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税理士のAI活用

税理士のAI活用。顧問先との面談記録を、録音から下書きまで。

記帳や仕訳は会計ソフトのAIに、税務判断は税理士に。その間で一番時間を取っている顧問先との面談・巡回監査の記録を、AIで下書きする方法をまとめました。税理士法第38条を踏まえた守秘義務の確認項目つきです。

面談の録音で試すフリープランは文字起こし無制限・月額¥0・クレジットカード不要。

更新日:執筆・運営:

「税理士の仕事はAIでなくなる」という話は、業務を分けずに語られがちです。業務ごとに、AIへの置き換わりの度合い、向いている道具、Klangが関わるかどうかを分けると次のとおりです。

Klangは会計ソフトでも税務の専門AIでもありません。仕訳や申告書の作成はできません。顧問先と話した内容を残し、あとから探せるようにする部分を受け持ちます。

税理士業務とAIの使いどころ
業務AIへの置き換わりAIでできること向いている道具Klang
記帳・仕訳進む領収書や通帳の読み取り、勘定科目の候補づくり会計ソフトのAI機能対象外
税務の調べ物補助まで条文・通達の探し方の補助。回答は必ず原典で確かめる生成AIチャット対象外
申告書の作成・税務判断税理士の業務税理士が行う業務。AIの出力は検討の材料まで—対象外
顧問先との面談・巡回監査記録は進む。対話は残る録音から面談記録、相談事項、双方のタスクの一覧を作るAI議事録・文字起こし対応
事務所内の会議・担当の引き継ぎ記録は進む会議の議事録、過去の面談の経緯を検索して把握するAI議事録・文字起こし対応
顧問先への報告メール下書きは進む面談の記録をもとに、確認事項とタスクをまとめた文面の下書きAI議事録のチャット、生成AI対応(下書き)

入力と集計の作業はAIに置き換わりつつあります。一方で、税務代理、税務書類の作成、税務相談は、税理士法第52条により税理士と税理士法人だけが行える業務です。

記帳の代行や仕訳の入力のように、手順が決まっている作業はAIの得意分野です。会計ソフトのAI機能で、作業時間はこれからも減っていきます。

顧問先の事業の話を聞き、数字の背景を確かめ、税務上の判断を下して説明する部分は、税理士の仕事として残ります。AIで入力と記録の時間を減らすほど、顧問先と話す時間に充てられます。

2店舗目の出店を考えている飲食店の社長と、担当の税理士が事務所で話した月次面談の例です(架空)。社長の了承を得てスマートフォンで録音し、Klangにアップロードしました。

下書きは、面談の内容を「要点」「相談」「事務所のタスク」「顧問先のタスク」に分けて作ります。項目の名前と順番は、事務所の面談記録の書式に合わせて指示できます。数字と日付は、タイムスタンプの位置で元の音声を再生して確かめてから記録にします。

株式会社みなと食堂 月次面談(2026年10月7日・38分)出席:担当税理士、代表取締役。話者名は、プロプランの話者の自動識別で分けた発言に名前を付けた例です。

文字起こし(抜粋)

  1. 04:12税理士9月の売上が前年の同じ月より下がっていますね。何かありましたか。
  2. 04:20社長台風で週末に2日休んだんです。10月からは新しいランチを出しています。
  3. 11:35社長来年、2号店を出したいと思っていて。物件はまだ探しているところです。
  4. 18:02社長従業員に決算賞与を出したいんですが、いくらまでなら大丈夫ですか。確認1
  5. 18:15税理士今期の利益の見込みを出してから、次の面談で金額の案をお持ちします。
  6. 23:40社長9月分の領収書は、来週の火曜までに送ります。確認2
  7. 24:05税理士登録番号のない仕入先の領収書は、別にしておいてください。

Klangが作る下書き

面談の要点
  • 9月の売上は前年同月を下回った。台風で週末に2日休業したため
  • 10月から新しいランチメニューを提供している
  • 来年の2号店出店を検討中。物件は未定
顧問先からの相談
  • 従業員への決算賞与の金額の目安
  • 2号店を出す場合の資金計画
事務所のタスク
  • 今期の利益見込みを作り、次回の面談で決算賞与の金額案を示す
  • 出店の時期が決まったら、融資と設備投資の見込みを作る
顧問先のタスク
  • 9月分の領収書を来週火曜までに送る
  • 登録番号のない仕入先の領収書を分けておく

