営業ヒアリングシート(初回商談)
現状、課題、影響、BANT、比較・競合、懸念の9項目に、質問例とCRM項目の列が付いています。次のアクションと、聞けなかった項目の欄つき。
登録不要・無料。Word版は1ページ目が空欄、2ページ目が記入例(A4縦)。
ヒアリングシート テンプレート
ヒアリングシートは「項目・質問例・回答(相手の言葉)・時刻」の4列で作り、聞けなかった項目は空欄のまま次回に回します。営業用は現状・課題・BANT・比較・懸念の9項目、相談受付用は主訴・経緯・緊急度・同意など8項目です。Excel版は記入用シート・記入例・CRM対応表の5シート構成で、登録不要・無料でダウンロードできます。
公開日・更新日:
執筆・運営:Klang AI AB
使い分け
ヒアリングシートは、会話で聞くことを事前に決め、聞いた内容を同じ形で残すための表です。目的が違うと、聞く順番も書き方も変わります。
| 営業ヒアリングシート | 相談受付ヒアリングシート | |
|---|---|---|
| 使う場面 | 初回商談、課題の聞き取り | 電話・窓口での初回相談 |
| 目的 | 課題と導入の条件を確かめ、次の提案につなげる | 困りごとと緊急度を把握し、適切な支援につなぐ |
| 中心の項目 | 現状、課題と影響、BANT、比較、懸念 | 主訴、経緯、現在の状況、希望、緊急度、同意 |
| 書き方 | 相手の言葉と時刻。CRMの項目名を横に置く | 相談者の言葉は「」、受付者の判断は括弧で区別 |
| 注意点 | 推測で空欄を埋めない | 話したくないことは聞かない。情報共有の同意範囲を残す |
フォーマット
Excel版は「営業ヒアリング」「相談受付」「記入例(営業)」「記入例(相談)」「CRM対応表」の5シートです。記入用のシートは、行が項目、列が「項目・質問例・回答(相手の言葉)・時刻」の順に並んでいます。営業用だけ、右端にCRM項目の列があります。
| 使う場面 | そのまま使う行 | 入れ替える・足す行 |
|---|---|---|
| 営業の初回商談 | 現状、課題、影響、BANT、比較・競合、懸念 | 業界ごとの必須確認(例:不動産なら物件の所在地と売却時期) |
| 相談窓口の初回受付 | 主訴、経緯、現在の状況、希望、緊急度、同意 | 窓口の種類に応じた確認(例:債務相談なら借入先の数) |
| 社内の業務改善・ツール導入前 | 現状、課題、影響 | BANTの行を「頻度・関わる人数・困っている場面・変えてほしくないこと」に |
| Web制作・システム開発 | 現状、課題 | 目的、対象ユーザー、必要な機能、画面、予算、スケジュール |
列を増やすより、行を入れ替えるほうが使いやすさを保てます。回答の列は相手の言葉のまま書き、自分の解釈は書きません。システム開発のヒアリングで聞いた内容は、要件定義書テンプレートの様式にまとめ、聞き方は要件定義ヒアリングの質問例で紹介しています。
営業
BANT(予算・決裁・必要性・時期)は商談の見込みを確かめる観点です。いきなり予算を聞くより、現状と課題を先に聞くと、相手も答えやすくなります。
| 項目 | 質問例 | 記入例の回答 | CRM項目(例) |
|---|---|---|---|
| 現状 | 今はどのように運用していますか | 「各拠点はタイムカード。月末に本社で手入力して集計している」 | 現在の運用 |
| 課題 | その方法で困っていることは何ですか | 「締め日から給与計算まで3日かかり、入力ミスの修正も多い」 | 課題 |
| 影響 | 業務にどのくらい影響していますか | 「本社の担当2名が、毎月2日ほど集計に取られている」 | 課題の影響 |
| 予算(Budget) | 予算の目安や、確保する時期は | 「今期の予算はない。来期(4月〜)の申請に間に合えば検討できる」 | 予算 |
| 決裁(Authority) | 導入はどなたが、どんな手順で決めますか | 「私(森)が起案し、情報システム部の確認後、管理部長が決裁する」 | 決裁者・決裁プロセス |
| 必要性(Need) | 解決しないと、どうなりますか | 「拠点が増える来年は、今の人数では締めに間に合わない」 | 導入理由 |
| 時期(Timeline) | いつまでに始めたいですか | 「4月の新年度から全拠点で使いたい。1月に一部の拠点で試したい」 | 導入予定時期 |
| 比較・競合 | ほかに検討している方法はありますか | 「ほかに2社から資料をもらっている」 | 競合 |
| 懸念・条件 | 導入の条件や心配なことは | 「拠点にはパソコンが少ない。スマホで打刻できることが条件」 | 懸念事項 |
| 段階 | 追加で聞くこと |
|---|---|
