メインコンテンツへスキップ

プロジェクト管理

課題管理表の作り方。項目とExcelテンプレート、会議から課題を拾う運用まで。

課題管理表に入れる15の項目、ステータスの種類、見やすく保つコツ、運用のルールをまとめました。無料のExcelテンプレートと、週次定例の録音から課題を抜き出して表に追記する例つきです。

定例会議の課題を自動で抜き出すフリープランは文字起こし無制限・月額¥0・クレジットカード不要。

更新日:執筆・運営:

課題管理表が膨らむいちばんの原因は、リスクやタスクが混ざることです。表に載せる前に、どれに当たるかを分けます。

課題の解決策が決まると、その作業はタスクとしてWBSに移り、課題管理表の行は結論を書いて完了にします。リスクが実際に起きたら、課題管理表に新しい行として起票します。

課題・リスク・タスク・決定事項の違い
種類意味例管理する表
課題すでに起きていて、解決に判断や調整が必要な問題移行するデータの範囲が決まっていない課題管理表
リスクまだ起きていないが、起きると影響がある事象ベンダーの体制が縮小するかもしれないリスク管理表
タスクやることと担当が決まった作業部門ごとに移行の要否を集めるWBS・タスク管理表
決定事項会議で合意した結論閲覧権限は所属コードで判定する議事録、課題管理表の結論欄

テンプレートの列と同じ順番です。列ごとに、書き方と置く理由を並べました。

リスク、影響度、発生確率、対策案などの列を足したくなったら、別にリスク管理表を作ります。1つの表に詰め込むと、更新の手間が増えて誰も書かなくなります。

課題管理表の15の項目
項目書き方置く理由
No.通し番号。空いた番号は詰めない会議で「課題5の件」と呼べるようにする
課題名「何が・どうなっている」を20字前後で一覧で読んで中身がわかるようにする
内容・背景起きていることと、放置したときの影響会議に出ていない人にも判断できるようにする
分類仕様、進行・スケジュール、品質、体制・リソース、費用などフィルターで分野ごとに確認する
優先度高・中・低の3段階定例で確認する順番を決める
発生した会議・日時会議名、日付、録音のタイムコード「なぜこの課題があるのか」を元の発言で確かめる
起票日日付経過日数を計算する
起票者個人名内容を問い合わせる相手を明確にする
担当者個人名を1人だけ「みんなで対応」を防ぐ
期限日付。「来週中」は日付に直す期限切れを自動で赤く表示する
ステータス未着手・対応中・確認待ち・保留・完了・取り下げ状況を一目で把握する
対応状況・経過日付を付けて追記する。上書きしない経緯を後から追えるようにする
結論・決定事項結論と、それを決めた会議と時刻同じ議論の蒸し返しを防ぐ
完了日日付解決にかかった日数を振り返る
経過日数テンプレートが自動で計算する長く止まっている課題を見つける

ダウンロードしてそのまま使えるExcelファイルです。登録は不要で、自由に複製・改変できます。

  • 課題管理表

    入力用の100行。黄色のセルに入力し、分類・優先度・ステータスはプルダウンから選びます。

  • 記入例

    下の週次定例の例を6件の課題として記入したシート。経過の書き方の見本になります。

  • 使い方

    ステータス6種類の使い分けと、起票・更新・完了・レビューの運用ルール。

  • 表の上で、課題の数、未完了の課題、期限を過ぎた未完了の課題、優先度「高」の未完了の課題を自動で数えます
  • 期限を過ぎた未完了の行は赤、完了と取り下げの行は灰色になります
  • 経過日数は、起票日から完了日まで(未完了なら今日まで)を自動で計算します
  • 見出し行と課題名の列は固定され、フィルターで分類や担当者ごとに絞り込めます。印刷はA4横です

ステータスが多いと、人によって選び方が変わります。6つに絞り、それぞれ次にすることを決めておきます。

保留と取り下げを「完了」にまとめると、放置された課題と、意図して止めた課題の区別がつかなくなります。取り下げた行も消さずに残すと、同じ議論が再び出たときに理由を示せます。

課題管理表のステータス
ステータス使う場面次にすること
未着手担当者は決まったが、まだ手を付けていない期限までに着手する日を決める
対応中担当者が調査や調整を進めている経過欄に、日付つきで進み具合を書く
確認待ち社外や他部署の回答、承認を待っている誰の回答をいつまで待つかを書く
保留判断の時期を決めて、いったん止めている再開の条件と日付を経過欄に書く
完了結論が出た結論・決定事項と完了日を埋める
取り下げ課題ではなくなった理由を経過欄に書き、行は消さずに残す
  1. 01

