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要約の書き方

要約とは?やり方とコツ、要点のまとめ方を例文で解説

要約とは、文章や話の結論と主な理由を、大事な点を落とさずに短くまとめることです。要約のコツは、先に結論を1文で書き、そこから結論を支える理由を1〜2つ選ぶことです。元の文章を前から順に縮めると、最後にある結論が字数不足で落ちます。4つの手順と7つのコツ、300字を100字・50字にする例文、要点のまとめ方、論文の要約、AI要約で人が確かめる箇所まで解説します。

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要約がうまい人は、文章を縮めているのではなく、残すものを選んでいます。次の7つのコツは、試験の要約にも、仕事の資料や会議の要約にも使えます。

  • 1. 先に結論を1文で書く

    読み終えたら、筆者(話し手)が一番言いたいことを1文で書き出します。要約はこの1文から組み立てます。

  • 2. 段落ごとに1文でまとめる

    長い文章は、段落ごとの要点を1文ずつ書き出してから、結論に関係する文だけをつなぎます。

  • 3. 接続詞の後に注目する

    「しかし」「つまり」「そこで」「したがって」の後には、筆者の主張や結論が来ることが多くあります。

  • 4. 具体例・たとえ話・繰り返しは削る

    具体例は主張を分かりやすくするためのもので、主張そのものではありません。字数が足りないときは、ここから削ります。

  • 5. 数字・条件・固有名詞は残す

    「8割」「新入社員に限り」のような数字や条件を削ると、要約の意味が変わってしまいます。

  • 6. 自分の意見を足さない

    要約は元の文章を短くしたものです。賛成・反対や感想は、要約とは別の段落に書きます。

  • 7. 読み手と字数を先に決める

    誰が何のために読むのか、何字で書くのかを決めてから書くと、どこまで削るかで迷いません。

要約は国語の試験だけの技術ではありません。仕事では、長い資料や会議の内容を、読む時間のない人に渡すときに必ず使います。

要約の目的は、読み手が元の文章を読まなくても、内容を正しく判断できるようにすることです。そのため、要約で一番大事なのは短さではなく正確さです。短くても結論が違っていれば、要約としては失敗です。

仕事でよく使う場面は、報告書の冒頭に置くまとめ、会議の内容を上司に伝えるメール、長い資料を共有するときの紹介文、議事録の冒頭の3行などです。どの場面でも、読み手は「結局どうなったのか」を最初に知りたがっています。

  • 報告書の冒頭

    結論と、判断してほしいことを2〜3文で書きます。

  • 会議の共有メール

    決まったことと次の行動を、議事録を開く前に伝えます。

  • 資料の紹介文

    何が書いてあり、誰が読むべきかを100字程度で示します。

  • 試験・課題

    筆者の主張と根拠を、指定された字数でまとめます。

どれも「短くまとめたもの」ですが、何を残すかが違います。迷ったら、結論を残すのが要旨、流れも残すのが要約と覚えると区別できます。

「要旨」は主張だけなので、要約よりもさらに短くなります。たとえば下の例文(在宅勤務の文章)なら、要旨は「新入社員には出社と面談を試す」の1文です。理由まで書くと要約になります。

会議の記録でいう「議事要旨」は、発言の細部を省き、決まったことと主な論点だけを残した記録です。発言を順に残す議事録・会議録とは、残す量が違います。

要約と似た言葉の違い
言葉何を残すか長さの目安よく使う場面
要約結論と主な理由。元の文章の流れも短く残す元の文章の1/3〜1/5程度報告、課題、議事録の冒頭
要旨筆者が一番言いたいこと(主張)だけ1〜2文論文、講演、議事要旨
要点大事な点を項目ごとに抜き出したもの箇条書きで3〜5項目メモ、プレゼン資料
概要全体の大まかな内容。主張より範囲を伝える数行〜1段落企画書、事業説明、資料の冒頭
あらすじ物語の出来事を起きた順に数行〜数段落小説、映画、ドラマ
抄録論文の目的・方法・結果・結論を決まった形で400〜800字程度(学会の規定による)学会発表、論文の冒頭

