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ケアプラン文例

ケアプラン文例。状態別の第1表・第2表と目標の書き方

ケアプランの文例は、第1表の「総合的な援助の方針」と、第2表の「ニーズ・長期目標・短期目標・サービス内容」の4つを、同じ事例で通して見ると書き方がつかめます。このページでは、転倒・入浴・服薬・独居・家族の介護負担(居宅)と、認知症・排泄・食事(施設)、役割(グループホーム)の9つの状態別に文例をまとめました。抽象的な目標を具体的に言い換える表、居宅と施設の様式の違い、介護予防の記入例も載せています。文例はすべて架空です。

更新日:執筆・運営:

9つの状態ごとに、第1表の意向と総合的な援助の方針、第2表のニーズ・長期目標・短期目標・サービス内容を1つの事例で通して示しました。各文例の最後に、避けたい短期目標と具体的な書き方を並べています。期間は令和8年11月開始の例です。

文例の言葉をそのまま写すのではなく、アセスメントで確かめた事実と本人の言葉に置き換えて使ってください。同じ「転倒リスク」でも、転倒した場所・時間・本人の希望が違えば、ニーズも目標も変わります。

居宅

転倒リスク・夜間のトイレのケアプラン文例

利用者像(架空):84歳・女性・要介護2。長女と2人暮らし。9月に夜間トイレへ行く途中で転倒(けがなし)。

第1表 居宅サービス計画書(1)

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
本人:夜中も自分でトイレに行きたい。おむつはまだ使いたくない。長女:夜に転んでいないか心配で、よく眠れない。
総合的な援助の方針
夜間も一人で安全にトイレへ行けるよう、住環境の整備と脚の筋力の維持に、ご本人・長女・各事業所が一緒に取り組みます。転倒して起き上がれないときは、長女が主治医(○○クリニック)に連絡し、意識がはっきりしない・強い痛みがあるときは救急車を呼びます。

第2表 居宅サービス計画書(2)

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
夜間も一人で安全にトイレへ行きたい
長期目標(令和8年11月1日〜令和9年10月31日)
夜間のトイレへの移動で転倒せずに過ごせる
短期目標(令和8年11月1日〜令和9年4月30日)
寝室からトイレまでの約4mを、手すりと足元灯を使ってふらつかずに歩ける
サービス内容/サービス種別・事業所/頻度
  • 廊下とトイレへの手すりの取り付け住宅改修(○○工務店)/11月中に1回
  • 寝室から廊下への足元灯の設置長女(保険給付対象外)/11月中に1回
  • 脚の筋力訓練と歩行の確認通所リハビリテーション(○○デイケア)/週2回(火・金)
  • 夜間の移動の様子と転倒の有無の確認長女/毎朝

避けたい短期目標転倒しない

具体的に寝室からトイレまでの約4mを、手すりと足元灯を使ってふらつかずに歩ける

居宅

入浴のケアプラン文例

利用者像(架空):上と同じ84歳の女性。自宅の浴槽のまたぎで右足が上がらず、8月に浴槽内で立てなくなった。

第1表 居宅サービス計画書(1)

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
本人:家のお風呂はもう怖い。でも、さっぱりしたい。長女:仕事があるので、平日の入浴は手伝えない。
総合的な援助の方針
自宅の浴槽での入浴をやめ、デイケアで見守りを受けながら週2回入浴します。ご本人ができる洗身は自分で行い、清潔を保つ力を続けられるよう支援します。

第2表 居宅サービス計画書(2)

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
安心してお風呂に入り、体を清潔に保ちたい
長期目標(令和8年11月1日〜令和9年10月31日)
週2回の入浴を続け、皮膚のトラブルなく過ごせる
短期目標(令和8年11月1日〜令和9年4月30日)
デイケアで見守りを受けながら、体の前側と顔を自分で洗える
サービス内容/サービス種別・事業所/頻度
  • 入浴の見守りと背中の洗身の介助通所リハビリテーション(○○デイケア)/週2回(火・金)
  • 入浴時の皮膚の観察と、異常時の長女への連絡通所リハビリテーション(○○デイケア)/入浴時
  • 入浴しない日の足浴長女/週1回(日)

避けたい短期目標清潔を保持する

具体的にデイケアで見守りを受けながら、体の前側と顔を自分で洗える

居宅

服薬のケアプラン文例

利用者像(架空):79歳・男性・要介護1。一人暮らし。高血圧。訪問時に14日分の残薬があった。

第1表 居宅サービス計画書(1)