| 初回ヒアリング | 現状、課題と影響、BANTの概要、次回の参加者 |
| 提案 | 提案内容への反応、評価の基準、比較対象、追加の要望 |
| 見積・条件 | 予算の確定状況、契約形態、導入範囲、スケジュールの制約 |
| 稟議・決裁 | 決裁資料に必要な情報、審査する部署の懸念、決裁日 |
| 導入後のフォロー | 使い方の定着、新しい課題、拡大の可能性 |
作成ツール
使う質問にチェックを入れると、右側にリストができます。コピーして、商談前のメモや相談受付の手元資料に使えます。入力内容はどこにも送信されません。
できあがったリスト
【営業ヒアリング 質問リスト】 ■ 現状 ・今はどのように運用していますか。 ・関わっている部署と人数を教えてください。 ・今の方法を始めたきっかけは何ですか。 ■ 課題・影響 ・その方法で困っていることは何ですか。 ・業務にどのくらい影響していますか(時間・件数・金額)。 ・解決しないと、半年後にどうなりますか。 ■ 予算(Budget) ・予算の目安はありますか。 ・予算を確保するのはいつ、どんな手続きですか。 ■ 決裁(Authority) ・導入を決めるのはどなたですか。 ・決裁までの手順と、確認する部署を教えてください。 ・決裁者が重視する点は何ですか。 ■ 必要性(Need) ・この課題の優先順位は、社内でどのくらいですか。 ・解決できたら、何が変わりますか。 ■ 時期(Timeline) ・いつまでに始めたいですか。 ・その時期に決まっている理由はありますか。 ■ 比較・懸念 ・ほかに検討している方法はありますか。 ・導入の条件や、心配なことはありますか。 ・次回までに、こちらで用意するとよいものは何ですか。
相談受付
初回相談では、すべてを聞き切ることより、相談者が話せる範囲で困りごとと緊急度をつかむことを優先します。項目は聞く順番の目安です。
| 項目 | 聞き取る内容 | 記入例 |
|---|---|---|
| 相談の種類 | どのようなことで相談したいか | 住まい・家計(家賃の支払いが遅れている) |
| 主訴 | いちばん困っていること | 「今月の家賃がまだ払えていない。来月も分からない」 |
| 経緯 | いつから、何がきっかけか | 8月から勤務日数が減り、収入が月4万円ほど減ったと説明 |
| 現在の状況 | 仕事・生活の状況(話せる範囲で) | パート勤務は続いている。一人暮らしと説明 |
| 本人の希望 | どうなりたいか、何を手伝ってほしいか | 「家を出なくて済む方法があれば知りたい」 |
| 緊急度 | 今日・今週中に対応が必要なことはあるか | 「今週の食費は足りる」(受付者の判断:当日の緊急対応は不要) |
| 他機関の関与 | すでに相談している窓口 | なし |
| 情報共有の同意 | 共有してよい相手と範囲 | 生活支援課への情報提供に口頭で同意 |
受付のあとに続く面談の記録は、面談記録・ケース記録の書き方で、事実・本人の発言・判断を分けるテンプレートを紹介しています。保険代理店のアンケートや意向把握の帳票と録音を組み合わせる方法は保険代理店の面談記録・意向把握に、内部監査で被監査部門に行うヒアリングの調書の項目例は内部監査のヒアリング記録にまとめています。
録音の活用
会話中にシートを埋めようとすると、相手の話より次の質問に意識が向きがちです。了承を得て録音し、シートは会話のあとで仕上げる方法もあります。
「記録を正確に残すために録音してもよいですか」と伝えます。相談受付では、目的と保存期間も説明します。
手元の質問リストで、聞いた項目に印を付ける程度にします。詳しいメモは不要です。
会話のあとで文字起こしを読み、各項目の回答を相手の言葉のまま写し、時刻を添えます。電話の場合は通話後に録音を取り込みます。
空欄は推測で埋めず、「聞けなかったこと・次回確認すること」の欄に移します。
CRM連携
ヒアリングシートの項目をCRMの項目と1対1で対応させておくと、商談後の入力が速くなり、担当者によって記入場所がばらつくのを防げます。
| ヒアリング項目 | HubSpot | Pipedrive | 更新の設定(例) |
|---|---|---|---|
| 課題・導入理由 | メモ(取引先担当者と取引に残る) | メモ(人物と取引に残る) | 会議レポートとして毎回残す |
| 予算 | プロパティ(例:予算) | カスタム項目(例:予算) | 空欄のときだけ更新 |
| 決裁者・決裁プロセス | プロパティ(例:決裁プロセス) | カスタム項目(例:決裁プロセス) | 空欄のときだけ更新 |
| 導入予定時期 | プロパティ(例:導入予定時期) | カスタム項目(例:導入予定時期) | 空欄のときだけ更新 |
