メインコンテンツへスキップ

DaVinci Resolveの字幕と文字起こし

DaVinci Resolveで字幕を自動で付ける・文字起こしする方法。無償版とStudioの違いとSRTの読み込み

DaVinci Resolveの自動字幕と文字起こしは、有償のStudio版だけの機能です。無償版では、別のサービスで作った日本語のSRTを読み込んで字幕トラックに置きます。Studio版の手順、無償版でSRTを読み込む手順、読み込んだ字幕が1時間ずれる理由と直し方を、Blackmagic Designのリファレンスマニュアル(DaVinci Resolve 21)に沿って整理します。

日本語のSRTを無料で作るフリープランは文字起こし無制限・月額¥0・クレジットカード不要。

更新日:執筆・運営:

DaVinci Resolveで無償版とStudio版が分かれるのは、音声を文字にするAIの機能です。字幕ファイルの読み込みと書き出しは、無償版でも使えます。

BlackmagicのDaVinci Resolve 21リファレンスマニュアル(2026年7月版)は、「Create Subtitles from Audio」「Audio Transcription」「Detect Speakers During Transcription」のすべてに「Studio Version Only」と書いています。無償版では、音声から字幕を自動で作ることはできません。

標準の対応言語は、日本語、英語、中国語(簡体字・北京語)、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、オランダ語、デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語の14言語です。Resolve 20からは、追加の言語パッケージを「Extras Download Manager」で入れると、さらに多くの言語を扱えます。日本語は標準の14言語に入っているため、追加のパッケージは要りません。

読み込める字幕の形式について、マニュアルは.srt、.srtx、.vtt、.xml、.ttmlを挙げ、日本語の製品ページはTTML、SRT、XMLなどを挙げています。両方に載っているSRTで渡すのが確実です。

DaVinci Resolve 21の字幕・文字起こし機能(Blackmagic公式マニュアル・製品ページ、2026年10月15日確認)
機能無償版Studio版
音声から字幕を自動で作る(Create Subtitles from Audio)使えない使える。日本語を含む14言語が標準
クリップの文字起こし(Audio Transcription)使えない使える。SRTやテキストで書き出せる
話者の検出(Detect Speakers)使えない使える
字幕ファイルの読み込みできる。SRTが確実同じ
字幕ファイルの書き出しできる。SRTとVTT同じ
価格無料¥51,980(税込)

Studio版では、エディットページでタイムラインを開き、「Timeline」>「AI Tools」>「Create Subtitles from Audio」で字幕トラックを作ります。手順はResolve 21のリファレンスマニュアルの英語表記に沿っています。

マニュアルは、複数のトラックで会話が重なる部分では、この機能がまだ失敗しやすいと注意しています。回避策として案内されているのは、字幕に使わない音声トラックをミュートしてから実行する方法です。聞き手と話し手を別のマイク・別のトラックで録ったインタビューでは、先に確かめてください。

プロジェクト設定の「Subtitles and Transcription」では、1行の最大文字数の初期値が60です。英語を前提にした値なので、日本語なら13前後に下げると、1行が長すぎる字幕になりません。日本語表示のResolveでは、同じ位置にある日本語のメニュー名に読み替えてください。

  1. 01

    エディットページでタイムラインを開く

    「Workspace」>「Switch to Page」>「Edit」でエディットページに移り、字幕を付けるタイムラインを開きます。一部だけ字幕にするならイン点とアウト点を打ちます。全体に付けるなら何も選びません。

  2. 02

    「Create Subtitles from Audio」を選ぶ

    メニューの「Timeline」>「AI Tools」>「Create Subtitles from Audio」を選び、ダイアログを開きます。

  3. 03

    言語と字幕の形を決める

    「Language」で「Japanese」を選びます。「Auto」なら言語を自動で判定します。スタイルは「Caption Preset」、1行の最大文字数は「Max Characters per Line」、行数は「Lines」(1行か2行)、字幕の間隔は「Gap Between Subtitles」で決めます。

  4. 04

    「Create」をクリックする

    処理が終わると、字幕が字幕トラックに並びます。字幕トラックがなければ自動で作られ、複数あるときは一番上のトラックに書き込まれます。

Klangで書き出したSRTは、動画の先頭を00:00:00として時刻が付いています。一方、Resolveで新しく作るタイムラインは、初期値で01:00:00:00から始まります。下の例で、どの字幕がどこに置かれるべきかを確かめます。

直し方は3つです。1つ目は、字幕クリップをドラッグしてタイムラインの先頭に合わせる方法です。2つ目は、タイムラインを作るときに開始タイムコードを00:00:00:00にする方法です。3つ目は、読み込む前にSRT全体を+3600秒ずらしておく方法です。いずれも、動画クリップをタイムラインの先頭に置いている場合の話です。

料理教室の講師インタビュー(例):KlangのSRTと、Resolveでの置き場所
13秒・24fpsのタイムライン。Klangの「字幕」モードで文字起こしし、原音で直してから「SRT字幕」で書き出したもの
  1. 100:00:00,800 --> 00:00:04,300出汁は最初に必ず味見をします

    1行最大8字・3.5秒・毎秒4.0字

    開始が01:00:00:00のタイムラインでは、この字幕は01:00:00:19(24fps)に置くのが正しい位置です。SRTのままでは時刻が1時間早く、動画と重なりません。

