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社内検索・企業内検索

エンタープライズサーチとは。社内検索に、会議の記録を入れる。

エンタープライズサーチ(社内横断検索)の仕組みと、社内版ChatGPT・RAGとの違いを整理しました。検索対象から抜け落ちがちな会議の録音と議事録を入れるときの、権限・話者・更新・根拠の論点を、製品・自前RAG・議事録AIの判断表で比べています。

会議を文字にしてフォルダごと質問するフリープランは文字起こし無制限・月額¥0・クレジットカード不要。

更新日:執筆・運営:

文書の検索で見つかるのは「何が決まったか」までです。「なぜ」「誰に何を約束したか」「何が保留か」は、会議の中にしか残っていません。9か月分・32回の会議をフォルダごと1つの分析に入れて質問した例です。

回答の根拠に付く時刻を選ぶと、その会議の該当する発言に戻れます。発言者の名前を回答に入れたい場合は、プロプランの話者の自動識別で発言を分けておきます。

新型センサー事業の会議フォルダ(2026年2月〜10月・32回)に質問した例週次定例、経営会議、ステアリングコミッティ、設計レビュー、品質会議の録音をフォルダごと分析に追加しました。会社名と内容は架空です。
  1. 12026年4月からの主要取引先への価格改定を決めた理由は?

    原材料の値上がりが2四半期続き、据え置くと粗利率が目標を下回る見込みになったためです。主要3社には2か月前に通知する方針も、同じ時期に決まっています。

    • 根拠:経営会議 2026年3月12日(木)18:40
    • 根拠:営業定例 2026年2月26日(木)07:15
  2. 2東和商事に提示した値引きの条件は?

    年間2,000台以上の発注を条件に、単価を5%下げると提示しました。その後の週次定例で、適用は10月出荷分からとし、条件は営業課長が先方に書面で伝えることが決まっています。

    • 根拠:東和商事 訪問打合せ 2026年6月18日(木)12:30
    • 根拠:週次定例 2026年7月9日(木)05:20
  3. 3いま保留になっている論点は?

    海外展開の判断は、来期予算の確定まで保留です。検査工程の外部委託は、品質保証部の評価結果を待って決めることになっています。

    • 根拠:ステアリングコミッティ 2026年9月17日(木)41:05
    • 根拠:週次定例 2026年10月1日(木)22:48
  4. 4制御基板を自社開発する案を採らなかった理由は?

    自社開発では量産開始が半年遅れる見込みで、発売時期を優先して外部調達を選びました。2年目以降に自社開発を再検討する、という条件が付いています。

    • 根拠:設計レビュー 2026年5月21日(木)33:12
  5. 5接着不良は以前にも起きていた?

    起きていました。4月の品質会議で同じ仕入先の接着剤のロットで不良が報告され、受け入れ検査を追加しています。8月の不良は、その検査の対象外だった別の工程で見つかりました。

    • 根拠:品質会議 2026年4月9日(木)27:30
    • 根拠:品質会議 2026年8月25日(火)14:02

どの質問も、文書の検索では答えにくいものです。答えは会議の発言をもとにした下書きなので、金額や日付は根拠の時刻で元の音声を再生して確かめます。

エンタープライズサーチ製品の多くは、次の4つの段階で動いています。どの段階にも、会議の記録を入れるときの落とし穴があります。

  1. 01

    集める(クロール)

    ファイルサーバー、クラウドストレージ、社内wikiなどから文書を定期的に読み込みます。録音ファイルは読み込めても、中身の言葉は取り出せません。

  2. 02

    索引を作る(インデックス)

    文書の言葉を検索できる形に整理します。生成AIを使う製品では、文章の意味で探すためのデータも作ります。

  3. 03

    権限を反映する

    元のシステムで見られない文書は、検索結果にも出さないようにします。社内検索の導入で手間がかかりやすい部分です。

  4. 04

    返す(検索・回答)

    該当する文書の一覧を返します。生成AIを組み合わせた製品は、文書をもとに文章で答え、出典を示します。

3つの言葉は重なって使われますが、何を返すかで分けると整理できます。

総務省の令和7年版情報通信白書によると、何らかの業務で生成AIを使っている日本企業は55.2%でした。「メールや議事録、資料作成等の補助」に使っている企業は47.3%です。生成AIで社内の事実に答えさせる段階に進むと、どのデータを検索対象に入れるかが課題になります。

