初に「どこまで整えるか」を決めます。同じ録音でも、仕上がりによって作業時間と使い道が変わります。
裁判や調停に出す録音の書き起こしは、内容を変えたと受け取られないよう素起こしにします。記事に使う場合も、引用する発言だけは素起こしの段階で元音声と照らし合わせておくと、後から確かめられます。
| 仕上がり | 書き方 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 素起こし | 「えー」「あの」などの言いよどみや言い直しも、聞こえたとおりに残す | 逐語録、反訳書、研究インタビューの分析 |
| ケバ取り | 意味のない言いよどみや繰り返しを削り、話し言葉の語順は残す | 会議の記録、取材メモ、社内共有 |
| 整文 | 話し言葉を読みやすい書き言葉に整え、語順や助詞も直す | 記事、講演録、報告書 |
AIでテープ起こしをするやり方
Klangを使う場合の手順です。手作業のテープ起こしと違い、人の時間は「聞いて打つ」ではなく「聞いて確かめる」に使います。
- 01
録音をファイルにする
ICレコーダーやスマホの録音はmp3・m4a・wavなどのファイルとしてパソコンに移します。カセットテープの場合は、次の章の手順で先にデジタル化します。
- 02
アップロードして文字起こし
Klangにファイルをアップロードすると、文字起こしが始まります。言語は自動で判定され、日本語・英語を含む17言語に対応します。
- 03
元音声を聞きながら確認する
文をクリックすると、その箇所の音声が再生されます。人名・数字・専門用語、聞き取りにくい区間を優先して確認し、本文を直します。
- 04
用途に合わせて仕上げて書き出す
逐語録として残すか、ケバ取り・整文した読みやすい原稿にするかを決めて仕上げます。Word・TXT・Excelなどで書き出せます。
カセットテープ・マイクロカセットの音声をデジタル化する
古いインタビューや講演の録音がカセットテープに残っている場合は、まずパソコンに取り込んでファイルにします。取り込んだ音声は、ほかの録音と同じようにAIで文字起こしできます。
テープは再生するたびに傷むことがあります。取り込みは1回で済むように、事前に再生機器のヘッドを掃除し、テープが伸びていないかを確認してから始めてください。
- 01
再生機器とパソコンをつなぐ
USB接続のカセットプレーヤーを使うか、ラジカセやテープレコーダーのイヤホン・ライン出力端子とパソコンの音声入力端子をケーブルでつなぎます。
- 02
録音ソフトで取り込む
Audacityなどの録音ソフトで入力を選び、テープを再生しながら録音します。最初に数十秒試して、音が割れない音量に調整します。
- 03
wavで保存し、原本として残す
取り込んだ音声はwavで保存します。テープは劣化が進むことがあるため、デジタル化した音声を原本として保管し、作業には複製を使います。
- 04
テープの面ごとにファイルを分ける
A面・B面や、テープの本数ごとにファイルを分け、ファイル名に日付と面を入れます。どの録音から起こした文字かを後から追えます。
AIのテープ起こしで誤りが出やすい箇所
AIの文字起こしは、録音の条件によって精度が大きく変わります。確認の時間を減らすには、誤りが出やすい箇所を先に知っておくことです。
固有名詞・専門用語
人名、社名、地名、業界の略語は、似た音の一般的な言葉に置き換わりがちです。初出の箇所で必ず確認します。
数字と日付
金額、件数、日付は、意思決定や引用に直結します。全件を元音声で聞き直す対象にします。
発言の重なり
複数人が同時に話す区間は、どちらかの発言が抜けることがあります。重要な議論の区間は聞き直します。
古いテープの雑音
ヒスノイズや回転むらのある音声は、文字起こしの誤りが増えます。聞き取れない区間は推測で埋めず、そのまま残します。
方言・話し言葉
言い淀みや方言は、意味の通る言葉に補われることがあります。引用する発言は、言い回しまで確認します。
話者の区別
誰の発言かが重要な録音では、プロプランの話者の自動識別を使い、区切りと名前を確認します。
機密性の高い録音をAIでテープ起こしするときの確認
外注でもAIでも、録音が社外のサービスを通る点は同じです。取材源、人事、顧客との会話、法的な記録を扱う場合は、使う前に次を確認します。
Klangは会話データをAIモデルの学習に利用しません。データはワークスペースごとに固有のキーで暗号化して保存され、ISO/IEC 27001:2022の認証を取得しています。裁判や調停で使う録音の書き起こしには、形式や記載事項に決まりがある反訳書の作り方も確認してください。
- 録音や文字起こしのデータが、AIモデルの学習に使われないか
- データの保存場所と保存期間、削除の方法
- 誰が記録を開けるか(アクセス権の範囲)
- 録音すること・文字にすることについて、話し手の了承を得ているか
- 社内規程で、外部サービスに預けてよい情報か
テープ起こしの下書きはAIに、確認は人に
Klangは録音ファイルをアップロードするだけで文字起こしし、文をクリックして元音声を確認できます。フリープランは文字起こし時間無制限・クレジットカード不要。話者の自動識別はプロプランの機能です。
- mp3・m4a・wavなど1ファイル10GBまで
- 元音声とテキストを並べて確認
- Word・TXT・Excelなどで書き出し
よくある質問
テープ起こしとは何ですか?
会議や取材、講演などの録音を聞いて文字にする作業のことです。カセットテープの時代からの呼び方で、いまはスマホやICレコーダーの録音を文字にする作業全般を指し、文字起こし・書き起こしとほぼ同じ意味で使われます。
テープ起こしを無料でできるアプリはありますか?
あります。KlangはiPhone・Androidのアプリで録音でき、フリープランのまま文字起こしの時間に上限がありません。手元の録音ファイルもアップロードできます。iPhone 12以降なら、標準のボイスメモでも日本語の文字起こしを表示できます(Appleのサポートページによる)。
AIのテープ起こしはそのまま使えますか?
下書きとして使い、人名・数字・専門用語や重要な発言は元音声で確認してから使ってください。用途によって、逐語録として残すか読みやすく整文するかも決めます。
カセットテープの録音もAIで文字起こしできますか?
できます。カセットプレーヤーとパソコンをつないで音声を取り込み、wavなどのファイルにしてからアップロードします。
テープ起こしを外注するのとAIでは、どちらが安いですか?
外注は録音分数に単価をかけた費用、AIは利用料と確認にかかる時間で比べます。Klangのフリープランは文字起こし時間無制限のため、費用の中心は確認にかかる時間になります。
機密性の高い録音をAIでテープ起こししても大丈夫ですか?
データの学習利用、保存先、アクセス権を確認してから使ってください。Klangは会話データをAIモデルの学習に利用せず、ワークスペースごとに暗号化して保存します。