| 競合 | プロパティ(例:競合) | カスタム項目(例:競合) | 上書きするかを選ぶ |
| 次のアクション | メモに記載 | メモに記載 | 会議レポートとして毎回残す |
HubSpotではプロパティ、Pipedriveではカスタム項目を事前に作っておきます。Klangのオートメーションを使う場合は、商談が終わるたびに、会議レポートがメモとして残り、指定した項目に会話から読み取った値が入ります。設定の詳細はHubSpot連携とPipedrive連携、ほかの連携先は連携一覧を参照してください。多数の商談に共通する反論や要望を定期的にまとめたい場合はスケジュール分析が向いています。
ダウンロード
Word版は営業用と相談受付用の2ファイル(各2ページ:空欄と記入例)。Excel版は2種類の記入用シート、記入例、CRM対応表を1ファイルにまとめています。
現状、課題、影響、BANT、比較・競合、懸念の9項目に、質問例とCRM項目の列が付いています。次のアクションと、聞けなかった項目の欄つき。
登録不要・無料。Word版は1ページ目が空欄、2ページ目が記入例(A4縦)。
相談の種類、主訴、経緯、現在の状況、希望、緊急度、他機関の関与、情報共有の同意の8項目と、受付時の確認欄。
登録不要・無料。Word版は1ページ目が空欄、2ページ目が記入例(A4縦)。
記入例(架空の企業・架空の商材「クラウド勤怠管理」です)。数値や発言はすべて例です。
| 項目 | 質問例 | 回答(相手の言葉) | 時刻 | CRM項目(例) |
|---|---|---|---|---|
| 現状 | 今はどのように運用していますか | 「各拠点はタイムカード。月末に本社で手入力して集計している」 | 03:20 | 現在の運用 |
| 課題 | その方法で困っていることは何ですか | 「締め日から給与計算まで3日かかり、入力ミスの修正も多い」 | 06:45 | 課題 |
| 影響 | 業務にどのくらい影響していますか | 「本社の担当2名が、毎月2日ほど集計に取られている」 | 09:10 | 課題の影響 |
| 予算(Budget) | 予算の目安や、確保する時期は | 「今期の予算はない。来期(4月〜)の申請に間に合えば検討できる」 | 15:30 | 予算 |
| 決裁(Authority) | 導入はどなたが、どんな手順で決めますか | 「私(森)が起案し、情報システム部の確認後、管理部長が決裁する」 | 18:05 | 決裁者・決裁プロセス |
| 必要性(Need) | 解決しないと、どうなりますか | 「拠点が増える来年は、今の人数では締めに間に合わない」 | 19:50 | 導入理由 |
| 時期(Timeline) | いつまでに始めたいですか | 「4月の新年度から全拠点で使いたい。1月に一部の拠点で試したい」 | 21:40 | 導入予定時期 |
| 比較・競合 | ほかに検討している方法はありますか | 「ほかに2社から資料をもらっている」 | 24:15 | 競合 |
| 懸念・条件 | 導入の条件や心配なことは | 「拠点にはパソコンが少ない。スマホで打刻できることが条件」 | 27:50 | 懸念事項 |
| 内容 | 担当 | 期限 |
|---|---|---|
| スマホ打刻の画面資料と料金表を送る | 高橋 | 10月9日 |
| 1月に試す拠点を選ぶ | 森様 | 10月31日 |
| 情報システム部が同席する打ち合わせの日程を調整する | 井上様 | 10月14日 |
未質問、回答見送り、不明確、確認済みでは次の行動が違います。
以下の人物・案件・会話・数値は、説明用の架空の例です。
| 確認するもの | 記録した内容 | 次の扱い |
|---|---|---|
| 予算 | 今回はまだ質問していない | 未質問 |
| 社内事情 | 回答を希望しないとの返答 | 回答見送り |
| 期限 | 「早めに」と返答 | 具体日が不明確 |
| 対象 | 部署Aの20人と回答 | 確認済み |
未回答を予算なし・希望なしと解釈しません。必要な確認は目的を説明して行います。
確認後に残す記録の例
ヒアリング状態:予算は未質問。社内事情は回答見送り。期限は「早めに」で具体日未確認。対象は部署Aの20人。次回は必要性を説明した上で、期限の具体化から確認する。
誰の立場からの説明かを残します。
以下の人物・案件・会話・数値は、説明用の架空の例です。
| 確認するもの | 記録した内容 | 次の扱い |
|---|---|---|
| 回答者 | 窓口担当A | 利用する本人Bではない |
| 回答 | 「Bは午前がよいと思う」 | Aの見立て |
| 次の確認 | B本人へ希望時間を確認 | 午前希望は未確定 |
