医療機関の文字起こしAI
医療機関で文字起こしAIを使う前の確認項目。会議・カンファレンスの記録に使うとき
病院や診療所で、委員会・カンファレンス・研修の録音を文字起こしAIで記録にする場合に、導入前に確認しておきたい10の項目を整理しました。厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」の構成に沿って、誰が何を確認するかと、事業者に聞くことをまとめています。
更新日:執筆・運営:Klang AI AB
このページは導入前の確認の観点を整理したもので、ガイドラインへの適合を判断・保証するものではありません。2026年10月時点の情報です。Klangは医療機器ではなく、診断や治療の判断を行いません。
まず、何を録音して何を記録にするかを決める
文字起こしAIを使う場面によって、扱う情報の重さが大きく変わります。最初に用途を決めると、確認の範囲を絞れます。
| 用途 | 患者の情報 | 確認の重さ |
|---|---|---|
| 経営会議・委員会(医療安全・感染対策など) | 匿名化した事例が中心 | 中 |
| 職員研修・勉強会 | 原則なし | 低 |
| 看護・多職種カンファレンス | 病状・ケアの方針を含む | 高 |
| 退院前カンファレンス(在宅側も参加) | 病状・生活・家族の情報を含む | 高 |
| 診察・病状説明の録音 | 診療の内容そのもの | 最も高い(本ページの対象外。院内で個別に検討) |
医療機関が確認する10の項目
ガイドラインの各編で検討することを、文字起こしAIの導入に当てはめた確認項目です。右の列は、事業者に質問するときの聞き方の例です。
| 確認すること | 主な担当(ガイドラインの編) | 事業者に聞くこと |
|---|---|---|
| 1. 用途と扱う情報の範囲 | 経営層(経営管理編) | 想定する用途で、どの情報がサービスに保存されるか |
| 2. 責任分界 | 経営層・企画管理者 | 事業者と医療機関の責任の範囲を契約でどう定めるか |
| 3. データの保存場所 | 企画管理者(企画管理編) | データを保存する国・地域とデータセンター |
| 4. AIの学習への利用 | 企画管理者 | 録音や文字起こしをAIの学習に使うか、使わない設定は既定か |
| 5. 暗号化と認証 | 企画管理者 | 通信時・保存時の暗号化、取得している第三者認証 |
| 6. アクセス権限 | 運用担当者(システム運用編) | 誰が録音を聞けるか、部署ごとに分けられるか |
| 7. ログと監査 | 運用担当者 | 閲覧・書き出しの記録が残るか |
| 8. 保存期間と削除 | 企画管理者・運用担当者 | 録音を削除したとき、どこまで消えるか |
| 9. 同意と院内規程 | 企画管理者 | 患者・職員への説明文、録音してよい場面の規程 |
| 10. オンプレミスや閉域での利用 | 経営層・企画管理者 | 院内のサーバーに置けるか |
Klangの場合の回答
Klangを検討する場合の、上の確認項目への回答です。詳しい資料は、セキュリティのページとTrust Centerで確認できます。ガイドラインへの適合の評価は、医療機関の中で行ってください。
| 確認すること | Klangの場合 |
|---|---|
| AIの学習への利用 | 会話データをAIの学習に使いません |
| 暗号化と認証 | 通信時・保存時とも暗号化。ISO/IEC 27001:2022の認証を取得しています |
| 録音の方法 | 対面はiOS・Androidのアプリ、オンライン会議はZoom・Teams・Google Meetに会議アシスタントが参加。録音済みファイルのアップロードにも対応 |
| 書き出し | Word・Excel・TXT・CSVなどに書き出し、院内の様式に写せます |
| オンプレミス | 院内のサーバーでの導入を相談できます |
| 用途の範囲 | 会議・カンファレンス・研修の記録が対象です。電子カルテや医療機器ではなく、診断や治療の判断は行いません |
院内ルールに入れておくこと
導入を決めたら、職員が迷わないように、使ってよい場面と使い方を短いルールにまとめます。
- 録音してよい会議と、録音しない場面(診察、病状説明など院内で別に決める場面)
- 録音の前に参加者に説明する内容と、同意の記録の残し方
- 患者を識別する呼び方(部屋番号・イニシャルなど)と、氏名を話さない運用
- AIの下書きはカルテ・看護記録として使わず、職員が確認して必要な部分だけを写すこと
- 録音と文字起こしの保存期間、削除する人と時期
- 問題が起きたときの連絡先(情報システム部門、個人情報の担当)
院内の会議とカンファレンスの記録から始める
Klangは、同意を得て録音した委員会・カンファレンス・研修を文字起こしし、AIチャットで記録様式に沿った下書きを作れます。会話データをAIの学習に使わず、オンプレミスでの導入も相談できます。
- 文字起こしは無制限、AI要約とチャットもフリープランで試せます
- ISO/IEC 27001:2022の認証を取得しています
- Word・Excel・TXTなどに書き出して、院内の様式やシステムに写せます
よくある質問
医療情報システムの安全管理に関するガイドラインの最新版は何版ですか。
2026年6月に第7.0版が公表されています。概説編・経営管理編・企画管理編・システム運用編に、保守委託機関編が加わりました。最新の版は厚生労働省のページで確認してください。
Klangはガイドラインに準拠していますか。
ガイドラインへの適合は、医療機関がサービスの使い方や契約を含めて評価するものです。Klangは、会話データをAIの学習に使わないこと、通信時・保存時の暗号化、ISO/IEC 27001:2022の認証、オンプレミスでの導入の相談など、評価に必要な情報を提供しています。
カンファレンスの録音には患者の同意が必要ですか。
病状などの情報は個人情報保護法の要配慮個人情報にあたります。院内の規程と、医療・介護関係事業者向けのガイダンスに沿って、録音の目的と扱いを決めてください。参加する職員の同意も得ます。
文字起こしAIの出力をカルテに貼ってもよいですか。
AIの下書きはカルテや看護記録そのものではありません。職員が内容を確かめ、施設の記録規程に従って必要な部分だけを記録します。Klangは電子カルテや医療機器ではありません。
介護・福祉・医療の記録ガイド
委員会の議事録と運用
- 虐待防止委員会の議事録
- 身体拘束適正化委員会の議事録
- 介護・福祉の会議の録音と同意
- 医療機関で文字起こしAIを使う前に(このページ)