コンサルの議事録
コンサルの議事録。顧客定例の録音を、当日中に出せる形に。
コンサルタントが顧客に出す議事録は、発言の記録ではなく、決まったことと次にやることの合意書です。結論先行の書式、ステアリングコミッティの録音から作った例、顧客ごとにデータを分けて管理する確認項目をまとめました。
更新日:執筆・運営:Klang AI AB
コンサルの議事録の書式:7つの項目と書き方
項目は、会議の目的に対する答えから順に並べます。顧客の役員が冒頭の3行だけを読んでも、何が決まり、次に誰が何をするかがわかる形にします。
一般的な社内の議事録との違いは、会議の流れではなく合意の内容で並べる点です。議事録を受け取った顧客がそのまま社内に回せるよう、顧客側の用語と社名の表記に合わせます。
決定事項と論点の線引きは、コンサルタントが最も気を使うところです。「前向きに検討します」のような発言は、決定ではなく論点に置き、次の会議で確かめます。
| 項目 | 書くこと | 書き方のポイント |
|---|---|---|
| 会議情報 | 会議名、日時、出席者、目的 | 出席者は顧客側とコンサル側に分けて書く |
| 結論 | 会議全体の結論を2〜3行で | 「〜で進める」「〜は次回に持ち越す」と言い切る |
| 決定事項 | 合意したことを1行に1つ | 誰が決めたか(決裁者)を添える |
| 論点(継続検討) | 合意に至らなかったこと | 何が決まれば閉じるのかを書く |
| ネクストステップ | 宿題の内容、担当、期限 | 期限は「来週」ではなく日付で書く |
| 次回の議題 | 次の会議で決めること | ネクストステップの期限とそろえる |
| 補足 | 決定の理由になった発言、前提の数字 | 発言録は付けず、必要な分だけ要約する |
コンサルの仕事のどこにAIを使えるか:業務別の早見表
AIの議事録ツールが受け持てるのは、会議とヒアリングの記録です。資料の作成、データの分析、提言は、別の道具かコンサルタント自身の仕事です。
Klangは資料を作るツールでも、分析のツールでもありません。顧客と話した内容を正確に残し、プロジェクトの途中で経緯を確かめられるようにする部分を受け持ちます。
| 業務 | AIでできること | 向いている道具 | Klang |
|---|---|---|---|
| 顧客定例・ステコミの議事録 | 録音から結論先行の議事録の下書きを作る | AI議事録・文字起こし | 対応 |
| 現場ヒアリングの記録 | 担当者へのヒアリングを文字にし、論点ごとに整理する | AI議事録・文字起こし | 対応 |
| プロジェクトの経緯の確認 | 「この論点はいつ、誰が、何と言ったか」を過去の会議から探す | AI議事録のチャット | 対応 |
| 議事録の送付メール | 議事録をもとに、確認のお願いを添えた文面の下書き | AI議事録のチャット、生成AI | 対応(下書き) |
| 提案書・報告書のスライド | 構成案や図表のたたき台 | 生成AI、プレゼンテーションソフト | 対象外 |
| データ分析・市場調査 | 集計、統計の検索、仮説の検証 | 表計算ソフト、BIツール、生成AI | 対象外 |
| 示唆・提言 | AIの出力は検討の材料まで | — | 対象外 |
例:ステアリングコミッティ55分が、顧客に出す議事録になるまで
物流拠点の再編を支援しているコンサルタントが、顧客の取締役、物流部長と開いた第3回ステアリングコミッティの例です(架空)。顧客の了承を得て、Teamsの会議に会議ボットを参加させて録音しました。
下書きは「結論」「決定事項」「論点」「ネクストステップ」「次回の議題」の5項目で作るよう指示した例です。項目の名前と順番は、ファームや案件の議事録の書式に合わせて変えられます。
数字と期限は、タイムスタンプの位置で元の音声を再生して確かめてから議事録にします。決定事項と論点の振り分けは、コンサルタントが最後に判断します。
文字起こし(抜粋)
- 02:30マネージャー本日は、拠点の統合案を3案から1案に絞ることと、現場への説明の進め方を決めたいと思います。
- 09:15物流部長A案だと、関西の配送でリードタイムが半日延びる地域が出ます。
- 15:40取締役B案で進めましょう。関西の扱いは、別に詰めてください。
- 21:05取締役統合で、年間1億くらいは浮くと思っているんだけどね。確認1
- 27:50物流部長現場への説明は、組合との協議を先にやるべきだと思います。
- 33:10マネージャー関西の配送ルートの試算は、来週水曜の週次定例までにお持ちします。確認2
- 41:25取締役組合の件は、人事部長に入ってもらうことも前向きに検討します。確認3
Klangが作る下書き
- 結論
- 拠点の統合はB案で進める
- 関西の配送と、現場への説明の進め方は継続して検討する
- 決定事項
- 統合案はB案に決定し、詳細設計に進む(決裁:取締役)
- 論点(継続検討)