エンタープライズサーチ、社内版ChatGPT、RAGの比較
呼び方返すもの得意なこと苦手なこと
エンタープライズサーチ該当する文書の一覧社内に散らばった文書を1つの窓口で探す答えは自分で文書を読んで見つける。文書にない情報は探せない
社内版ChatGPT生成AIの文章文書の作成、要約、アイデア出し社内の事実は、RAGなどで社内データとつながない限り答えられない
RAG(検索拡張生成)検索した文書をもとにした回答と出典社内の事実に、根拠を示して答える検索で見つけられなかった情報は、答えにも入らない

会議は、整った文書とは性質が違います。社内検索や社内版ChatGPTに会議を入れる前に、次の5つを決めておきます。

権限の扱いは、製品ごとに説明を確かめます。たとえばMicrosoftは、Microsoft Copilot(旧称Microsoft 365 Copilot)は個々のユーザーが少なくとも表示のアクセス許可を持つ組織データのみを表示し、Microsoft Graph経由でアクセスされるプロンプト、応答、データは基礎LLMのトレーニングに使わないと説明しています。

  • 文字にする

    録音のままでは検索できません。議事録だけを入れると、議事録に書かれなかった議論は対象外になります。発言そのものを残すには文字起こしが必要です。

  • 誰が言ったかを残す

    「先方が提案した」と「自社が提案した」を取り違えると、答えが逆になります。発言者のラベルを、文字起こしを分割した後まで保つ必要があります。

  • 見られる人を会議体ごとに決める

    経営会議や人事の会議は、見られる人が限られます。検索や回答が元の閲覧権限に従うかを確かめます。

  • 当日のうちに検索できる

    議事録の清書を待つと、検索できるまで数日かかります。会議の翌朝に「昨日決まったこと」を聞けるかが、使われるかどうかを分けます。

  • 根拠の時刻に戻れる

    会議の答えは、言い間違いや聞き間違いを含みます。回答から元の発言の時刻に戻り、音声で確かめられる仕組みにします。

会議を社内の検索や生成AIの対象にする方法は、大きく3つあります。1つに絞らず、文書と会議で役割を分けて組み合わせる方法もあります。

Klangは社内のファイルサーバーやメール、チャットを自動で集めて検索する製品ではありません。文書の横断検索が必要なら、エンタープライズサーチ製品が適しています。Klangが受け持つのは会議の部分で、録音から文字起こし・要約を作り、会議体ごとのフォルダに権限つきで残し、分析に追加した会議やファイル、Webページにまたがって質問できるようにします。

両方を使う場合は、Klangのオートメーション(プロプラン)で、会議が終わるたびに会議レポートをGoogle DriveやOneDrive、Dropboxへ送れます。送り先のフォルダを既存の社内検索が読み込む設定にしておけば、会議の要約も文書と一緒に検索対象に入ります。MCPに対応したAIクライアントから、Klangの会議の記録を参照することもできます(プロプラン)。

会議の記録を検索・質問の対象にする3つの方法
論点エンタープライズサーチ製品に議事録を入れる自前のRAG(社内版ChatGPT)に入れる横断チャットつきの議事録AI(例:Klang)
会議の取り込み書かれた議事録の文書だけ。録音は別の手段で文字にしてから入れる文字起こしを作る仕組みを別に用意し、取り込みの処理を作る録音から文字起こし、要約まで同じツールで行う
誰が言ったか議事録に書いた範囲だけ文字起こしの話者ラベルを、分割した後も保つ設計が必要話者の自動識別で発言者を分ける(Klangではプロプラン)
見られる人の範囲検索製品の権限連携の設定による元の閲覧権限を検索に反映する実装が必要会議体ごとのフォルダに、管理者・編集・読み取りの権限を付ける
検索できるまでの時間議事録が書かれて保存されてから。数日後になることもある取り込み処理を回す頻度による会議が終わり、文字起こしができた時点から
回答の根拠文書へのリンク出典を示す設計を自前で作る根拠のファイル、ページ、会議の時刻が回答に付く
費用の中身製品のライセンスと導入・設定開発と運用の人件費、LLMとベクトル検索の利用料ユーザーごとの月額。Klangはフリープラン¥0、プロプランは月払い¥1,180(税込)
学習への利用製品の契約条件を確認する使うLLMのAPIの契約条件を確認するKlangは会話データをAIの学習に使わない
会議以外の資料得意。ファイルサーバーやクラウドストレージを横断する設計次第で何でも入れられる分析に追加したファイルとWebページまで。社内のシステムを自動では集めない
向いている組織探したいものの中心が文書で、全社の資料を1つの窓口で探したい社内システムと深くつなぎたく、開発と運用の体制がある会議が多く、会議の中身そのものに質問したい
  1. 01

