Premiere Proの文字起こし
Premiere Pro(Adobe Premiere)で文字起こしする方法。日本語の言語パックからSRT書き出しまで
Premiere Proの文字起こし(音声のテキスト化)は日本語に対応しており、サブスクリプションに追加料金なしで使えます。ただし標準で入っているのは英語の言語パックだけなので、日本語は別に追加料金なしでダウンロードします。文字起こしの手順、キャプションへの変換、TXT・CSV・SRTでの書き出し、できないときの確認を、Adobeの公式ヘルプに沿って整理します。
公開日:更新日:執筆・運営:Klang AI AB
Premiere Proは日本語の文字起こしに対応している
Premiere Proの文字起こし機能は日本語に対応しています。最初に日本語の言語パックを入れ、「ウィンドウ」/「テキスト」の「文字起こし」タブで文字起こしを実行し、必要なら「文字起こしからキャプションを作成」で字幕にします。
Adobeは2026年のヘルプで製品名を「Adobe Premiere」と表記し、ヘルプのURLも helpx.adobe.com/jp/premiere/desktop/ に移っています。「Premiere Pro」「プレミアプロ」で探している機能は、Adobe Premiereの「音声のテキスト化」と同じものです。このページでは、検索で使われることの多いPremiere Proの名前で説明します。
| 知りたいこと | 答え | 補足 |
|---|---|---|
| 日本語に対応しているか | 対応している | 対応言語は日本語を含む18言語 |
| 追加料金はかかるか | かからない | Premiereのサブスクリプションに含まれる |
| 日本語ですぐ使えるか | 言語パックの追加が必要 | 標準は英語のみ。日本語のパックは個別に追加料金なしでダウンロードする |
| ネットにつながっていなくても使えるか | 言語パックを入れた後は使える | Premiere 22.2以降。ダウンロード時は接続が必要 |
| 話者を分けられるか | 分けられる | 「スピーカーのラベル付け」で話者を区別する |
| SRTで書き出せるか | 書き出せる | キャプションにしてから、.srtのサイドカーファイルとして書き出す |
日本語の言語パックを入れる3つの方法
Premiere Proに標準で入っている文字起こし用の言語パックは英語だけです。日本語で文字起こしするには、Premiereの中、Creative Cloudアプリ、管理者による配布のいずれかで日本語の言語パックを追加します。
言語パックのダウンロードにはインターネット接続が必要です。いったん入れると、Premiere 22.2以降ではネットワークにつながっていなくても文字起こしできます。
Premiereの中から
「ウィンドウ」/「テキスト」を開き、「文字起こし」タブから文字起こしのダイアログを開きます。「言語」の一覧で日本語の横にあるダウンロードのアイコンをクリックします。インストールが終わるとアイコンが消えます。
Creative Cloudアプリから
「アプリ」→「すべてのアプリ」→ Premiereの下の三点アイコン →「アドオンを取得」を選び、「Premiere アドオン」の欄で言語パックを選んで「追加」します。15以上の言語パックが用意されています。
会社で一括配布する場合
チーム版・エンタープライズ版では、管理者がAdobe Admin Consoleの「パッケージを作成」→「Premiere」で、「アドオン」の一覧から言語パックを選んで配布します。
Premiere Proでシーケンスを文字起こしする手順
Premiere Proで編集中のシーケンスを文字起こしするときは、「テキスト」パネルの「文字起こし」タブから「静的な文字起こしを生成」ダイアログを開きます。2026年6月17日更新のAdobeヘルプに沿った手順です。
Adobeの製品FAQでは、同じ操作を「テキストパネルに移動して『シーケンスから文字起こし』を選択」と表記しています。バージョンによって表記が違うことがあるので、画面に出ている名前で読み替えてください。素材1本だけを文字起こしするなら、「プロジェクト」パネルでクリップをダブルクリックし、「テキスト」パネルの「文字起こし」から「ソースメディアの文字起こしを作成」ダイアログを使います。
