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会議メモの取り方

会議メモの取り方とコツ。5つの方法と記号のルール

会議メモは、発言を書き写すのではなく、数字・日付・固有名詞と、決定・タスク・疑問だけを記号付きで短く書きます。文章にするのは会議の後です。コーネル式ノートや記号メモなど5つの方法の比較、会議中に書くことと後で書くことの分け方、手書きとデジタルの選び方、録音がある会議での書き方を説明します。印刷して使える会議メモシート(PDF・Word)も無料で配布しています。

公開日:更新日:執筆・運営:

メモが役に立たない原因の多くは、書く量が足りないことではなく、何のために書くかが決まっていないことです。

  1. 01

    書く目的を先に決める

    議事録を作るのか、自分のタスクを拾うのか、上司に報告するのか。目的が決まると、書くべきことと聞くだけでよいことが分かれます。

  2. 02

    単語・矢印・記号で短く書く

    文章で書こうとすると話に追いつけません。「公開 11/10 → 11/17」のように、名詞と数字と矢印で書き、文にするのは会議の後にします。

  3. 03

    数字・日付・固有名詞は必ず書く

    記憶から最初に抜け落ちるのが数字と名前です。議論の流れより、金額・期限・人名・製品名を優先して書きます。

  4. 04

    余白を残し、会議後に足す

    ページの左側や下側を空けておき、会議の後に見出しや要約を書き足します。メモは会議の後に完成させるものです。

会議メモは自分のための記録で、議事メモと議事録は他の人と共有する記録です。誰が読むかで、書く量と整え方が変わります。

自分の会議メモをもとに議事録を書く担当になったら、会議メモの記号の行を拾い、議事録の項目に並べ替えます。並べ替え方は議事録の書き方のページで、共有用の略式の記録は議事メモのページで説明しています。

会議メモ・議事メモ・議事録の違い
記録読む人書く内容整え方
会議メモ自分数字、固有名詞、決定・タスク・疑問の記号、自分の気づき自分が読めれば十分。略語や矢印でよい
議事メモ参加者議題ごとの要点、決定、タスク記号は残してよいが、他の人が読める語句にする
議事録参加者、欠席者、決裁者決定事項、タスク(担当・期限)、未決事項、次回予定正式な文書として整え、確認を経て共有する

どれか1つを選ぶ必要はありません。会議メモでは、コーネル式の紙面に記号メモを組み合わせる形が使いやすく、このページのメモシートもその形です。

メモの取り方の比較
方法やり方向いている会議注意点
コーネル式ページを「メモ」「キーワード・問い」「要約」の3つに分け、会議中はメモ欄だけ書く定例会議、研修、商談など、後で読み返す会議会議後に左欄と要約を書く時間を5〜10分取る
記号メモ決定・タスク・保留などに決まった記号を付け、後で記号ごとに拾い出す決めることが多い会議、プロジェクトの定例記号の種類は5つ程度に絞り、チームでそろえる
マインドマップ中央にテーマを書き、論点を枝のように広げるブレインストーミング、企画会議時系列や「誰が言ったか」が残りにくい
時系列の箇条書き話の順に1行ずつ書く。最も手軽短い打ち合わせ、電話決定事項が埋もれやすいので記号メモと併用する
決定・タスク・保留の3分割ページを最初から3つの欄に分け、聞いたことをどれかに振り分ける結論を出すための会議、意思決定の場経緯や理由が残らないため、議事録には補足が必要

コーネル式ノートは、コーネル大学の教育学の教授だったウォルター・ポーク(Walter Pauk)が、1962年に初版が出た著書『How to Study in College』で紹介したノートの取り方です。もとは講義ノートのための方法ですが、「その場で書く欄」と「後で考える欄」を分ける考え方は、会議メモにもそのまま使えます。

会議で使うときは、右の広い欄に会議中のメモを書き、左の狭い欄は空けておきます。会議が終わったら、左の欄にそのメモの見出しや「結局どうなった?」「誰が決める?」という問いを書き、最後に下の欄へ会議全体を3行で要約します。問いを書く作業が、そのまま議事録の決定事項と保留事項の洗い出しになります。

