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看護カンファレンスの記録

看護カンファレンスの記録の書き方。例文と記録シート

看護カンファレンス(ケアカンファレンス)は、患者・利用者のケアの方針を、看護師や多職種で話し合って決める場です。記録に書く項目、日本看護協会の「看護記録に関する指針」にもとづく書き方の基本、避けたい書き方と改善例、記録シートの記入例、カンファレンスを録音するときの注意をまとめました。

公開日:更新日:執筆・運営:

記入例はすべて架空で、医療的な判断の例ではありません。カルテ・看護記録への記載は、施設の記録規程と手順に従ってください。

日本看護協会の「看護記録に関する指針」(2018年)は、看護記録の目的と、記載の基本を次のように示しています。カンファレンスの記録も、この考え方に沿って書くと、読み手に伝わります。

カンファレンスで決めた方針は、患者ごとの経過記録にも残します。経過記録をSOAPで書くか、フォーカスチャーティング(DAR)や経時記録で書くかは施設の記載基準によります。同じ場面を4つの方法で書き比べた例と、看護記録の保存期間は、看護記録の書き方のページにまとめました。

看護記録に関する指針の要点と、カンファレンスの記録への当てはめ
指針の内容カンファレンスの記録では
目的:看護実践を証明する何を根拠に、どのケアを決めたかを残す
目的:看護実践の継続性と一貫性を担保する勤務帯が替わっても同じケアができるよう、方針と担当を書く
目的:看護実践の評価及び質の向上を図る評価日を決め、次回のカンファレンスで結果を振り返る
基本:看護実践の一連の過程を記録する状態(事実)→意見→方針→評価の流れで書く
基本:適時に記録するカンファレンスの当日中に記録を確定する
基本:内容を共有できるよう記録する略語を減らし、他職種や本人が読んでも分かる言葉で書く

施設で様式が決まっていない場合は、次の項目をそろえると、カンファレンスに出ていない看護師も方針を引き継げます。

看護カンファレンスの記録の項目
項目書くことよくある抜け
日時・場所・参加者参加した職種と氏名。欠席した職種は事前に意見を聞いたか主治医の意見の有無
対象と目的誰について、何を決めるためのカンファレンスか目的があいまい
患者の状態(事実)観察したこと、測った値、本人の言葉。日時と出所解釈が事実のように書かれる
各職種の意見職種ごとの見立てと提案誰の意見かが分からない
合意したケアの方針具体的なケアの内容、頻度、方法「様子を見る」で終わる
担当と評価日誰が行い、いつ評価するか評価日がない
持ち越し決まらなかったことと、次に決める場次回の予定

例はすべて架空です。改善例は、カンファレンスに出ていない看護師が読んでも、同じケアができる書き方の一例です。

看護カンファレンスの記録の例文
避けたい書き方改善例
夜間不穏あり。10/5〜10/6、22時〜2時にベッド柵を触りながら「家に帰る」と繰り返す(夜勤記録)。
転倒リスク高い。10/5 02:10 ベッド脇で座り込んでいるのを発見(外傷なし)。本人「トイレに行こうと思った」。
リハビリと相談。理学療法士 森:立ち上がり時のふらつきが残る。ベッド高さを下げ、手すり側から降りる練習を提案。
排泄の援助を検討する。22時・1時・4時に排泄の声かけを行う(夜勤担当)。評価日 10/12。
家族に説明する。受け持ち 川口が10/8の面会時に、夜間の対応と離床センサーの使用を長女へ説明する。
経過観察。離床センサーの反応回数と転倒の有無を夜勤記録に残し、10/12のカンファレンスで評価する。
本人は理解が乏しい。ナースコールの説明を2回行うと「わかった」と答えるが、夜間は押さずに立ち上がる。
家族の協力が得られない。長女「平日は仕事で面会は週末だけ」。週末の面会時に排泄の様子を一緒に確認する。

状態(事実)、各職種の意見、合意したケアの方針を欄で分けたシートです。Word版は空欄と記入例の2ページ、Excel版は2シートです。

看護カンファレンス 記録シート

目的、参加者、患者の状態(観察した事実)、各職種の意見の表、合意したケアの方針(担当・評価日)、持ち越しを1枚にまとめました。

登録不要・無料。Word版は1ページ目が空欄、2ページ目が記入例(A4縦)。

看護カンファレンス 記録シート(空欄)のA4印刷プレビュー
看護カンファレンス 記録シート(空欄)
看護カンファレンス 記録シート(記入例)のA4印刷プレビュー
看護カンファレンス 記録シート(記入例)