- B案で関西の配送リードタイムが延びる地域への対応
- 現場への説明と組合との協議の順番
- 組合との協議に人事部長が参加するか
- ネクストステップ
- 関西の配送ルートの試算(コンサル/10月14日(水)の週次定例まで)
- 組合との協議の進め方の案(物流部長/次回のステアリングコミッティまで)
- 次回の議題
- 関西の配送ルートの試算結果
- 組合との協議と現場への説明の進め方
記録にする前に確認すること
- 確認121:05 年間1億円は取締役の口頭の見込みで、合意した数字ではありません。議事録に残すかどうかはマネージャーが判断し、残す場合は「取締役の見込み」と明記します。
- 確認233:10 「来週水曜」は会議日から数えて「10月14日(水)」のように日付に直し、その日に週次定例があるかも確かめます。
- 確認341:25 「前向きに検討」は決定ではありません。下書きでは論点に置いています。送付前にマネージャーが顧客の意図を確かめ、決定事項に移すかを判断します。
議事録を当日中に出すための4つの段取り
当日中に出せるかどうかは、会議の前に議事録の型を作っておくかで決まります。会議中は、決定と宿題の瞬間だけを控えます。
- 01
会議の前に型を作る
アジェンダと同じ並びで議事録の見出しを用意し、会議情報と出席者を先に埋めておきます。
- 02
会議中は決定と宿題を確かめる
決定や宿題が出たら、その場で「〜で決定、担当は〇〇さん、期限は〇日でよろしいですか」と口に出して確かめます。録音にも残り、下書きの精度が上がります。
- 03
会議後すぐに下書きを直す
Klangの下書きを、決定事項と論点の振り分け、数字、日付の順に確かめて直します。
- 04
PMの確認を経て送る
プロジェクトマネージャーが決定事項の表現を確かめてから、確認のお願いを添えて顧客に送ります。
顧客ごとにデータを分けて管理するための確認項目
コンサルの会議の録音には、顧客の経営情報が含まれます。秘密保持契約で外部サービスの利用に条件があるかを確かめ、顧客ごとに見られる人を分けて保管します。
| 確認すること | Klangの場合 |
|---|---|
| 会話データをAIの学習に使うか | 使いません |
| 保管と通信の暗号化 | 通信時・保存時とも暗号化しています |
| 第三者の認証 | ISO/IEC 27001:2022の認証を取得しています |
| 顧客ごとの分離 | 案件ごとにフォルダを分け、見られるメンバーを設定できます |
| メンバーの入れ替わり | プロジェクトを外れたメンバーは、フォルダのメンバーから外します |
| 顧客との取り決め | 秘密保持契約の条件を確かめ、録音の前に顧客の了承を得ます |
顧客定例の録音を、出せる議事録に
Zoom・Teams・Google Meetの会議は会議ボットで録音し、対面の会議はスマートフォンのアプリで録音するか、録音したファイルをアップロードします。文字起こしとAI要約のあと、議事録はWordで書き出せます。過去の会議は、論点や顧客の名前で横断検索できます。
- 会話データをAIの学習に使いません。通信時・保存時とも暗号化しています
- ISO/IEC 27001:2022の認証を取得。フォルダごとに見られるメンバーを設定できます
- 顧客とコンサルタントの発言を分ける話者の自動識別は、プロプランの機能です
よくある質問
コンサルの議事録は、どんな書式で書けばよいですか。
コンサルの議事録は、会議情報のあとに結論を2〜3行で置き、決定事項、継続検討の論点、ネクストステップ、次回の議題の順に書きます。ネクストステップには担当者と期限を日付で付け、発言の経緯は決定の理由として必要な分だけ残します。
コンサルの議事録を当日中に出すには、どうすればよいですか。
コンサルの議事録を当日中に出すには、会議の前にアジェンダと同じ並びで議事録の型を作り、会議中は決定と宿題をその場で口に出して確かめます。会議を録音してAIで下書きを作れば、会議後は決定事項と数字、日付の確認に時間を使えます。
コンサルの議事録で、決定事項と論点はどう分けますか。
コンサルの議事録では、決裁者が合意したことだけを決定事項に書き、「前向きに検討する」のような発言は論点に置きます。論点には、何が決まれば閉じるのかを添え、次の会議で確かめます。
顧客との会議をAIで文字起こししても、守秘義務の問題はありませんか。
顧客との会議をAIで文字起こしする前に、秘密保持契約で外部サービスの利用に条件があるかを確かめ、録音について顧客の了承を得てください。ツールは、会話データをAIの学習に使わないか、暗号化と第三者認証、顧客ごとに見られる人を分けられるかを確認して選びます。
Klangで提案書のスライドや分析資料は作れますか。
Klangで提案書のスライドや分析資料は作れません。Klangは会話の記録のためのツールで、会議やヒアリングの録音から文字起こし、議事録の下書き、タスクの一覧を作り、過去の会議を検索できるようにします。