会議中に「これは決定」「これは宿題」と考えながら書くと、終わったときに議事録の骨組みができています。記号は少なく、毎回同じものを使うのがコツです。

  • 記号は行の頭か、該当する言葉の直後に書きます。1行に記号は1つまでにすると、後で拾いやすくなります。
  • 会議の終わる5分前に「決」と「T」の行を見返し、担当と期限が抜けていないかをその場で確認します。
  • 「?」の行は、会議中に聞けなかった質問です。会議の後に確認する相手と期限を決め、保留事項に移します。
  • チームで同じ記号を使うと、誰のメモからでも決定事項とタスクを拾えるようになります。
  • 決:決定したこと
  • T:ToDo(誰が・何を・いつまで)
  • ?:保留・質問・確認したいこと
  • !:重要・相手が強調したこと
  • ★:録音で聞き直す
書く時間の分け方
タイミング書くこと書かなくてよいこと
会議の前会議名・日時・参加者、議題、自分が確認したいこと―
会議中数字・日付・固有名詞、決定とタスクの記号、疑問、相手が強調したこと発言の書き写し、あいさつや雑談、資料に書いてあること
会議の直後(10分以内)キーワード・問い、決定・タスク・保留の整理、3行の要約会議中のメモの清書(読み返せれば十分)
当日中議事録または確認メールにして、関係者に送る―

45分のプロジェクト定例を、会議メモシートに書いた例です。会議中に書いたのは右の「メモ」欄だけで、ほかの欄は会議後の5分で埋めています。

会議メモシート

例・架空の会議
会議名
Webサイト改修 定例(第3回)
日時
2026年10月6日(火)10:00〜10:45
参加者
山田、鈴木、佐藤(記録)
録音
あり(冒頭で全員の同意を得た)
会議中のメモと、会議後に書いたキーワード・問い
キーワード・問い会議後時刻メモ会議中
公開日は?10:05公開 11/10予定 → デザイン1週遅れ。決 11/17に変更
費用の上限10:12追加ページ3枚 → 見積 +30万くらい? ★金額は録音で確認
担当10:20問い合わせフォーム改修 T 鈴木 10/20まで
撮影は外注?10:28写真撮影 社内 or 外注 ? 相見積2社 T 佐藤 10/13
優先順位10:35山田「スマホ表示を最優先で」! PC版は後回しでよい

決定

  • ・公開日を11月17日に変更
  • ・スマホ表示の確認を最優先にする

ToDo(誰が・何を・いつまで)

  • ・鈴木:問い合わせフォーム改修(10/20)
  • ・佐藤:撮影の相見積を2社(10/13)

保留・確認事項

  • ・写真撮影を外注するか(10/13定例で決定)
  • ・追加費用の承認(金額を録音で確認してから山田さんへ)

要約(会議後に3行で)

デザインの遅れを受けて公開を1週間延期し11月17日とした。追加3ページで費用が増える見込みのため、金額を確かめて次回に承認を得る。スマホ表示を最優先に確認する。

記入例(架空の会議です。実在の企業・人物とは関係ありません)。青字が記入した内容です。会議中は右の「メモ」欄だけを書き、左の「キーワード・問い」と下の3つの欄、要約は会議後に書きます。

会議メモシート(A4縦)

会議中に書く「メモ」欄と、会議後に書く「キーワード・問い」欄、決定・ToDo・保留の3つの欄、3行の要約欄を1枚にまとめました。録音した会議の時刻を書く欄もあります。PDFは空欄の1ページで、そのまま印刷できます。Word版は空欄と記入例の2ページで、欄の名前や行数を変えて使えます。

登録不要・無料。

会議メモシート(空欄)のA4印刷プレビュー
会議メモシート(空欄)
会議メモシート(記入例)のA4印刷プレビュー
会議メモシート(記入例)

どちらにも長所があります。決め手は「会議中に考える余裕を残せるか」と「後で探せるか」です。

2014年に発表された研究では、講義をノートPCで記録した学生は発言をそのまま書き写す傾向が強く、概念を問う問題の成績が手書きの学生より低かったと報告されました。一方で、2019年に発表された追試では、手書きとPCの差ははっきりしないという結果も出ています。道具の違いよりも、書き写すのではなく自分の言葉でまとめることが大切だと考えるのが妥当です。

手書きとデジタルの比較
観点手書き(紙・ノート)デジタル(PC・タブレット)
書く速さ文字は遅いが、図や矢印はすぐ書けるタイピングが速く、量を書ける
書き写しすぎ書ける量に限りがあり、自然に要約する発言をそのまま打ち込みがち
検索・共有探しにくい。共有には清書か撮影が必要検索でき、すぐ共有できる
相手への印象対面の商談や面談で自然画面に向かうため、話を聞いていないように見えることがある
向いている場面対面の打ち合わせ、1on1、商談オンライン会議、議事録担当のとき