    1行に1つの課題

    「AとBが未定」は2行に分けます。担当者と期限が違うと、1行では完了にできません。

  2. 02

    課題名は「何が・どうなっている」

    「移行の件」ではなく「掲示データの移行範囲が決まっていない」と書きます。一覧を読むだけで中身がわかります。

  3. 03

    経過は上書きせず、日付を付けて追記

    「9/29:人事部と経理部は回答済み」のように書き足します。経緯が残り、後任が読んでも流れがわかります。

  4. 04

    担当は個人名1人、期限は日付

    「総務部」「来週中」では誰も動きません。個人名と「10月9日」のような日付にします。

  5. 05

    色は2つだけ

    期限切れの赤と、終わった行の灰色だけにします。色を増やすと、目立たせたい行が埋もれます。

社内ポータルを刷新するプロジェクトの週次定例(毎週火曜)の例です(架空)。オートメーションに「独自の指示」を書き、会議が終わるたびに課題の候補をPMOのTeamsチャネルへ送る設定にしました。

45分の定例で、新しい課題が2件、既存の課題の進み具合が3件出ました。33:18の発言は「そういえば」で始まる雑談に近い一言で、議事録を手で書いていると落ちやすい種類の課題です。PMOは候補を読み、担当者と期限を本人に確かめてから、課題管理表の4行目と5行目に起票しました。

オートメーションの「独自の指示」に書いた文

この会議で新しく出た課題と、既存の課題の進み具合を抜き出してください。新しい課題は1件1行で「課題名|分類|優先度の案|担当の案|発言の時刻」の順に書きます。分類は「仕様、進行・スケジュール、品質、体制・リソース、費用、社外・取引先、その他」から選びます。既存の課題は「課題番号:変わったこと(時刻)」の形にします。決まっていないことは「未定」と書き、推測で埋めないでください。

社内ポータル刷新プロジェクト 週次定例(2026年9月29日・45分)出席:PM、PMO、情報システム部、総務部、ベンダー、デザイン担当。Teamsの会議にKlangの会議ボットが参加して記録しました。話者名は、プロプランの話者の自動識別で分けた発言に名前を付けた例です。

文字起こし(抜粋)

  1. 08:12情報システム部 小林課題1のADの件は、人事システムの所属コードで権限を分ける形で進めます。皆さんよろしいですね。
  2. 14:50ベンダー検証環境の新しい日程は、10月6日にご回答します。
  3. 21:30総務部 佐藤掲示データの移行は、人事部と経理部の回答がそろいました。残りの部署は来週中に集めます。確認1
  4. 33:18PM 田中そういえば、公開前のアクセシビリティの確認は誰がやるんでしたっけ。社内にできる人がいないですよね。確認2
  5. 40:02総務部 佐藤問い合わせ窓口の一覧の更新担当は、10月の組織変更が終わってから決めたいです。

Klangが作る下書き

新しい課題の候補
  • ウェブアクセシビリティの確認を担当する人がいない|体制・リソース|優先度の案:中|担当の案:PM 田中|33:18
  • 問い合わせ窓口の一覧を誰が更新するか|体制・リソース|優先度の案:低|組織変更の後に判断|40:02
既存の課題の更新
  • 課題1:所属コードで権限を分けることで合意(08:12)
  • 課題2:人事部と経理部の回答がそろった。残りは来週中(21:30)
  • 課題3:ベンダーが10月6日に新しい日程を回答する(14:50)
決定事項
  • ポータルの閲覧権限は、人事システムの所属コードで判定する

記録にする前に確認すること

  1. 確認121:30 「来週中」は、定例の日から数えて「10月9日(金)まで」のように日付に直してから期限の欄に入れます。
  2. 確認233:18 担当者と優先度はAIの案です。PMOが会議の中で本人に確かめた内容に直してから、課題管理表に追記します。
PMOが確認して反映した課題管理表(9月29日の定例のあと・抜粋)
No.課題名発生した会議・日時担当者期限ステータス経過
1SSO連携で使う社内ADのグループ設計が想定と違う9/8 週次定例 12:40情報システム部 小林10/2完了結論:所属コードで判定(9/29 定例 08:12)
2旧ポータルの掲示データの移行範囲が決まっていない9/8 週次定例 21:05総務部 佐藤10/9対応中9/29:人事部と経理部は回答済み(21:30)
3ベンダーの検証環境の提供が2週間遅れる9/15 週次定例 05:30PM 田中10/6確認待ち9/29:10/6に新しい日程を回答(14:50)
4ウェブアクセシビリティの確認を担当する人がいない9/29 週次定例 33:18PM 田中10/16未着手新規
5問い合わせ窓口の一覧を誰が更新するか9/29 週次定例 40:02総務部 佐藤11/10保留組織変更の後、11/10の定例で再開
  1. 01