要約が苦手な人の多くは、元の文章を前から順に縮めようとしています。先に結論を探し、そこから逆に必要な情報を選ぶと、短くても筋の通った要約になります。

  1. 01

    結論を1文で書き出す

    元の文章を一度通して読み、筆者(話し手)が一番言いたいことを1文で書きます。結論は文章の最後や、「つまり」「したがって」「そこで」の後に出てくることが多いです。

  2. 02

    結論を支える理由を選ぶ

    なぜその結論になったのかを、元の文章から1〜2つ選びます。具体例やエピソードは、理由そのものでなければ削ります。

  3. 03

    「結論→理由」か「理由→結論」の順に並べる

    仕事の要約は結論から書くと伝わりやすく、試験の要約は元の文章の流れに沿って理由から書くと自然です。読み手に合わせて選びます。

  4. 04

    字数を調整し、元の文章と照らし合わせる

    字数が多ければ修飾語や重複を削り、少なければ理由を1つ足します。最後に、数字や固有名詞が元の文章と合っているかを確認します。

  • 削ってよいもの:具体例、たとえ話、繰り返し、前置き、筆者の感想めいた言い回し
  • 残すもの:結論、理由、数字、条件(「ただし」「〜の場合に限り」)
  • 言い換えてよいもの:長い言い回しを短い言葉に(「〜することができる」→「〜できる」)

同じ文章を、100字と50字に要約した例です。字数が減るほど、理由を削り、結論だけが残っていきます。

元の文章(約300字)

架空の社内報の文章です。結論は最後の「新入社員に週3日の出社と面談を試す」です。

【元の文章(約300字)】
当社では昨年度から在宅勤務を正式な制度として導入した。導入前は、通勤時間の削減や育児・介護との両立を期待する声が多かった一方で、管理職からは部下の状況が見えにくくなるという懸念が出ていた。実際に1年間運用したところ、社員アンケートでは8割が「働きやすくなった」と回答し、離職率も前年より2ポイント下がった。ただし、新入社員からは「質問しにくい」「仕事の進め方が分からない」という声が多く、入社1年目の満足度だけは下がっている。そこで今年度は、新入社員に限り週3日の出社を基本とし、先輩社員と毎日15分の面談を行う仕組みを試すことにした。効果は半年後に、新入社員の満足度と離職率で改めて確かめる。

100字・50字の要約

100字では理由(全体は好評、新入社員だけ不満)を残し、50字では理由を一言にまとめています。

【100字の要約】
在宅勤務の導入から1年で、社員の8割が働きやすくなったと答え、離職率も2ポイント下がった。一方で新入社員の満足度だけは下がったため、今年度は新入社員に週3日の出社と先輩との毎日の面談を試す。

【50字の要約】
在宅勤務は全体では好評だが、新入社員の満足度が下がったため、今年度は新入社員の出社と面談を試す。

よくある失敗例

前から順に縮めると、結論が最後に来る文章では結論が落ちます。

【よくある失敗:前から順に縮めただけ】
当社では昨年度から在宅勤務を導入した。導入前は期待する声が多かった一方で、管理職からは懸念が出ていた。1年間運用したところ、8割が働きやすくなったと回答した。

→ 書き手の結論である「新入社員に出社と面談を試す」が消えています。前半を丁寧に縮めると、字数が足りなくなって最後の結論が落ちます。

要約の確認チェックリスト

書き終えたら、元の文章と並べてこの8項目を確認します。

□ 筆者(話し手)の結論が入っているか
□ 結論の理由・根拠が1つ以上入っているか
□ 数字・固有名詞・期限が元の文章と一致しているか
□ 元の文章にない意見や評価を足していないか
□ 「〜など」「いろいろ」でぼかしていないか
□ 主語と述語がつながっているか
□ 指定の字数の9割以上、上限以内に収まっているか
□ 要約だけを読んで、元の文章を知らない人にも意味が通じるか

要点は、文章や話の大事な点を、項目ごとに抜き出したものです。要約が文章でつなぐのに対して、要点は箇条書きで並べます。会議のメモやプレゼン資料、上司への口頭報告の準備でよく使います。

  1. 01

    結論を1項目目に置く

    要点の1項目目には、筆者や話し手の結論を書きます。読み手は最初の1行だけで全体をつかめます。

  2. 02

    理由・数字・条件を1項目1つずつ書く

    1つの項目に2つの内容を入れないようにします。数字や「〜に限り」のような条件は、独立した項目にすると落ちにくくなります。

  3. 03

    3〜5項目に絞る

    6項目以上になったら、似た項目をまとめるか、結論に関係の薄いものを削ります。項目が多すぎると、どれが大事か伝わりません。

  4. 04

    文末をそろえる

    「〜する」「〜した」の文末か、体言止めのどちらかにそろえると、並べたときに読みやすくなります。

要点のまとめ方の例

上の在宅勤務の文章から、数字と条件を落とさずに3項目にまとめています。

【元の文章(上の在宅勤務の文章)から要点を3つ】
・在宅勤務の導入1年で、社員の8割が「働きやすくなった」と回答
・離職率は前年より2ポイント低下
・新入社員だけ満足度が下がったため、今年度は週3日出社と毎日15分の面談を試す