  2. 200:00:04,600 --> 00:00:08,600昆布は水から入れ沸騰前に取り出す

    1行最大8字・4.0秒・毎秒4.0字

    字幕の時間ずらしツールで全体を+3600秒ずらすと、01:00:04,600からになります。その後「Insert Selected Subtitles to Timeline Using Timecode」で入れれば、タイムラインと一致します。

  3. 300:00:09,000 --> 00:00:12,500この一手間で香りが変わります

    1行最大8字・3.5秒・毎秒4.0字

    Netflixの日本語字幕ガイドの目安(1行13字・2行まで・毎秒4字)に収まる長さです。「出汁」「昆布」のような専門語は、書き出す前に原音で確かめます。

SRTは、メディアプールで右クリックして「Import Subtitle」を選ぶと、字幕クリップとして読み込まれます。字幕クリップをタイムラインに置くと、1つずつの字幕に分かれて字幕トラックに並びます。

  1. 01

    KlangからSRTを用意する

    動画をKlangにアップロードするときに出力形式を「字幕」にし、文字起こしの後に「ダウンロード」アイコンから「SRT字幕」を選びます。

  2. 02

    「Import Subtitle」で読み込む

    メディアプールのビンの一覧か空いている場所を右クリックし、「Import Subtitle」を選んでSRTを開きます。字幕クリップには字幕のバッジが付きます。

  3. 03

    タイムラインに置く

    字幕クリップを、ビデオトラックの上の何もない灰色の部分にドラッグします。字幕トラックが自動で作られます。時刻を合わせて自動で置くなら、字幕クリップを右クリックして「Insert Selected Subtitles to Timeline Using Timecode」を選びます。

  4. 04

    字幕インスペクタで直す

    文字や表示時間はインスペクタで直します。Resolve 21では、字幕インスペクタの検索アイコンから、字幕トラック全体の語句をまとめて置換できます。

Studio版を持っていて、編集中の素材に字幕を付けるだけなら、Resolveの自動字幕が最も手早い方法です。無償版を使っていて、字幕のためにStudio版を買うかどうか迷っているなら、次の表で判断できます。

DaVinci Resolveでの判断の目安(Klangの情報は2026年10月15日時点)
状況Studio版(¥51,980)無償版+KlangのSRT
字幕のほかに、Studio版のAI機能やHDR・高解像度の書き出しも使う向いている。自動字幕もそのまま使える字幕だけを外で作ることになる
字幕のためだけにStudio版を検討している字幕のために¥51,980がかかる向いている。フリープランは文字起こし無制限・¥0
会話が別々のトラックで重なるインタビューマニュアルが失敗しやすいと注意。トラックのミュートが必要書き出した音声1本を文字起こしするので、トラックの重なりを気にしなくてよい
字幕にしない部分も含めて、発言を探す・要点をまとめる文字起こしをテキストで書き出せる向いている。全文検索、AI要約、AIチャット
話者ごとに分ける「Detect Speakers」で検出できる話者の自動識別はプロプランの機能
素材を社外に出せない向いている。Resolveの中で完結する向かない。音声をクラウドにアップロードする

字幕トラックは「File」>「Export Subtitle」でSRTかVTTとして書き出せます。字幕トラックのヘッダーを右クリックして「Export Subtitle」を選んでも同じです。

  • 動画と一緒に書き出す:デリバーページの「Subtitle Settings」で「Export Subtitle」にチェックを入れ、形式をIMSC1、DFXP、SRT、WebVTTから選びます。
  • Studio版の文字起こしをSRTにする:文字起こしウィンドウのオプションメニューで「Export Subtitles」を選び、保存先を決めて「Create」をクリックします。
  • Studio版の文字起こしをテキストにする:Resolve 20以降は、テキストに話者名とタイムコードが入ります。

Klangは動画や音声をブラウザで文字起こしし、SRT・VTTの字幕ファイルとして書き出すサービスです。Resolveのプラグインではなく、字幕の装飾や映像への焼き込みもしません。書き出したSRTを無償版のResolveに読み込み、見た目はResolveで整えます。

  • フリープランで文字起こし無制限。1ファイル10GBまでアップロード
  • 「字幕」モードで短い区間に分け、「SRT字幕」で書き出し
  • 字幕にしない部分も、AI要約・チャットで内容を確かめられる
無料で試す
DaVinci Resolveの無料版で字幕を自動生成できますか。

できません。音声から字幕を自動で作る「Create Subtitles from Audio」は、Blackmagicのリファレンスマニュアル(Resolve 21、2026年7月版)でStudio版のみの機能とされています。無償版では、別のサービスで作ったSRTを「Import Subtitle」で読み込みます。

DaVinci Resolveの文字起こしは日本語に対応していますか。

Studio版は対応しています。標準の対応言語は、日本語、英語、中国語(簡体字・北京語)、韓国語など14言語です。言語を「Auto」にすると自動で判定します。

読み込んだSRTの字幕が動画と1時間ずれるのはなぜですか。

Resolveで新しく作るタイムラインの開始タイムコードが、初期値で01:00:00:00だからです。動画の先頭を00:00:00としたSRTとは1時間の差があります。字幕クリップをドラッグして先頭に合わせるか、開始タイムコードを00:00:00:00にするか、SRT全体を+3600秒ずらしてから読み込みます。

KlangにDaVinci Resolveのプラグインはありますか。

いいえ、ありません。KlangでSRTを書き出し、Resolveに読み込む流れです。Klangは字幕の装飾や焼き込みはしないため、字幕の見た目はResolveで整えます。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。