    会議の中で起票する

    課題が出たら、その場で課題名・担当者・期限まで決めます。会議のあとに決めようとすると、担当者が空欄のまま残ります。

  2. 02

    定例の前日までに経過を書く

    担当者が、自分の行の対応状況を日付つきで追記します。定例では、書いてあることを読み上げずに済みます。

  3. 03

    定例では赤と「高」から確認する

    期限を過ぎた行と、優先度「高」の未完了の行だけを確認します。順調な行は飛ばします。

  4. 04

    PMの権限を超える課題はステコミへ

    予算やスケジュールの変更が必要な課題は、ステアリングコミッティの議題に上げ、判断の結果を結論欄に書きます。

  5. 05

    完了には結論と会議を書く

    結論・決定事項の欄に、何を決めたかと、決めた会議と時刻を書いてから完了にします。

Klangは会議の記録を受け持ちます。課題管理表そのものは、Excelや今お使いのツールで管理します。

回をまたいだ調べものには「分析」を使います。プロジェクトのフォルダを分析に追加して「掲示データの移行範囲について、これまでに決まったことは?」と質問すると、根拠の会議とタイムコード付きで答えます。

KlangはExcelファイルに直接書き込みません。課題のステータス管理や期限の通知もしません。担当者や優先度はAIの案で、決めるのはPMOとPMです。課題管理ツールやExcelの代わりではなく、そこに入る前の「会議で何が話されたか」を受け持ちます。

  • 定例を録音して要約する

    Teams・Zoom・Google Meetに会議ボットが参加して録音し、文字起こしと、決定事項・タスクを含む要約を作ります。フリープランで使えます。

  • 課題の候補を送る

    プロプランのオートメーションで、会議が終わるたびに「独自の指示」で抜き出した課題の候補を、Teams、Slack、Notion、Webhookなどへ送ります。

  • 止まっている課題を見つける

    プロプランのスケジュール分析で、プロジェクトのフォルダを毎週読み、「2回以上話題に出たのに結論が出ていない課題」をまとめて届けます。

Klangは定例会議を録音して文字起こしし、決定事項とタスクを含む要約を作ります。会議の記録はプロジェクトのフォルダにたまり、担当が替わっても、課題の発端をタイムコードから元の発言で確かめられます。

  • Teams・Zoom・Google Meetの会議ボット、ブラウザでの録音、スマートフォンのアプリ、ファイルのアップロードに対応
  • フォルダごとに管理者・編集・読み取りの権限を設定。プロジェクトの終了時は権限を付け替えて引き継ぎます
  • 話者の自動識別、オートメーション、スケジュール分析はプロプラン(月払い¥1,180・税込)の機能です
無料で試す
課題管理表とは何ですか。

課題管理表は、プロジェクトや業務ですでに起きている問題を一覧にし、担当者、期限、ステータス、対応の経過を管理する表です。課題管理シート、課題一覧表、課題表とも呼ばれます。まだ起きていない問題はリスク管理表で、やることが決まった作業はWBSやタスク管理表で管理します。

課題管理表にはどんな項目を入れればよいですか。

No.、課題名、内容・背景、分類、優先度、発生した会議・日時、起票日、起票者、担当者、期限、ステータス、対応状況・経過、結論・決定事項、完了日、経過日数の15項目で足ります。担当者は個人名を1人だけ書き、期限は日付で書きます。項目を増やしすぎると更新が止まります。

課題管理表のExcelテンプレートは無料で使えますか。

このページのExcelテンプレートは無料で、登録なしでダウンロードできます。課題管理表、記入例、使い方の3シートで、分類・優先度・ステータスのプルダウン、期限を過ぎた行を赤くする書式、未完了の件数などの集計が入っています。自由に複製・改変して使えます。

課題管理表とWBS・タスク管理表の違いは何ですか。

WBSやタスク管理表は、やることが決まった作業を分解して進捗を管理する表です。課題管理表は、どう解決するかがまだ決まっていない問題を管理する表です。課題の解決策が決まると、その作業はタスクとしてWBSやタスク管理表に移ります。

課題管理表のステータスは何種類にすればよいですか。

未着手、対応中、確認待ち、保留、完了、取り下げの6種類が目安です。保留は判断の時期を決めて止めている状態で、取り下げは課題ではなくなった状態です。この2つを分けると、放置された課題と意図して止めた課題を区別できます。

Klangで課題管理表に自動で書き込めますか。

KlangはExcelファイルに直接書き込みません。プロプランのオートメーションで、会議が終わるたびに課題の候補をMicrosoft Teams、Slack、Notion、Webhookなどへ送れます。担当者や優先度はAIの案なので、PMOが確かめてから課題管理表に追記してください。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。