読み込むすべての素材を自動で文字起こしすることもできます。読み込み画面右上の「読み込み設定」で「自動文字起こし」をオンにし、「言語」と「スピーカーのラベル付け」を選んでから「読み込み」をクリックします。常に自動にするかどうかは、環境設定の「メディア分析と文字起こし」にある「クリップを自動文字起こし」で、「読み込んだすべてのクリップを自動文字起こし」か「シーケンス内のクリップのみを自動文字起こし」を選びます。
- 01
「テキスト」パネルを開く
メニューの「ウィンドウ」/「テキスト」を選び、「文字起こし」タブを表示します。
- 02
「静的な文字起こしを生成」を開く
「文字起こし」タブのアイコンをクリックすると、「静的な文字起こしを生成」ダイアログが開きます。
- 03
言語と話者の設定を選ぶ
「言語」で日本語を選び、話者を分けたいときは「スピーカーのラベル付け」を設定します。一部だけ文字起こしするなら「インからアウトの間を文字起こし」を使います。
- 04
対象の音声を選ぶ
「オーディオ分析」で、「プロパティ」パネルで「会話」のタグが付いたクリップを対象にするか、特定のオーディオトラックを対象にするかを選びます。
- 05
「文字起こし」をクリックする
終わると「文字起こし」タブにテキストが並びます。話者の名前は、Adobeヘルプの「文字起こし内でのスピーカー名の編集」の手順で変えられます。
文字起こしからキャプション(字幕・テロップ)を作る
Premiere Proでは、文字起こしの結果から「文字起こしからキャプションを作成」でキャプショントラックを作れます。発言どおりのテロップを一から打ち込む必要はありません。
- 01
「キャプションとグラフィック」ワークスペースを開く
「ウィンドウ > ワークスペース > キャプションとグラフィック」を選びます。
- 02
「文字起こしからキャプションを作成」を選ぶ
メニューの「キャプション」/「文字起こしからキャプションを作成」を選ぶと、「キャプションを作成」ダイアログが開きます。
- 03
字幕の形を決める
「キャプションのプリセット」(初期値は「字幕のデフォルト」)、「形式」、「ストリーム」、「スタイル」、1つの字幕の長さと表示時間、字幕の間隔、「行」(1行か2行)を選びます。
- 04
「キャプションを作成」をクリックする
タイムラインにキャプショントラックが追加されます。誤字や改行位置は「テキスト」パネルで直します。
| 作りたいテロップ | Premiereでの操作 | 補足 |
|---|---|---|
| 発言どおりに出る字幕テロップ | 「キャプション」/「文字起こしからキャプションを作成」 | 1行か2行、1つの字幕の長さ・表示時間・間隔を指定できる |
| 毎回同じ見た目のテロップ | 「キャプションを作成」ダイアログの「スタイル」で保存したスタイルを選ぶ | スタイルの作り方はAdobeヘルプの「キャプションのスタイルの作成」 |
| 1語ずつ表示するテロップ | Adobeヘルプの「単一の単語のキャプションを作成」の手順 | ショート動画向け。対応するバージョンをヘルプで確認する |
| 読み込むたびに自動で文字起こし | 読み込み時に「自動文字起こし」を選択する | 後からテロップにする時間を節約できる |
文字起こしをTXT・CSV、字幕をSRTで書き出す
Premiere Proでは、文字起こしは「テキスト」パネルからTXTやCSVで、字幕は「書き出し」ワークスペースから.srtのサイドカーファイルで書き出します。用途で書き出す場所が違います。
1つのSRTに入るのは1つのキャプショントラックだけです。日本語と英語など複数のキャプショントラックを使う場合は、トラックごとにSRTを分けて書き出します。
| 書き出したいもの | 操作 | 形式 |
|---|---|---|
| 文字起こし全文 | 「テキスト」パネルの「文字起こし」タブの「…」メニュー →「書き出し」 | 「文字起こしを書き出し」(Premiere独自形式)、「テキストファイルに書き出し」、「CSV ファイルに書き出し」 |
| 字幕ファイル | 画面上部の「書き出し」→「キャプション」/「キャプショントラック」でサイドカーファイルを選ぶ | .srt、.scc、.mcc、.xml、.stl |
| 映像に字幕を焼き込む | 同じ画面で「キャプションをバーンイン」を選ぶ | 動画ファイルに字幕が入る |
| 字幕を動画に埋め込む | 同じ画面で「キャプションを埋め込み」を選ぶ | CEA-608/708、OP-47のみ |
文字起こしをやり直す・修正するには