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
本人:薬はちゃんと飲んでいるつもり。施設には入りたくない。長男(県外):飲み忘れで体調を崩さないか心配。
総合的な援助の方針
処方どおりに薬を続け、血圧を安定させて自宅での一人暮らしを続けられるよう、主治医・薬局・ヘルパー・長男が服薬の状況を共有します。めまいや強い頭痛があるときは、ヘルパーが主治医(○○内科)と長男に連絡します。

第2表 居宅サービス計画書(2)

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
飲み忘れなく薬を続け、自宅での暮らしを続けたい
長期目標(令和8年11月1日〜令和9年10月31日)
処方どおりに服薬を続け、血圧が主治医の示す範囲で安定する
短期目標(令和8年11月1日〜令和9年4月30日)
お薬カレンダーを使い、1週間の飲み忘れが1回以下になる
サービス内容/サービス種別・事業所/頻度
  • 薬の一包化、残薬の確認と主治医への報告居宅療養管理指導(○○薬局 薬剤師)/月2回
  • 朝の服薬の声かけと、お薬カレンダーの確認訪問介護(○○ヘルパーステーション)/週5回(月〜金)
  • 土日の服薬の電話での声かけ長男/週2回(土・日)
  • 血圧の確認と処方の調整主治医(○○内科、保険給付対象外)/月1回受診

避けたい短期目標服薬管理ができる

具体的にお薬カレンダーを使い、1週間の飲み忘れが1回以下になる

居宅

独居・栄養のケアプラン文例

利用者像(架空):88歳・女性・要介護1。一人暮らし。膝の痛みで買い物に行けず、食事が菓子パン中心。半年で体重が3kg減った。

第1表 居宅サービス計画書(1)

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
本人:この家で一人で暮らしたい。料理は少しならできる。次女(隣の市):週末しか来られないので、平日の食事が心配。
総合的な援助の方針
住み慣れた家で一人暮らしを続けられるよう、食事の準備をヘルパーとご本人が一緒に行い、配食サービスと次女の支援を組み合わせます。体重が1か月で1kg以上減ったときは主治医に相談します。生活援助中心型の算定理由:1. 一人暮らし。

第2表 居宅サービス計画書(2)

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
栄養のある食事をとり、体力を保って一人暮らしを続けたい
長期目標(令和8年11月1日〜令和9年10月31日)
1日3食をとり、体重を42kg以上に保てる
短期目標(令和8年11月1日〜令和9年4月30日)
ヘルパーと一緒に調理し、主菜のある食事を1日1回以上とれる
サービス内容/サービス種別・事業所/頻度
  • 買い物と調理(下ごしらえを本人と一緒に行う)訪問介護(○○ヘルパーステーション)/週2回(月・木)
  • 夕食の配食と安否の確認配食サービス(○○、保険給付対象外)/週3回
  • 体重の測定と記録本人(記録を次女が確認)/毎週日曜
  • 週末の作り置きと買い物次女/週1回

避けたい短期目標栄養状態を改善する

具体的にヘルパーと一緒に調理し、主菜のある食事を1日1回以上とれる

居宅

家族の介護負担のケアプラン文例

利用者像(架空):76歳・男性・要介護3。脳梗塞の後遺症で左片まひ。妻(74歳)と2人暮らし。妻は腰痛があり、夜間の介助で睡眠不足。

第1表 居宅サービス計画書(1)

利用者及び家族の生活に対する意向を踏まえた課題分析の結果
本人:家にいたい。妻には無理をさせたくない。妻:家で看たいが、夜に何度も起こされて体がもたない。
総合的な援助の方針
ご夫婦での在宅生活を続けられるよう、短期入所と通所介護で妻が休める時間をつくり、夜間の排泄介助の回数を減らす工夫をチームで検討します。妻が体調を崩したときは、介護支援専門員が短期入所の追加利用を調整します。

第2表 居宅サービス計画書(2)

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
妻が体を休めながら、夫婦で自宅での生活を続けたい
長期目標(令和8年11月1日〜令和9年10月31日)
妻が定期的に休息をとり、在宅での介護を続けられる
短期目標(令和8年11月1日〜令和9年4月30日)
月1回の短期入所の間に、妻が夜間続けて6時間以上眠れる日をつくる
サービス内容/サービス種別・事業所/頻度
  • 短期入所(排泄・入浴・機能訓練)短期入所生活介護(○○ショートステイ)/月1回(3泊4日)
  • 入浴と機能訓練通所介護(○○デイサービス)/週2回(水・土)
  • 夜間の排泄に使うポータブルトイレの購入特定福祉用具販売(○○福祉用具)/11月中に1回
  • 妻の体調と介護の負担の聞き取り介護支援専門員/月1回の訪問時

