ハラスメント相談記録票
Word版は1ページ目が空欄、2ページ目が記入例です。Excel版は「相談記録票」と「記入例」の2シートで、出来事の行を必要なだけ増やせます。
登録不要・無料。Word版は1ページ目が空欄、2ページ目が記入例(A4縦)。
ハラスメント相談記録票
社内のハラスメント相談窓口で使う相談記録票の項目、パワハラの6類型ごとの書き方、相談者の希望と共有範囲の確認方法をまとめました。Word・Excelの相談記録票を登録不要・無料で配布しています。
更新日:執筆・運営:Klang AI AB
相談記録票は、相談を受けたその場で書く最初の記録です。あとの事実確認や措置は、この記録から始まります。相談者の言葉を、要約しすぎずに残すことが大切です。
| 項目 | 書き方のポイント |
|---|---|
| 受付日時・方法 | 対面・電話・メール・チャットの別、開始と終了の時刻 |
| 相談者 | 所属と、本人からの相談か第三者からの相談か |
| 行為者とされる人 | 所属と相談者との関係(上司・同僚・取引先など) |
| 具体的な言動 | いつ・どこで・誰が・何をしたか。発言は「 」で相談者の言葉のまま |
| 目撃者・記録 | その場にいた人、メモ・チャット・メールなどの有無 |
| 相談者の状況 | 心身の状況や受け止め。診断名などは本人が話した範囲だけ |
| 相談者の希望 | 事実確認をしてほしいか、話を聞いてほしいだけか、配置の配慮など |
| 共有してよい範囲 | 誰に、いつから、どこまで伝えてよいか |
| 伝えたこと | 守秘、不利益な取扱いがないこと、今後の流れ |
記入例は、上司からの言動について相談を受けた架空の例です。相談内容の表は、出来事ごとに1行で書きます。
Word版は1ページ目が空欄、2ページ目が記入例です。Excel版は「相談記録票」と「記入例」の2シートで、出来事の行を必要なだけ増やせます。
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記入例(架空の会社・架空の人物です)。
| 日時 | 場所 | 具体的な言動(相談者の言葉) | 目撃者・記録 |
|---|---|---|---|
| 9月中旬から | 執務室 | 「ほかの人の前で『給料泥棒』と何度も言われた」 | 同じ島のIさん |
| 9月26日 | 会議室 | 「1時間立たされたまま、ミスを責められた」 | 本人のメモ(当日記入) |
| 10月1日 | チャット | 「夜11時に『明日までに全部やり直せ』と来た」 | スクリーンショットあり |
| 確認したこと | 相談者の回答 |
|---|---|
| 心身の状況 | 「眠れない日が続いている」。産業医面談の案内を渡した |
| 希望すること | 「まずは事実を確認してほしい。席を離してほしい」 |
| 共有してよい範囲 | 人事部長まで。行為者への聴取は来週以降なら可 |
| 連絡方法 | 個人の携帯ではなく、社内チャットの個別メッセージで |
厚生労働省の指針は、職場のパワーハラスメントの代表的な言動の類型として次の6つを挙げています。相談を受けた時点で類型を決める必要はありませんが、類型ごとにあとで確認が必要になる点を知っておくと、聞き漏らしが減ります。
ある言動がパワハラに当たるかどうかは、指針が示す要素や個別の事情を踏まえて判断されるもので、相談記録票の段階で結論を書く必要はありません。記録票には事実と相談者の受け止めを残し、評価は事実確認のあとに行います。
| 類型(指針の表記) | 記録しておきたいこと |
|---|---|
| 身体的な攻撃(暴行・傷害) | 日時、場所、行為の内容、けがの有無、受診の有無 |
| 精神的な攻撃(脅迫・名誉棄損・侮辱・ひどい暴言) | 発言そのもの、回数、周りに人がいたか、時間の長さ |
| 人間関係からの切り離し(隔離・仲間外し・無視) | 始まった時期、具体的に外された会議や連絡、期間 |
| 過大な要求 | 指示の内容と期限、通常の業務量との違い、指示の記録 |
| 過小な要求 | 与えられた業務と本来の職務、始まった時期 |
| 個の侵害(私的なことに過度に立ち入ること) | 聞かれた・話された私的な情報の内容と範囲 |
指針は、相談者・行為者等のプライバシーを保護するために必要な措置を講じ、その旨を労働者に周知することを求めています。プライバシーには、性的指向・性自認や病歴、不妊治療等の機微な個人情報も含まれると明記されています。また、相談したことや事実関係の確認に協力したことなどを理由に、解雇その他不利益な取扱いをされない旨を定めて周知することも求めています。
「事実を確認して対応してほしい」「まずは話を聞いてほしい」など、相談者の希望によって次の対応が変わります。本人の言葉で記録します。
人事部長まで、行為者への聴取は来週以降なら可、のように範囲と時期を具体的に確認し、記録票に書きます。
個人の携帯電話か、社内のチャットか。周囲に知られにくい方法を相談者と決めます。
相談記録は相談窓口と人事の担当者だけが見られる場所に保管し、人事評価の記録とは分けます。
相談の受け方が、その後の調査の信用性と、相談者の安心に影響します。
顧客や取引先からの著しい迷惑行為は、社内のハラスメント相談とは記録の目的と読み手が違います。カスハラでは、対応した従業員を守るための事実記録と、組織としての対応の判断が中心になります。
| 観点 | 社内のハラスメント相談 | カスハラ |
|---|---|---|
| 行為者 | 上司・同僚など社内の人 | 顧客・取引先など社外の人 |
| 記録の起点 | 相談者からの相談 | 対応した従業員の報告 |
| 確認の方法 | 相談者・行為者・目撃者からの聴取 | 通話や対応の記録、防犯カメラ、同席者 |
| 使う様式 | このページの相談記録票 | カスハラ対応記録シート |
相談者の了承を得て面談を録音した場合は、Klangにアップロードすると文字起こしができます。相談者の言葉を「 」でそのまま記録票に写すとき、聞き違いを録音で確かめられます。
受付日時と方法、相談者、行為者とされる人、具体的な言動(いつ・どこで・誰が・何を)、目撃者や記録の有無、相談者の状況、相談者の希望、共有してよい範囲、相談者に伝えたことを書きます。発言は相談者の言葉のまま「 」で残します。
いいえ。相談記録票には事実と相談者の受け止めを残し、パワハラに当たるかどうかの評価は、事実確認のあとで社内規程や指針に照らして行います。判断に迷う場合は専門家に相談してください。
相談者の希望として記録し、了承した範囲を超えて共有しません。事実確認には行為者や目撃者への聴取が必要になることを説明し、いつ、誰に、どこまで伝えてよいかを相談者と一緒に決めます。
相談窓口と人事の担当者だけが閲覧できる場所に保管し、人事評価の資料とは分けます。保存期間と廃棄の方法は社内規程で決めておきます。