Premiere Proの文字起こしを直すとき、Adobeの公式ヘルプで確認できるのは「テキストファイルに書き出して直し、読み込み直す」方法と、文字起こしダイアログの範囲指定です。
- 誤字を直す:「テキスト」パネルのメニューから「書き出し」/「テキストファイルに書き出し」で書き出して修正し、「読み込み」/「修正した文字起こし(txt)を読み込み」で戻します。Adobeは、文章の一部を削除すると読み込みに失敗すると注意しているため、この方法はつづりの修正だけに使います。
- 一部だけ文字起こしし直す:「静的な文字起こしを生成」ダイアログの「インからアウトの間を文字起こし」で範囲を指定し、「既存の文字起こしデータと結合」を使います。
- タイムラインを編集した後に全体を文字起こしし直す専用のコマンドは、2026年10月11日時点でAdobeの公式ヘルプに記載が見つかりませんでした。右クリックで再実行できるという情報はコミュニティの投稿にとどまるため、お使いのバージョンの表記は公式ヘルプで確認してください。
Premiere Proで文字起こしできないときの確認表
Premiere Proで日本語の文字起こしができないときに最初に疑うのは、日本語の言語パックが入っていないことです。Adobeの公式情報で裏付けられる原因と、確認する場所を表にまとめます。
表にない症状(ボタンが押せない、サインインやライセンスの問題など)は、Adobeの公式ヘルプとサポートで確認してください。
| 症状 | 考えられる原因 | 確認・対処 |
|---|---|---|
| 言語に日本語が選べない、英語で出てくる | 日本語の言語パックが入っていない(標準は英語のみ) | 「言語」の一覧で日本語のダウンロードアイコンをクリックする。Creative Cloudアプリの「アドオンを取得」からも入れられる |
| Premiere自体が英語表示でしか入らない | Creative Cloudの言語設定を無視して英語でインストールされる既知の問題 | Adobeの既知の問題で「解決済み」とされ、Premiere 26.0.2で修正。最新版に更新する |
| 新しいMacで単語が抜ける、違う単語になる | 一部の新しいmacOSのコンピューターで正しくない結果が出る問題 | Adobeの「既知の問題と修正済みの問題」で状況を確認し、Premiereを更新する |
| 一部のクリップだけ文字起こしされない | 「オーディオ分析」で「会話」タグのクリップか特定のトラックだけが対象になっている可能性 | 「プロパティ」パネルのタグと、ダイアログの「オーディオ分析」の対象を見直す |
| 日本語の音声なのに別の言語で出てくる | 言語の設定が合っていない可能性 | 環境設定「メディア分析と文字起こし」の「デフォルト言語」と「言語の自動検出を有効にする」を確認する |
Premiereだけで完結するか、Klangで文字起こししてSRTを読み込むか
Premiere Proの文字起こしは、編集中の素材に字幕を付けるなら最も手早い方法です。一方、長いインタビューを何本も文字にする、内容を検索・要約する、編集しない人に読ませるといった用途では、文字起こしを別のサービスで行い、SRTだけをPremiereに読み込む流れが向く場合があります。KlangにはPremiere用のプラグインはなく、つなぎ方はSRTファイルの書き出しと読み込みです。
KlangからPremiereに字幕を渡す手順は次のとおりです。動画か音声をKlangにアップロードし、詳細設定の出力形式を「字幕」にして文字起こしします。原音を聞いて誤りを直したら、SRTで書き出します。
Premiereに読み込むときは、AdobeのヘルプにあるとおりSRTを他のメディアと同じようにプロジェクトに読み込み、「プロジェクト」パネルからシーケンスにドラッグします。新しいキャプショントラックが作られ、字幕がトラックに並びます。読み込んだ字幕は「テキスト」パネルで編集できます。PremiereはSRTのほか、SCC、MCC、XML、STL、DFXMPのキャプションファイルに対応しています。
字幕全体が数秒ずれている場合は、読み込む前にSRTの時刻をまとめてずらしておくと、タイムライン上で一つずつ動かす手間が省けます。
| 場面 | Premiereだけで完結 | Klangで文字起こし→SRTを書き出し→Premiereに読み込む |
|---|---|---|
| 編集中の短い素材に字幕を付ける | 向いている。文字起こしからキャプションまで同じ画面で終わる | 手間が増える。ファイルの往復が必要 |