避けたい短期目標介護負担を軽減する

具体的に月1回の短期入所の間に、妻が夜間続けて6時間以上眠れる日をつくる

施設

認知症・夕方の不安のケアプラン文例

利用者像(架空):86歳・女性・要介護3(特別養護老人ホーム)。アルツハイマー型認知症。夕方になると「家に帰らないと」と出口を探して歩く。若いころは和裁の仕事をしていた。

第1表 施設サービス計画書(1)

利用者及び家族の生活に対する意向
本人:家で夫の夕飯を作らないといけない。長男:穏やかに過ごしてほしい。
総合的な援助の方針
夕方の不安な時間を、なじみのある手仕事の役割で穏やかに過ごせるよう、職員の声かけをそろえます。便秘や痛みなど体の不調が不安の原因になっていないかを、看護職と毎日確認します。

第2表 施設サービス計画書(2)

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
夕方も不安にならず、安心して過ごしたい
長期目標(令和8年11月1日〜令和9年10月31日)
夕方を落ち着いて過ごし、施設での暮らしになじめる
短期目標(令和8年11月1日〜令和9年4月30日)
16時から18時に、タオルたたみなどの役割をしながら過ごせる日が週5日以上ある
サービス内容/担当者/頻度
  • 16時からのタオルたたみ・裁縫箱の整理を一緒に行う介護職/毎日16時
  • 「家に帰る」と話すときは否定せず話を聞き、決めた言葉で声をかける介護職全員/訴えがあるとき
  • 排便・痛み・睡眠の確認看護職/毎日
  • 面会と電話長男/週1回

避けたい短期目標帰宅願望が落ち着く

具体的に16時から18時に、タオルたたみなどの役割をしながら過ごせる日が週5日以上ある

施設

排泄のケアプラン文例

利用者像(架空):91歳・男性・要介護4(特別養護老人ホーム)。日中もおむつを使っているが、尿意はあり「トイレに行きたい」と伝えられる。

第1表 施設サービス計画書(1)

利用者及び家族の生活に対する意向
本人:トイレでしたい。長女:できるだけ本人の希望に沿ってほしい。
総合的な援助の方針
ご本人の「トイレでしたい」という希望を大切にし、排尿の時間に合わせた誘導と立ち上がりの練習で、日中はトイレで排泄できるよう支援します。

第2表 施設サービス計画書(2)

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
おむつに頼らず、トイレで排泄したい
長期目標(令和8年11月1日〜令和9年10月31日)
日中はトイレで排泄できる
短期目標(令和8年11月1日〜令和9年4月30日)
時間を決めた誘導で、日中のトイレでの排尿が1日3回以上になる
サービス内容/担当者/頻度
  • 3日間の排泄チェック表で、排尿の時間と量を把握する介護職/11月の第1週
  • 起床時・食後・15時のトイレ誘導と、立位保持の介助介護職/毎日
  • 手すりを使った立ち上がりの訓練機能訓練指導員/週3回

避けたい短期目標排泄の自立を目指す

具体的に時間を決めた誘導で、日中のトイレでの排尿が1日3回以上になる

施設

食事・嚥下のケアプラン文例

利用者像(架空):88歳・女性・要介護5(特別養護老人ホーム)。食事中にむせることが増え、食事量は5割。3か月で体重が2kg減った。

第1表 施設サービス計画書(1)

利用者及び家族の生活に対する意向
本人:好きなものを食べたい。長女:むせて肺炎にならないか心配。
総合的な援助の方針
むせずに食べられる食事の形と姿勢を多職種で整え、ご本人の好きなものを取り入れて食べる楽しみを続けます。発熱や痰が増えたときは、看護職が配置医師に報告します。

第2表 施設サービス計画書(2)

