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陳述書の書き方

陳述書の書き方。構成・例文と、聞き取りから下書きを作る手順

陳述書の基本の構成(経歴・事実の経過・争点についての認識)、見聞きしたことと聞いた話を分ける書き方、記入例、本人への聞き取りの録音から下書きを作る手順を説明します。

聞き取りの録音を文字起こしするフリープランは文字起こし無制限・月額¥0・クレジットカード不要。

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決まった書式がない場合でも、表題、日付、提出先、作成者の氏名に続き、本文を「経歴」「事実の経過」「争点についての認識」の順に書く形がよく使われます。家庭裁判所などでは、手続きごとに陳述書の書式が用意されていることもあります。

陳述書の構成と書くこと
部分書くこと注意点
表題・日付・提出先「陳述書」、作成日、裁判所名事件番号の書き方は弁護士・裁判所の指示に従う
作成者住所・氏名、署名・押印本人が内容を確認してから署名する
第1 経歴本人と事件との関わりが分かる経歴事件に関係のない経歴は書かない
第2 事実の経過出来事を日付の順に1つの段落に1つの出来事
第3 争点についての認識争いになっている点について、本人が知っていること・考え法的な評価ではなく、本人の認識として書く
結び「以上」で終える

陳述書は、読む人が本人の体験を順に追えることが大切です。書き方を次の5点にそろえると、内容の食い違いや誤解が起きにくくなります。

  • 自分が経験したことを書く

    見た、聞いた、言った、したことを書きます。人から聞いた話は「〜と聞きました」と分け、誰から、いつ聞いたかを書きます。

  • 日付と数字を具体的に

    「去年の冬ごろ」ではなく、記録で確かめられる日付を書きます。分からない場合は「11月上旬ごろ(正確な日付は覚えていません)」と書きます。

  • 推測と事実を混ぜない

    「課長は人件費を減らしたかったのだと思います」のような推測は、事実の段落と分け、推測であることが分かるように書きます。

  • 証拠と食い違わないようにする

    メール、記録、写真などと日付や内容が合っているかを確認します。食い違いがあれば、書く前に弁護士に伝えます。

  • 相手を非難する言葉を避ける

    提出した陳述書は相手方も読みます。感情的な表現より、何があったかを淡々と書くほうが読む人に伝わります。

残業代の請求を想定した架空の例です。第2の3は、本人が直接聞いた話ではないことを明示した書き方の例です。

記入例(架空の事案・架空の人物です。実際の陳述書の書式や記載事項は、担当の弁護士の指示に従ってください)

陳述書

令和8年10月20日

○○地方裁判所 御中

住所 (略) 氏名 山田一郎(架空)

第1 私の経歴

1 私は、2019年4月に株式会社サンプル物流に入社し、2024年4月から倉庫管理課で勤務していました。

第2 事実の経過

1 2025年11月10日の朝礼で、課長から「今月から毎日1時間早く出勤するように」と言われました。理由の説明はありませんでした。

2 私はその日のうちに、課長にメールで「早出の時間は残業として申請してよいか」と尋ねました。返信はありませんでした。このメールは今も手元に保存しています。

3 同じ課の佐藤さんから、「課長は人件費を減らしたいと言っていた」と聞きました。私自身が課長からそう聞いたわけではありません。

第3 争点についての私の認識

1 早出の1時間は、課長の指示で毎日働いていた時間であり、自分の判断で早く来ていたのではありません。

以上

陳述書の書き方は事件の種類が違っても同じで、本人が見聞きした事実、人から聞いた話、本人の考えを分けて書きます。よくある4つの場面で、1文ずつ例文を作りました(いずれも架空です)。

時期が記録で確かめられない場合は「11月上旬ごろ(正確な日付は覚えていません)」のように、覚えていないことも正直に書きます。分からないことを推測で埋めると、証拠と食い違ったときに陳述書全体が信用されにくくなります。

場面別の陳述書の例文(架空の事案)
場面事実(本人が見聞きしたこと)伝聞・推測の書き方
残業代・労働2025年11月10日の朝礼で、課長から「毎日1時間早く出勤するように」と言われました。同僚の佐藤さんから「課長は人件費を減らしたいと言っていた」と聞きました。
交通事故私は青信号を確認してから、時速30キロほどで交差点に入りました。相手の車は、私には減速していないように見えました(速度は分かりません)。
離婚・親子交流の調停2026年3月から、子どもとの面会は月2回、土曜日の午後に続けてきました。子どもが面会を嫌がっていたかどうかは、私は直接聞いていません。
近隣トラブル2026年4月5日の夜11時ごろ、隣の部屋から大きな音楽が1時間ほど聞こえました。録音を残しています。管理会社の担当者から、ほかの住民からも苦情があると聞きました。