| 1時間を超えるインタビューを何本も文字にする | 読み込み時の自動文字起こしで複数の素材も扱えるが、処理は編集用のパソコンで行う | 向いている。ブラウザから複数のファイルをアップロードし、編集と並行して文字起こしできる。1ファイル10GBまで |
| 発言を検索する、要点をまとめる | 文字起こしの中を探せる。Adobeのヘルプに要約機能の記載はない | 向いている。全文検索、AI要約、AIチャットで内容を確かめられる |
| 編集しない人(取材先、ライター、クライアント)と共有する | TXTやCSVで書き出して渡す | 向いている。Word・TXTなどで書き出すか、ワークスペースで共有する |
| 話者ごとに分ける | 「スピーカーのラベル付け」で分けられる | 話者の自動識別はプロプランの機能 |
| ネットにつながらない環境、外に出せない素材 | 向いている。言語パックを入れればオフラインで文字起こしできる | 向かない。音声をクラウドにアップロードするため、社内規程を確認する |
| 費用 | Premiereのサブスクリプションに含まれ、追加料金なし | フリープランで文字起こしは無制限 |
長い素材の文字起こしは、編集の外で
Klangは、動画や音声をブラウザからアップロードして文字起こしし、SRT・VTTの字幕ファイルや、Word・TXTの文字起こしとして書き出せます。Premiere用のプラグインではないため、Premiereとはファイルの書き出しと読み込みでつなぎます。
- 動画・音声を1ファイル10GBまでアップロード、文字起こしはフリープランでも無制限
- 出力形式「字幕」で時刻付きに文字起こしし、SRT・VTTで書き出し
- AI要約・チャットで、長いインタビューの要点を確かめる
よくある質問
Premiere Proの文字起こしは無料で使えますか。
はい、追加料金はかかりません。Adobeの公式FAQでは、音声のテキスト化はPremiereのサブスクリプションに含まれると案内しています。Premiere自体の契約は必要です。
Premiere Proで自動で文字起こしするにはどうすればよいですか。
メディアを読み込むときに「自動文字起こし」を選択すると、読み込みと同時に文字起こしが作成されます。読み込み済みの素材は、「テキスト」パネルの「文字起こし」タブから文字起こしを実行します。日本語の場合は、先に日本語の言語パックを入れてください。
Premiere Proの文字起こしをテロップにするには?
「ウィンドウ > ワークスペース > キャプションとグラフィック」を開き、「キャプション」/「文字起こしからキャプションを作成」を選びます。ダイアログで「スタイル」と行数(1行か2行)を決めて「キャプションを作成」をクリックすると、発言に合わせたテロップがタイムラインに並びます。
Premiere Proで日本語の文字起こしができないのはなぜですか。
多くの場合、日本語の言語パックが入っていないためです。Premiereに標準で入っているのは英語の言語パックだけなので、文字起こしの「言語」の一覧か、Creative Cloudアプリの「アドオンを取得」から日本語のパックを追加します。
Premiere ProとAdobe Premiereは違うソフトですか。
同じソフトです。Adobeは2026年のヘルプで製品名をAdobe Premiereと表記し、ヘルプのURLもpremiere/desktopに移しています。文字起こしの機能もそのまま引き継がれています。
Premiere Proの文字起こしをやり直すにはどうすればよいですか。
公式ヘルプで確認できるのは、テキストファイルに書き出して直して読み込み直す方法と、「静的な文字起こしを生成」の「インからアウトの間を文字起こし」「既存の文字起こしデータと結合」です。全体を再実行する専用のコマンドは公式ヘルプで見つからなかったため、お使いのバージョンの表記を公式ヘルプで確認してください。
Premiere ProにSRTファイルを読み込むにはどうすればよいですか。
SRTを他のメディアと同じようにプロジェクトに読み込み、「プロジェクト」パネルからシーケンスにドラッグします。新しいキャプショントラックが作られ、字幕は「テキスト」パネルで編集できます。
KlangにPremiere Proのプラグインはありますか。
いいえ、ありません。Klangで文字起こししてSRTを書き出し、Premiereに読み込む流れになります。長いインタビューや複数の素材を文字起こししたいとき、要約や共有もしたいときに向いています。