字数の指定がないときは、読み手と渡し方で決めます。指定があるときは、その9割以上を使うのが基本です。

試験や課題で「100字以内」と指定された場合、80字未満だと内容が足りないと見なされることがあります。「以内」は上限であり、目標は上限に近い字数です。

仕事の要約では、字数よりも「読み手が次に何をすればよいか分かるか」が大事です。判断を求める要約なら、最後に「〇日までにご判断ください」と書き添えます。

要約の字数と入れる内容の目安
字数入れる内容向いている場面
50字前後(1文)結論だけチャットでの共有、件名、見出し
100字前後(2〜3文)結論+理由1つメールの冒頭、報告書のまとめ
200字前後結論+理由2つ+条件上司への報告、資料の紹介文
400字前後背景・結論・理由・今後の予定報告書の「概要」欄、課題の要約

論文の要約は、目的・方法・結果・結論の4つを、論文の構成に沿って短くまとめます。ゼミやレポートで論文を紹介するときは、この4つに「自分の研究との関係」を分けて添えます。

ChatGPTなどのAIで論文を要約すると、短時間で全体像をつかめます。ただし、AIの要約は数値や条件を取り違えたり、論文に書かれていない内容を補ったりすることがあります。AIの要約は読む前の見取り図として使い、数値・条件・結論は必ず論文の原文で確かめてから引用します。

論文の要約をレポートや発表資料に載せるときは、出典(著者・発行年・タイトル・掲載誌)を必ず書きます。抄録を書き写すだけでは要約にならないため、自分の言葉で書き直します。

  1. 01

    抄録(アブストラクト)と結論を先に読む

    論文の冒頭の抄録と最後の結論・考察を読み、何を明らかにした論文かをつかみます。

  2. 02

    目的・方法・結果・結論を1〜2文ずつ書く

    方法には対象・人数・期間などの条件を、結果には主な数値を入れます。条件を落とすと、結果の意味が変わります。

  3. 03

    限界と、自分の意見を分けて書く

    著者が書いている研究の限界は要約に入れ、自分の評価や疑問は「コメント」として別に書きます。

話し言葉の要約は、書かれた文章の要約より難しくなります。結論が途中で変わったり、同じ話が何度も出てきたりするからです。

AIで要約を作る場合も、確認の仕方は同じです。AIの要約は手早く下書きを作るのに向いていますが、結論・数字・担当者が元の発言と合っているかは、人が文字起こしで確かめます。AIに要約させるときの指示の出し方は、AI要約のガイドで紹介しています。

  1. 01

    先に文字起こしを作る

    記憶やメモだけで要約すると、印象に残った発言に引きずられます。録音を文字起こしすれば、どの発言が結論だったかを読んで確かめられます。

  2. 02

    最後に決まったことを探す

    会議では、前半の案が後半で覆ることがよくあります。要約に書くのは、途中の案ではなく最後に合意された内容です。

  3. 03

    「誰が、いつまでに」を残す

    会議の要約では、決まったことに加えて、担当者と期限が欠かせません。ここを削ると、要約を読んだ人が動けなくなります。

会議の発言を要約するときは、AIで下書きを作り、人が文字起こしと照らし合わせて直すのが一番速い方法です。同じ会議の発言を、確認前の下書きと、確かめて直した要約で比べます。例は架空です。

Klangでは、会議の録音から文字起こしとAI要約が自動で作られ、要約の内容は文字起こしの該当箇所を開いて発言を確かめられます。要約の下書きはAIに任せ、次の4つを確かめる時間に人の手間を使うと、会議の要約にかかる時間を減らせます。

  • 人が必ず確かめる箇所1:日付・金額・数量(途中の案と最終決定が混ざっていないか)
  • 人が必ず確かめる箇所2:決定事項と「検討する」で終わった事項の区別
  • 人が必ず確かめる箇所3:担当者と期限(話の流れで決まり、名前が一度しか出ないことが多い)
  • 人が必ず確かめる箇所4:固有名詞(社名・製品名・人名の聞き間違い)

元の発言(文字起こし)