記録にする前に確認すること

  1. 確認118:02 決算賞与の金額や損金に算入できるかは税務判断です。下書きは「相談があった」ことだけを記録し、検討の結果は税理士が書き足します。
  2. 確認223:40 「来週の火曜」は面談日から数えて「10月13日(火)」のように日付に直します。

税理士法第38条は「税理士は、正当な理由がなくて、税理士業務に関して知り得た秘密を他に洩らし、又は窃用してはならない」と定めています。第54条は、事務所の職員にも同じ義務を課しています。顧問先との面談の録音は、この秘密そのものです。ツールを使う前に、次の項目を確かめます。

録音・文字起こしツールの確認項目
確認することKlangの場合
会話データをAIの学習に使うか使いません
保管と通信の暗号化通信時・保存時とも暗号化しています
第三者の認証ISO/IEC 27001:2022の認証を取得しています
閲覧できる人の範囲フォルダごとに、見られるメンバーを設定できます
事務所の環境での運用オンプレミスでの導入にも対応しています
顧問先への説明録音の目的と保管の方法を伝え、了承を得てから録音します
  1. 01

    事務所の会議で試す

    最初は顧問先の情報が少ない所内のミーティングを録音し、文字起こしと要約の精度を確かめます。

  2. 02

    了承を得た顧問先1社で試す

    録音の目的と保管の方法を説明し、了承を得た顧問先の月次面談を1回録音します。

  3. 03

    面談記録の書式を指示する

    「要点・相談・事務所のタスク・顧問先のタスク」のように、事務所の書式どおりの項目で下書きを作るよう指示します。

  4. 04

    作成時間を比べる

    面談記録を手で書いた場合と、下書きを直した場合の時間を、2週間ほど記録して比べます。

スマートフォンやICレコーダーで録音した面談をアップロードすると、文字起こしとAI要約を作ります。オンラインの面談は、Zoom・Teams・Google Meetに会議ボットを参加させて録音できます。過去の面談は顧問先の名前や話題で横断検索でき、Wordで書き出して記録に添付できます。

  • 会話データをAIの学習に使いません。通信時・保存時とも暗号化しています
  • ISO/IEC 27001:2022の認証を取得。オンプレミスでの導入にも対応しています
  • 税理士と顧問先の発言を分ける話者の自動識別は、プロプランの機能です
無料で試す
税理士はAIをどの業務に使えますか。

税理士がAIを使いやすいのは、証憑の読み取りや仕訳の候補づくりといった入力作業と、顧問先との面談や事務所の会議の記録づくりです。申告書の内容や節税の可否などの税務判断は税理士の業務で、AIの出力は判断の材料として扱います。

顧問先との面談を録音してAIで文字起こししても、守秘義務の問題はありませんか。

税理士法第38条は、税理士業務に関して知り得た秘密を正当な理由なく漏らすことを禁じています。録音とAIツールを使うかどうかは税理士が判断し、会話データを学習に使わないか、暗号化や認証、閲覧できる人の範囲を確認したうえで、顧問先の了承を得てから録音してください。

税理士の仕事はAIでなくなりますか。

記帳や仕訳の入力のような定型作業はAIに置き換わりつつあります。税務代理、税務書類の作成、税務相談は税理士法第52条により税理士と税理士法人だけが行える業務で、顧問先の話を聞いて判断し説明する仕事は残ります。

Klangで申告書の作成や仕訳はできますか。

Klangで申告書の作成や仕訳はできません。Klangは会話の記録のためのツールで、面談や会議の録音から文字起こし、要約、タスクの一覧を作り、過去の会話を検索できるようにします。

Klangは無料で使えますか。

Klangのフリープランは月額¥0で、文字起こしは無制限、1ファイル10GBまでアップロードできます。税理士と顧問先の発言を自動で分ける話者の自動識別はプロプランの機能で、月払いは1ユーザーあたり¥1,180(税込)です。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。