看護カンファレンス 記録シート

記入例・架空

記入例(架空の病棟・患者です)。医療的な判断の例ではありません。実際の方針は医師の指示と施設の手順に従ってください。

日時・場所
2026年10月7日(水)13:30〜13:50 4階東病棟 カンファレンス室
対象
402号室 Dさん(80代・架空)
目的
夜間の転倒予防策と、退院に向けた排泄ケアの方針の統一
参加者(職種)
受け持ち看護師 川口、看護師2名、理学療法士 森、MSW 岡田(主治医は事前に意見を確認)

患者の状態(観察した事実)

  • ・10/5 02:10 ベッド脇で座り込んでいるのを発見(外傷なし)。本人「トイレに行こうと思った」
  • ・夜間の排尿 3〜4回。ナースコールは押さずに自分で立ち上がることが多い(夜勤記録 10/3〜10/6)
  • ・日中は歩行器で病棟内を見守り歩行(PT評価 10/6)

各職種の意見

職種意見
看護師夜間の排尿のタイミングに合わせた声かけで、ひとりで立ち上がる回数を減らせる可能性
理学療法士立ち上がり時のふらつきが残る。ベッド高さを下げ、手すり側から降りる動作の練習を
MSW自宅はトイレまで廊下3m。退院前カンファレンスで住環境の確認が必要

合意したケアの方針(担当・評価日)

  • ・22時・1時・4時に排泄の声かけを行う(夜勤担当)。評価日 10/12
  • ・ベッドを最低の高さにし、離床センサーを使用する(受け持ち 川口が主治医に報告)
  • ・日中に立ち上がり動作の練習を1日2回(PT 森)

持ち越し・次回

  • ・退院前カンファレンスの日程調整(MSW 岡田)。次回カンファレンス 10/12

短い時間で多職種が話すカンファレンスは、録音しておくと、誰がどの意見を述べたかを確かめながら記録を書けます。ただし、患者の情報を含むため、施設の規程と手順に従うことが前提です。

  • 施設が録音とその保存先を認めているかを確認する(情報システム部門や医療安全の担当に相談する)
  • 参加者全員に目的と保存期間を伝え、同意を得てから録音する
  • 患者の氏名ではなく、部屋番号やイニシャルなど施設のルールで話す。文字起こしでも識別子を確認する
  • AIの下書きはカルテや看護記録そのものとして使わず、看護師が確認して必要な部分だけを記録に写す
  • 記録を確定したら、録音と文字起こしは規程どおりに削除する

Klangは、参加者の同意を得て録音したカンファレンスを文字起こしし、発言の時刻とあわせて残します。AIチャットで記録シートの見出しに沿った下書きを作り、各職種の意見や合意した方針は元の音声で確かめられます。Klangは医療機器や電子カルテではなく、看護記録を作成するものではありません。

  • 文字起こしは無制限、AI要約とチャットもフリープランで使えます
  • 誰が話したかを自動で分ける話者の自動識別はプロプランの機能です
  • 会話データをAIの学習に使いません。オンプレミスでの導入も相談できます
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看護カンファレンスの記録には何を書けばよいですか。

日時・場所・参加者、対象と目的、患者の状態(観察した事実)、各職種の意見、合意したケアの方針、担当と評価日、持ち越しを書きます。決まったケアの方針は看護計画や看護記録にも反映します。

カンファレンスとケアカンファレンスの違いは何ですか。

明確な使い分けの決まりはありません。病棟の看護チームの話し合いを看護カンファレンス、介護施設や在宅で多職種がケアの方針を話し合う場をケアカンファレンスと呼ぶことが多くあります。

看護記録の目的は何ですか。

日本看護協会の「看護記録に関する指針」は、看護実践を証明すること、看護実践の継続性と一貫性を担保すること、看護実践の評価及び質の向上を図ることの3つを挙げています。

カンファレンスを録音してAIで記録してもよいですか。

施設の規程で認められている場合に限り、参加者の同意を得て録音してください。AIが作る下書きはカルテや看護記録そのものではありません。看護師が内容を確かめ、必要な部分だけを施設の手順に従って記録に写します。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。