公開日が「20日」から「27日」に変わり、英語版は後回しになっています。

【会議の文字起こし(抜粋)】
鈴木:新しい料金ページの公開ですが、10月20日でいけますか。
田中:デザインは終わっています。ただ、法務の確認がまだで、20日は厳しいかもしれません。
鈴木:法務はいつ戻ってきそうですか。
田中:先週出したので、今週中には戻ると思います。
佐藤:英語版も同時に出す話でしたよね。
鈴木:英語版は後回しにしましょう。まず日本語版だけで。
田中:それなら、法務の確認が戻ってから1週間あれば出せます。
鈴木:では、公開は27日にしましょう。法務への催促は田中さん、今週金曜までにお願いします。
田中:分かりました。

確認前の要約の下書き

話し言葉の要約では、途中の案を結論と取り違える誤りが起きやすくなります。

【確認前の要約の下書き】
・新しい料金ページを10月20日に公開する
・英語版も同時に公開する予定
・法務の確認待ち

→ 会議の途中で出た案(20日、英語版の同時公開)が、結論として残っています。担当者と期限もありません。

確かめて直した要約

最後に合意された内容だけを残し、担当者と期限を加えています。

【文字起こしで確かめて直した要約】
決定事項
・料金ページの公開日を10月27日に変更(日本語版のみ)
・英語版は日本語版の公開後に回す

タスク
・法務へ確認を催促する(田中、今週金曜まで)

Klangは会議の録音を文字起こしし、AI要約で決定事項やタスクの下書きを作ります。要約の各点は文字起こしで確かめられるので、人は確認と手直しに時間を使えます。

  • 文字起こしは無制限、AI要約・チャットもフリープランで使えます
  • Zoom・Teams・Google Meetの会議は自動で録音し、対面の会議はスマートフォンアプリで録音できます
  • 要約と文字起こしはWord・Excel・TXTなどで書き出せます
無料で試す
要点のまとめ方のコツは何ですか。

要点は、結論を1項目目に置き、理由・数字・条件を1項目に1つずつ書いて、3〜5項目に絞ります。文末を「〜する」か体言止めのどちらかにそろえると、読みやすくなります。

ChatGPTで論文を要約してもよいですか。

ChatGPTなどのAIで論文を要約すると全体像を早くつかめますが、数値や条件の取り違え、論文にない内容の補足が起きることがあります。AIの要約は下書きや見取り図として使い、引用する数値・条件・結論は必ず論文の原文で確かめます。

要約の仕方が分かりません。何から始めればよいですか。

要約は、元の文章を一度通して読み、筆者が一番言いたいこと(結論)を1文で書き出すところから始めます。次に結論を支える理由を1〜2つ選び、「結論→理由」の順に並べて、字数に合わせて削ります。

文章の要約が苦手な人がよくする失敗は何ですか。

一番多い失敗は、元の文章を前から順に縮めることです。前半を丁寧に縮めると字数が足りなくなり、最後にある結論が落ちます。ほかに、具体例を残して理由を削る、自分の意見を足す、といった失敗もよくあります。

AIの要約はそのまま使えますか。

AIの要約は下書きとして使い、日付・金額・決定事項・担当者・固有名詞は人が元の文章や文字起こしで確かめてから使います。特に会議の要約では、途中で出た案が結論として残る誤りが起きやすいため、最後に合意された内容かどうかを確認します。

要約と要旨の違いは何ですか。

要旨は筆者が一番言いたいこと(主張)だけを1〜2文で示したものです。要約は、主張に加えて主な理由や流れも短く残したものです。要旨のほうが短く、要約のほうが情報が多くなります。

文章を短くまとめることを何といいますか。

文章や話の内容を短くまとめることを「要約」といいます。中心となる考えだけを短く述べたものは「要旨」、大事な点を箇条書きで抜き出したものは「要点」、全体のあらましは「概要」と呼び分けます。

要約のコツを一言でいうと何ですか。

先に結論を1文で書き、そこから必要な理由を選ぶことです。元の文章を前から順に縮めると、最後にある結論が字数不足で落ちやすくなります。

100字で要約するときは何を入れればよいですか。

結論と、それを支える理由を1つ入れます。具体例や前置きは削ります。「100字以内」と指定されたら、90字以上を目安に書きます。

要約に自分の意見を入れてもよいですか。

入れません。要約は元の文章の内容を短くするものなので、元の文章にない意見や評価を加えると要約ではなくなります。意見を書く場合は、要約とは別の段落に分けます。

会議の要約は誰が読んでも分かるように書くべきですか。

はい。会議に出ていない人が読んで、何が決まり、誰が何をするのかが分かることが目安です。社内の略語や「例の件」のような言い方は、正式な名前に直します。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。