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
むせずに、好きなものをおいしく食べたい
長期目標(令和8年11月1日〜令和9年10月31日)
体重を38kg以上に保ち、肺炎を起こさずに食事を続けられる
短期目標(令和8年11月1日〜令和9年4月30日)
とろみをつけた食事で、毎食7割以上をむせずに食べられる
サービス内容/担当者/頻度
  • 食事の形の調整(ソフト食・とろみ)と、月1回の体重測定管理栄養士/毎食・月1回
  • 食事の姿勢の調整と見守り介護職/毎食
  • 食前の口の体操と、食後の口腔ケア介護職/毎食
  • むせ・発熱・痰の確認と、配置医師への報告看護職/毎日

避けたい短期目標食事量を増やす

具体的にとろみをつけた食事で、毎食7割以上をむせずに食べられる

グループホーム

役割・社会参加のケアプラン文例

利用者像(架空):80歳・男性・要介護2(認知症対応型共同生活介護)。元大工。入居後、日中は自室で横になって過ごすことが多い。

認知症対応型共同生活介護計画(事業所の様式)

本人と家族の意向
本人:何もすることがない。長女:昔のように手を動かしてほしい。
総合的な援助の方針
大工の経験を生かせる役割を共同生活の中につくり、ほかの入居者と日中を過ごせるよう支援します。

目標と援助内容

生活全般の解決すべき課題(ニーズ)
得意なことを生かして、ほかの入居者と一緒に過ごしたい
長期目標(令和8年11月1日〜令和9年10月31日)
共同生活の中で自分の役割を持ち、日中を居間で過ごせる
短期目標(令和8年11月1日〜令和9年4月30日)
週3回、庭の水やりや棚の修理などの役割を職員と一緒に行える
サービス内容/担当者/頻度
  • 庭の水やり・簡単な修理などの役割を一緒に行う介護職/週3回
  • 近所の散歩と、地域の行事への参加介護職/月1回
  • 面会時に昔の道具や写真を持ってきてもらう長女/月2回

避けたい短期目標日中の活動量を増やす

具体的に週3回、庭の水やりや棚の修理などの役割を職員と一緒に行える

第1表は、ケアプラン全体で何を目指すのかを示す表です。本人と家族の意向が違うときは、記載要領のとおり、それぞれを分けて書きます。

  • 主語を「ご本人・家族・各事業所」のように明示し、チームで何をするかを書く(記載要領:どのようなチームケアを行おうとするのか)
  • 起こりやすい急変や事故があるときは、緊急時の連絡先と対応を書く(記載要領で記載が望ましいとされている)
  • 居宅で生活援助中心型の訪問介護を位置付けるときは、第1表の「生活援助中心型の算定理由」に理由を書く
総合的な援助の方針の文例(避けたい書き方と改善例)
状態避けたい書き方改善例
転倒転倒に注意し、安全に生活できるよう支援する。夜間も一人で安全にトイレへ行けるよう、手すりの設置と脚の筋力の維持に、ご本人・長女・デイケアが一緒に取り組みます。起き上がれないときは長女が主治医に連絡します。
認知症認知症の進行を予防し、穏やかに過ごせるよう支援する。夕方の不安な時間を、和裁の経験を生かした手仕事の役割で過ごせるよう、職員の声かけをそろえます。体の不調が不安の原因になっていないかを毎日確認します。
独居在宅生活が継続できるよう支援する。住み慣れた家で一人暮らしを続けられるよう、食事の準備をヘルパーと一緒に行い、配食サービスと次女の支援を組み合わせます。
看取り期本人・家族の意向に沿った支援を行う。「最期まで家で過ごしたい」というご本人の希望に沿い、訪問診療・訪問看護・訪問介護が情報を共有します。状態が変わったときの連絡先と、救急車を呼ぶか判断する手順を家族と確認しておきます。

長期目標は、ニーズをいつまでに、どのレベルまで解決するかを示します。短期目標は、長期目標を達成するために踏む段階です。記載要領は、目標を抽象的な言葉ではなく誰にもわかりやすい具体的な内容で書き、実際に解決が見込めるものにするよう求めています。