    対象の会議体を3つに絞る

    経営会議、主要プロジェクトの定例、品質会議のように、後から「なぜ」を聞かれる会議から始めます。全社の会議を一度に入れると、権限の設計が追いつきません。

  2. 02

    会議体ごとにフォルダと権限を決める

    フォルダごとに管理者・編集・読み取りの権限を付けます。サブフォルダは親の権限を引き継ぎます。全員に開く会議だけ「ワークスペースの全員にフルアクセスを許可する」を使います。

  3. 03

    1か月分の会議で質問を試す

    答えの分かっている質問を10問ほど用意し、分析に会議を追加して聞きます。根拠の時刻が正しい発言を指しているかを確かめます。

  4. 04

    既存の社内検索とつなぐかを決める

    文書と一緒に探したい場合は、オートメーションで会議レポートを社内検索の対象フォルダに送ります。会議の中身への質問はKlangの分析で行う、と役割を分けます。

Klangは、Zoom・Teams・Google Meetの会議に会議ボットを参加させるか、対面の会議を録音して、文字起こしと要約・決定事項・タスクの下書きを作ります。記録は会議体ごとのフォルダに権限つきで残り、分析に追加すれば何か月分の会議にもまとめて質問できます。

  • 会話データをAIの学習に使いません。ISO/IEC 27001:2022の認証を取得しています
  • 回答には、根拠になったファイル、ページ、会議の時刻が付きます
  • フリープランは月額¥0で文字起こし無制限。話者の自動識別はプロプランの機能です
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エンタープライズサーチとは何ですか。

エンタープライズサーチとは、ファイルサーバー、クラウドストレージ、社内wiki、業務システムなどに散らばった社内の情報を、1つの検索窓から横断して探せるようにする仕組みです。社内検索、企業内検索とも呼ばれます。

エンタープライズサーチと社内版ChatGPT(RAG)は何が違いますか。

エンタープライズサーチは、該当する文書の一覧を返します。社内版ChatGPTでよく使われるRAGは、検索で見つけた文書の一部を生成AIに渡し、文章で答えを返します。最近のエンタープライズサーチ製品には、検索結果から生成AIで回答を作る機能を備えたものもあり、両者の境目は近づいています。

会議の録音や議事録もエンタープライズサーチで検索できますか。

議事録が文書として保存されていれば、ほかの文書と同じように検索対象にできます。録音のままでは中身を検索できないため、文字起こしが必要です。社内会議白書2023では、議事録を残す会議が「ほとんどない」「1〜3割程度」と答えた人が39.8%で、多くの会議はそもそも検索対象の文書になっていません。

社内検索で、見る権限のない人に情報が見えてしまうことはありませんか。

検索や生成AIの回答が、元の資料の閲覧権限に従うかどうかが重要な確認点です。たとえばMicrosoftは、Microsoft Copilotはユーザーが少なくとも表示のアクセス許可を持つ組織データだけを表示すると説明しています。自前でRAGを作る場合は、この権限の反映を自分たちで実装します。

Klangはエンタープライズサーチの代わりになりますか。

なりません。Klangは社内のファイルサーバーやメール、チャットを自動で集めて検索する製品ではありません。Klangが受け持つのは会議で、録音から文字起こしを作り、会議体ごとのフォルダに残し、分析に追加した会議やファイル、Webページにまたがって質問できるようにします。オートメーションで会議レポートをGoogle DriveやOneDriveに送れば、既存の社内検索の対象に加えることもできます。

Klangは無料で試せますか。

Klangのフリープランは月額¥0、クレジットカード不要で、文字起こしは無制限です。AI要約とチャットも使えます。話者の自動識別、スケジュール分析、オートメーション、MCP連携はプロプラン(月払い¥1,180、年払いは月あたり¥980、税込)の機能です。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。