会議を録音して文字起こしすれば、発言を書き写す必要はなくなります。そのぶん、メモは自分にしか書けないことに集中できます。

  1. 01

    参加者の同意を得て録音する

    オンライン会議ならKlangの会議ボットを参加させ、対面ならスマホアプリで録音します。冒頭で録音の目的を伝えます。

  2. 02

    メモには判断と★だけを書く

    「ここは大事」「金額をあとで確認」と思った箇所に★と時刻を書きます。文字起こしには時刻が付くので、あとで該当箇所に戻れます。

  3. 03

    会議後、★の箇所を確かめる

    文字起こしの該当箇所をクリックすると、その部分の音声が再生されます。数字や固有名詞はここで確定させます。

  4. 04

    AIの要約と自分のメモを合わせて議事録にする

    AIが作った要約・決定事項の下書きに、自分のメモの気づきや判断を加えて仕上げます。要約に書かれていない「空気」や懸念は、メモにしか残りません。

録音がない会議

  • 発言をできるだけ書き写す
  • 数字・日付・固有名詞を聞き逃さないよう必死に書く
  • 書くのに追われ、議論に参加できない
  • 会議後、メモの穴を記憶で埋める

録音・文字起こしがある会議

  • 発言は書き写さず、気づき・疑問・判断を書く
  • 確かめたい箇所に★と時刻だけ書く
  • 議論に参加し、質問や提案に時間を使う
  • 会議後、★の箇所を文字起こしと音声で確かめる
  • 発言者は名字の頭文字で書きます(山田→Y)。同じ頭文字の人がいる会議は、会議の前に決めておきます。
  • よく使う言葉は略します(顧客→客、見積→見、確認→確)。自分だけの略語は、清書のときに元に戻します。
  • 聞き取れなかった言葉や分からない用語には「?」を付け、会議中か直後に聞きます。推測で埋めないようにします。
  • 資料に書いてあることは書き写さず、資料のページ番号だけを書きます。
  • 会議が終わったら10分以内に見返します。時間がたつほど、自分のメモが読めなくなります。

Klangは会議を録音して文字起こしし、要約・決定事項・タスクの下書きを作ります。あなたのメモは「判断」と「確かめたい箇所」だけで十分になり、数字や固有名詞は文字起こしと音声で確かめられます。

  • 文字起こしはフリープランでも無制限。Zoom・Teams・Google Meetの会議ボットとスマホアプリでの対面録音に対応
  • 文をクリックして該当箇所の音声を再生。Word・Excel・TXTなどに書き出せます
  • 会話データをAIの学習に使いません。ISO/IEC 27001:2022認証を取得しています
無料で試す
会議メモの取り方のコツは何ですか。

会議メモの取り方のコツは、発言を書き写さず、数字・日付・固有名詞と、決定・タスク・疑問だけを記号付きで短く書くことです。ページに余白を残しておき、会議が終わって10分以内に見出しと3行の要約を書き足して完成させます。

会議メモと議事録の違いは何ですか。

会議メモは自分が読むための記録で、略語や矢印で書いてかまいません。議事録は参加者・欠席者・決裁者が読む正式な記録で、決定事項、タスク(担当・期限)、未決事項、次回予定を整えて書き、確認を経て共有します。

会議のメモはどこまで書けばよいですか。

発言を書き写す必要はありません。数字・日付・固有名詞、決定事項とタスク、疑問、相手が強調したことを優先して書きます。会議の後に見出しと要約を足して完成させます。

コーネル式ノートとは何ですか。

コーネル大学のウォルター・ポークが紹介したノートの取り方で、ページを「メモ」「キーワード・問い」「要約」の3つに分けます。その場ではメモ欄だけを書き、後でキーワードと要約を書き足すことで、内容を整理し直します。

会議のメモは手書きとPCのどちらがよいですか。

どちらにも長所があります。手書きは自然に要約しやすく対面の場で自然、PCは検索・共有がしやすいのが利点です。どちらの場合も、発言を書き写すのではなく自分の言葉でまとめることが大切です。

会議メモから議事録を作るにはどうすればよいですか。

決定(決)とタスク(T)の記号が付いた行を拾い出し、担当と期限を補います。保留(?)の行は確認する相手と期限を決めて保留事項にします。会議の当日中に議事録または確認メールにして送ります。

会議を録音していても、メモは必要ですか。

必要です。ただし書く内容が変わります。発言は文字起こしに任せ、メモには自分の気づき、判断、確かめたい箇所の時刻を書きます。録音には残らない場の雰囲気や懸念も、メモにしか残りません。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。