  • 期間は認定の有効期間を考える

    記載要領では、目標の期間は原則として開始時期と終了時期を書き、認定の有効期間も考慮するとされています。短期目標は、長期目標の途中の区切りに置きます。

  • 施設ケアプランの目標も同じ考え方

    施設サービス計画書の第2表も、長期目標・短期目標・期間の書き方は居宅と同じです。「施設での生活に慣れる」ではなく、場面と回数で書きます。

  • 主語は利用者

    「〜させる」「〜を支援する」は職員が主語の書き方です。目標は「〜できる」「〜して過ごせる」のように、利用者を主語にします。

長期目標・短期目標の言い換え(抽象的 → 具体的・確かめられる)
抽象的な目標具体的な目標の例確かめ方
ADLの維持手すりを使い、寝室からトイレまで一人で歩ける夜間の移動と転倒の有無(家族の記録)
清潔保持週2回の入浴で、体の前側を自分で洗えるデイケアの入浴記録
服薬管理1週間の飲み忘れが1回以下になるお薬カレンダーの残り
栄養改善体重を42kg以上に保てる毎週日曜の体重
介護負担の軽減妻が月に1回以上、夜間続けて6時間眠れる短期入所の利用日と妻の聞き取り
QOLの向上週1回、歩いて近所のスーパーで好きなものを買える買い物に行った日のカレンダー

サービス内容には、短期目標を達成するために必要なサービスの内容と方針を、適切かつ簡潔に書きます。記載要領では、家族による援助や保険給付の対象外のサービスも書くこととされています。

  • 短期目標ごとに、何を・誰が・どのくらいの頻度で行うかを書く(「入浴介助」ではなく「入浴の見守りと背中の洗身の介助」)
  • 家族が担う介護は、誰が行うかを明記する(例:足浴 長女 週1回)
  • 配食サービスや受診など、保険給付の対象外のサービスも書く。居宅の第2表では、保険給付の対象になるサービスに○を付ける
  • 頻度と期間は、第3表(週間サービス計画表)と合っているかを確かめる
  • 居宅では「サービス種別」と事業所名、施設では「担当者」(介護職・看護職・管理栄養士など)を書く

居宅のケアプランは第1表〜第7表、施設のケアプランは第1表〜第6表で構成されます。第1表と第2表の考え方は共通で、第3表以降の構成が違います。

要支援の人の介護予防ケアプランは、別の様式の「介護予防サービス・支援計画書」で作ります。グループホーム(認知症対応型共同生活介護)の計画は、事業所が定めた様式で作ります。

居宅介護支援の運営基準では、居宅サービス計画、アセスメントの結果、サービス担当者会議等の記録、モニタリングの結果の記録を、その完結の日から2年間保存することとされています。自治体によっては条例でより長い期間を定めているため、指定を受けた自治体の基準を確認してください。

居宅サービス計画書と施設サービス計画書の様式(厚生労働省の標準様式)
表居宅サービス計画書施設サービス計画書
第1表居宅サービス計画書(1):意向を踏まえた課題分析の結果、総合的な援助の方針、生活援助中心型の算定理由施設サービス計画書(1):意向、総合的な援助の方針。生活援助中心型の欄はない
第2表居宅サービス計画書(2):ニーズ、目標、サービス内容、保険給付の区分、サービス種別、頻度、期間施設サービス計画書(2):ニーズ、目標、サービス内容、担当者、頻度、期間
第3表週間サービス計画表週間サービス計画表(第4表の日課計画表とどちらかを選べる)
第4表サービス担当者会議の要点日課計画表
第5表居宅介護支援経過サービス担当者会議の要点
第6表サービス利用票(兼居宅サービス計画)施設介護支援経過
第7表サービス利用票別表―

介護予防サービス・支援計画書は、「目標とする生活(1日・1年)」を本人と一緒に決め、4つのアセスメント領域(運動・移動、日常生活(家庭生活)、社会参加・対人関係・コミュニケーション、健康管理)ごとに課題を整理してから、総合的課題と目標・具体策を提案する様式です。

記載要領では、「課題に対する目標と具体策の提案」の目標は漠然としたものではなく、評価可能で具体的なものとされています。具体策には、介護保険のサービスだけでなく、本人のセルフケアや家族の支援、地域のインフォーマルサービスも書きます。

介護予防サービス・支援計画書 記入例(架空・抜粋)

地域包括支援センターや委託先の居宅介護支援事業所で使う様式の項目名に沿った抜粋です。

【介護予防サービス・支援計画書 記入例(架空・抜粋)】
利用者像:80歳・女性・要支援1。一人暮らし。
  膝の痛みで外出が減り、近所のスーパーにも行かなくなった。

目標とする生活
  1日:朝の体操を続け、昼は自分で用意したものを食べる
  1年:週1回、歩いて近所のスーパーへ買い物に行く

アセスメント領域と現在の状況(運動・移動について)
  屋内は伝い歩きで移動。屋外は10分ほど歩くと膝が痛み、休憩が必要。
本人・家族の意欲・意向
  本人「自分の目で見て、好きなものを買いたい」
領域における課題(背景・原因)
  膝の痛みへの不安から歩く機会が減り、脚の筋力が落ちている。