上の構成を、そのままコピーして使えるテキストの書式にしました。( )の中を書き換え、出来事の数に合わせて番号を増やします。裁判所が書式を用意している手続きでは、そちらを使ってください。

陳述書のテンプレート

Wordに貼り付けて使えます。提出前に、担当の弁護士の確認を受けてください。

陳述書

令和 年 月 日

○○地方裁判所 御中

住所
氏名            印

第1 私の経歴
1 (事件との関わりが分かる経歴。入社日、役職、当事者との関係など)

第2 事実の経過
1 (年月日)、(場所)で、(誰が)(何をした・何と言った)。
2 (年月日)、私は(したこと)。(裏付けの資料があれば、その名前)
3 (人から聞いた話は)(年月日)、(誰)から「(内容)」と聞きました。私自身が見聞きしたことではありません。

第3 争点についての私の認識
1 (争いになっている点について、私が知っていること・考え)

以上

陳述書の下書きは、本人への聞き取りから作るのが一般的です。聞き取りを録音して文字起こしを使うと、本人の言葉を正確に拾え、日付や順番の確認もしやすくなります。

  1. 01

    録音の了承を得て聞き取る

    録音の目的(陳述書の下書きに使うこと)と保管の方法を説明し、本人の了承を得ます。時系列の資料を手元に置き、日付を確かめながら聞きます。

  2. 02

    文字起こしから時系列表を作る

    文字起こしを読み、「日付・出来事・本人が見聞きしたか・裏付けの資料」の4列の表に出来事を書き出します。

  3. 03

    時系列表から一人称の文章にする

    1つの出来事を1つの段落にして、「私は〜」の文で書きます。本人がよく使う言い回しは、意味を変えない範囲で残します。

  4. 04

    伝聞と推測に印を付ける

    本人が直接経験していないこと、推測で話したことに印を付け、書き方を弁護士と相談します。

  5. 05

    本人と弁護士が確認する

    本人に下書きを読んでもらい、違うところを直します。最終的な内容と提出は、担当の弁護士が判断します。

下書きを本人と弁護士が確認するときに、次の点を見ます。

  • 日付・金額・人名が、証拠の資料と一致しているか
  • 本人が経験したことと、人から聞いたことが区別されているか
  • 推測や意見が、事実の文と混ざっていないか
  • 本人が実際には言っていない言葉を、本人の言葉として書いていないか
  • 相手方が読むことを前提に、不要な個人情報や感情的な表現がないか
  • 書式や添付資料の扱いを、弁護士または裁判所の案内で確認したか

Klangに聞き取りの録音をアップロードすると、文字起こしが時刻つきで残ります。文をクリックすると該当箇所の音声が再生されるので、日付や数字を本人の言葉で確かめながら時系列表を作れます。

  • 文字起こしはフリープランで無制限。1ファイル10GBまでアップロードできます
  • 本人と聞き手の発言を自動で分ける話者の自動識別は、プロプランの機能です
  • Wordで書き出して下書きに使えます。陳述書の内容は、本人と弁護士が確認してください
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陳述書はどのような構成で書けばよいですか。

表題・日付・提出先・作成者の氏名に続き、本文を「経歴」「事実の経過」「争点についての認識」の順に書く形がよく使われます。決まった書式が裁判所から示されている場合や、弁護士から指示がある場合は、そちらに従ってください。

陳述書のテンプレートはありますか。

このページに、コピーして使えるテキストの書式を載せています。表題・日付・提出先・氏名の後に「第1 私の経歴」「第2 事実の経過」「第3 争点についての私の認識」を並べ、「以上」で結ぶ形です。家庭裁判所の手続きなど、裁判所が書式を用意している場合はそちらを使ってください。

民事裁判の陳述書は誰が書くのですか。

陳述書は本人(当事者や関係者)の名前で出す書面です。実際には、弁護士が本人から事情を聞き取って下書きを作り、本人が内容を確認して署名・押印する形がよくあります。本人が自分で下書きする場合も、提出前に弁護士の確認を受けてください。

陳述書は「です・ます」で書くのですか。

一人称で「私は〜しました」のように、です・ます調で書かれることが多くあります。どちらの文体にするかは、担当の弁護士の指示に従ってください。

人から聞いた話を陳述書に書いてもよいですか。

書く場合は、自分が経験したことと区別し、「〜さんから、〜と聞きました」のように、誰から、いつ聞いたかが分かるように書きます。書くかどうかは弁護士と相談してください。

陳述書は相手方に見られますか。

裁判所に提出した陳述書は、相手方も読むことを前提に書きます。たとえば横浜家庭裁判所の陳述書の書式には「提出した陳述書及び添付資料は相手が見ることになります」と記載されています。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。