代理回答が必要な状況でも、直接確認と同じ根拠にはしません。確認できない場合はその限界を残します。
確認後に残す記録の例
希望時間:AはBが午前を希望すると思うと説明。B本人への確認は未実施。現時点ではAの見立てとして記録し、本人の確定した希望とは扱わない。 過去の本人確認票には午後との記載があり、現在のAの見立てと異なる。時点や希望の変更は未確認。Aの説明だけで本人の現在の希望や代理権限を確定しない。
一つの返事から二つの条件を確定しない会話例です。
以下の人物・案件・会話・数値は、説明用の架空の例です。
複数条件を含む質問は、どこに同意したかが曖昧になります。相手の負担に配慮しつつ、判断に必要な条件を一つずつ確かめます。
確認後に残す記録の例
確認結果:10月中の試行は希望あり。全員参加は未決で、まず担当2人が参加する案を検討。全員参加への同意としては記録しない。
どちらが正しいかを聞き手だけで決めない文面です。
以下の人物・案件・会話・数値は、説明用の架空の例です。
| 確認するもの | 記録した内容 | 次の扱い |
|---|---|---|
| 会話の回答 | 対象は20人 | 面談時の説明 |
| 資料 | 対象は30人と記載 | 資料の版・日付を確認 |
| 確認依頼 | 人数変更の有無と現在の対象を質問 | 誤りと断定しない |
資料が古い場合も、会話で別の対象を指した場合もあります。確認前に一方を消さず、差を残します。
確認後に残す記録の例
確認文例:面談では対象20人と伺い、共有資料には30人と記載がありました。対象範囲や時点の違いがあるか、現在の人数と併せて確認させてください。確認までは見積もりの人数を確定せずに扱います。
KLANG
Klangのオートメーションは、会議の処理が終わったときに動きます。HubSpotやPipedriveと連携すると、参加者のメールアドレスで照合した取引先担当者(人物)と進行中の取引に会議レポートをメモとして残し、指定したプロパティ(カスタム項目)に会話から読み取った値を書き込めます。
文字起こしとAI要約はフリープランでも使えます。複数の商談をまとめて読むスケジュール分析はCRMには書き込まず、SlackやNotionなどに届けます。
無料で試す営業なら、現状、課題とその影響、予算、決裁の手順、必要性、導入時期、比較している方法、懸念を基本にします。相談受付なら、相談の種類、主訴、経緯、現在の状況、本人の希望、緊急度、他機関の関与、情報共有の同意範囲です。どちらも相手の言葉をそのまま書き、聞けなかった項目は空欄のまま残します。
Budget(予算)、Authority(決裁権)、Need(必要性)、Timeline(導入時期)の頭文字で、商談の見込みを確かめるときに使われる観点です。このテンプレートでは、BANTの前に現状と課題を聞く順番にしています。
営業では、聞きたい項目の一部を事前に送ると、相手が資料や数字を準備できます。ただし、シートをそのまま送ると尋問のように感じられることもあるため、「当日伺いたいこと」として3〜5項目に絞るのがおすすめです。相談受付では事前送付より、当日に話せる範囲で聞くことを優先します。
録音する場合は、冒頭で目的を伝えて相手の了承を得てください。録音があれば、会話中はメモを最小限にして相手の話に集中でき、会話のあとで回答と時刻をシートに写せます。
このページは営業の商談と相談窓口の受付に絞っています。Web制作やシステム開発の要件定義では、目的、対象ユーザー、機能、画面、予算、スケジュールなど別の項目が必要です。聞いた内容を要件定義書にまとめる様式は、要件定義書テンプレートのページで配布しています。
業務改善やツール導入の前に現場から聞き取る場合は、営業用の「現状・課題・影響」の行をそのまま使い、BANTの行を「業務の頻度・関わる人数・困っている場面・変えてほしくないこと」に入れ替えます。回答は部署名と役割だけで残し、個人の評価につながる書き方は避けます。
相続登記や許認可の相談受付を、録音から相談記録にする例。
読む税理士・社労士・弁理士など士業ごとに、面談記録に残す項目を比べる。
読む商談の録音から、先方の言葉と次のアクションを残す手順。
読む予算・決裁者・必要性・時期を角を立てずに聞く質問例と判定ツール。
読む取引先担当者と取引にメモを残し、プロパティを更新する設定。
読む人物と取引にメモを残し、カスタム項目を更新する設定。
読む電話の商談や相談を録音し、通話後に文字起こしする方法。
読む相談受付のあとの面談を、事実と判断を分けて記録する方法。
読む売却相談のヒアリングを、録音から面談記録にする例。
読む設備資金の融資相談を、録音から面談記録の下書きにする例。
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