総合的課題
  歩く機会が減り、買い物と人と会う機会が失われつつある
課題に対する目標と具体策の提案
  目標:3か月後に、休憩1回で20分歩ける
  具体策:通所型サービスでの運動、自宅での朝の体操、通院時の歩行

支援計画(抜粋)
  本人等のセルフケア:毎朝10分の体操、カレンダーに歩いた日を記録
  サービス:通所型サービス(運動)週1回

ケアプランの文言が具体的になるかどうかは、アセスメント面接で本人の言葉と事実をどれだけ正確に残せたかで決まります。本人と家族の同意を得て面接を録音し、文字起こしと要約から課題整理の下書きを作る方法があります。

  1. 01

    同意を得て、アセスメント面接を録音する

    録音の目的(ケアプランを正確に作るため)、聞く人、保存期間を本人と家族に説明し、同意を得てから録音します。同意が得られない場合は録音しません。

  2. 02

    録音を文字起こしし、要約する

    Klangに録音ファイルをアップロードするか、スマホのアプリで録音すると、文字起こしと要約ができます。本人の「〜したい」という言葉が、第1表の意向とニーズの材料になります。

  3. 03

    AIチャットで課題整理の下書きを作る

    「本人と家族の発言を分けて抜き出し、生活全般の解決すべき課題の候補を、根拠の発言とあわせて挙げて」と頼みます。下書きの根拠になった発言は、元の音声で確かめます。

  4. 04

    ケアプランは介護支援専門員が作る

    ニーズの判断、目標とサービスの決定は介護支援専門員の仕事です。Klangはケアプランを作るソフトではないため、下書きを参考に、事業所のケアプラン作成ソフトや様式で作成してください。

Klangは、同意を得て録音したアセスメント面接やサービス担当者会議を文字起こしし、要約とAIチャットで課題整理や会議の要点の下書きを作れます。発言の時刻に戻って元の音声を確かめられます。ケアプランの作成と判断は介護支援専門員が行ってください。

  • 文字起こしは無制限、AI要約とチャットもフリープランで使えます
  • iOS・Androidのアプリで利用者宅の面接を録音できます。録音済みのファイルもアップロードできます
  • 会話データをAIの学習に使いません。ISO/IEC 27001:2022の認証を取得しています
無料で試す
ケアプランの第1表と第2表には何を書きますか。

ケアプランの第1表には、利用者と家族の生活に対する意向と、総合的な援助の方針を書きます。第2表には、生活全般の解決すべき課題(ニーズ)、長期目標と短期目標とその期間、サービス内容、サービスの種別または担当者、頻度、期間を書きます。

施設ケアプランと居宅ケアプランの違いは何ですか。

施設サービス計画書の第2表には、居宅のサービス種別の代わりに担当者(介護職・看護職など)を書きます。施設の第4表は日課計画表、第5表はサービス担当者会議の要点、第6表は施設介護支援経過で、居宅にあるサービス利用票(第6表・第7表)はありません。

ケアプランの長期目標と短期目標の期間はどう決めますか。

ケアプランの長期目標の期間は、ニーズをいつまでに、どのレベルまで解決するかで決めます。短期目標の期間は、長期目標を達成するための段階の達成期限です。厚生労働省の記載要領では、原則として開始時期と終了時期を書き、認定の有効期間も考慮するとされています。

総合的な援助の方針には何を書けばよいですか。

総合的な援助の方針には、ニーズに対して、介護支援専門員と各サービス担当者がどのようなチームケアを行うのかを書きます。急変などの緊急事態が想定される場合は、連絡先と対応の方法も書いておくことが望ましいとされています。

ケアプランの文例はそのまま使ってもよいですか。

ケアプランの文例は書き方の参考として使い、言葉はアセスメントで確かめた事実と本人の言葉に置き換えてください。同じ状態でも、本人の希望や生活の様子によってニーズと目標は変わります。

アセスメント面接やサービス担当者会議を録音してもよいですか。

アセスメント面接やサービス担当者会議を録音するときは、事業所の規程を確認し、録音の目的、聞く人、保存期間を本人と家族に説明して同意を得てください。同意が得られない場合は録音しません。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。