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情報共有

社内の情報共有の方法とツール。伝わらない原因と、続くルールの作り方

「言った」「聞いていない」が繰り返されるのは、個人の注意不足より、共有の経路が決まっていないことが原因です。情報共有がうまくいかない理由、目的別の方法、ツールの種類と選び方、会議で決まったことを確実に届ける手順を整理します。

更新日:執筆・運営:

情報共有の不具合は、多くの職場で同じ形をとります。原因が分かると、どこから手を付けるかが決まります。

  • 置き場所が決まっていない

    チャット、メール、共有フォルダ、個人のメモに同じ話題が散らばり、どれが最新か分からなくなります。

  • 決定が口頭のままで終わる

    会議で決まったことが文字にならず、出席者の記憶にだけ残ります。欠席者や後から加わった人には届きません。

  • 書く負担が一部の人に偏る

    議事録や報告を書く人が決まっていて、その人が忙しい週は共有が止まります。

  • 受け取る側に合っていない

    経営層に全文を送る、現場に要点だけを送るなど、読む人の目的と分量が合わず、読まれなくなります。

  • 急ぎとそうでないものが混ざる

    すべてを同じチャンネルに流すと、急ぎの連絡が埋もれます。逆にすべてを急ぎ扱いにすると、通知が無視されます。

共有する情報の種類によって、向いている方法は変わります。「何を共有したいのか」から方法を選びます。

最後の行のように、繰り返し使う情報は「流れ」から「蓄積」へ移します。そこから先の、知識を残して探せる状態に保つ方法は、ナレッジマネジメントとナレッジベースのガイドで扱っています。

共有する情報の種類と、向いている方法
共有したい情報向いている方法注意する点
急ぎの連絡・確認チャットでのメンション、電話返事の期限を書く。急ぎの印を乱用しない
会議で決まったこと会議後の要約の投稿、議事録の共有決定事項・担当・期限を本文に書く。添付だけにしない
進み具合週報、定例会議、プロジェクト管理ツール書式を揃え、変化があった点から書く
資料・ファイル共有フォルダ、クラウドストレージ最新版を1か所に置き、ほかにはリンクだけを貼る
社外の人への共有メール、共有リンク共有の範囲と期限を確かめる。社内向けの全文は渡さない
繰り返し聞かれることFAQ、社内Wikiチャットで2回以上出た質問を移す。ここからナレッジの領域

情報共有ツールは製品名より先に種類で比べます。多くの職場では、2〜3種類を組み合わせ、それぞれの役割を決めて使います。

  • 今使っているツールの棚卸しから始める。新しいツールを入れる前に、役割が重なっているものを減らします。
  • 「どの情報をどこに置くか」を1枚に書く。下の例のように5行程度で十分です。
  • 検索できるかを確かめる。共有した情報は、後から探せなければ共有していないのと同じです。
  • 権限を確かめる。顧客情報や人事情報が、見るべきでない人の目に入らないかを確認します。
  • 外部連携を確かめる。会議の記録やタスクを、普段使うチャットやWikiへ自動で送れると、転記の手間がなくなります。
情報共有ツールの種類ごとの得意なこと・苦手なこと
種類得意なこと苦手なこと
ビジネスチャット速い連絡、短い相談、通知流れて埋もれる。後から探しにくい
メール社外とのやりとり、正式な連絡社内の細かいやりとりには重い
社内Wiki・ポータル規程、手順、繰り返し使う情報更新されないと古い情報が残る
ファイル共有・クラウドストレージ資料の原本の保管、版の管理中身を読まないと内容が分からない
プロジェクト・タスク管理担当と期限、進み具合判断の理由や議論の経緯は残りにくい
会議の記録(録音・文字起こし・要約)決定の理由、発言の経緯、欠席者への共有量が多いため、要約を入口にする必要がある

情報共有ルールの例(5行版)

決まったこと
会議の当日中に、決定事項・担当・期限をチームのチャンネルへ投稿する
急ぎの連絡
チャットでメンションを付ける。翌営業日までに返事がなければ電話か声かけ
資料
添付せず、共有フォルダのリンクを貼る。最新版は1か所だけに置く
欠席した会議
要約を読み、疑問は投稿のスレッドで聞く。全文と録音は必要なときだけ開く
顧客の情報
顧客名と個人情報は、権限を絞ったチャンネルと記録にだけ書く

情報共有の抜けが最も起きやすいのは、会議が終わった直後です。次の4つの手順を決めておくと、決定が口頭のまま消えるのを防げます。

  1. 01

    会議の終わりに、決定と担当を読み上げる

    最後の数分で、決まったこと・担当・期限を声に出して確認します。録音していれば、この部分がそのまま要約の根拠になります。

  2. 02

    当日中に要約を投稿する

    決定事項・ToDo・保留の3つに分けた短い要約を、チームのチャンネルに投稿します。全文や録音へのリンクを添えます。

  3. 03

    読む人ごとに分量を変える

    関係部署には決定と依頼だけを、上長には判断が必要な点だけを送ります。同じ記録から、相手に合わせて切り出します。

  4. 04

    次の会議の冒頭でToDoを確かめる

    前回のToDoの進み具合を最初に確認します。共有が届いていたかも、ここで分かります。

同じ時間に同じ場所にいない職場では、「その場で聞けば分かる」が通じません。文字と記録で伝わる形にしておく必要があります。

在宅勤務やシフト勤務が混ざる職場では、会議に出られない人が必ず出ます。会議の要約と録音を残し、出られなかった人が後から同じ情報に追いつけるようにします。全員が出席しなくても進められる会議は、記録の共有に置き換えることも検討できます。

返事の期限を決めておくことも大切です。たとえば「チャットは当日中、メールは翌営業日まで」と決めておくと、すぐに返事がないことへの不安が減り、急ぎの連絡だけを電話に回せます。時間をずらして進めるコミュニケーションの設計は、非同期コミュニケーションのガイドで詳しく扱っています。

会議の記録を書く作業と送る作業は、多くの部分を自動にできます。人に残るのは、内容を確かめる作業です。

Klangの会議アシスタントは、Zoom・Teams・Google Meetの会議に参加して録音し、会議の後に文字起こしと、要約・決定事項・ToDoの下書きを作ります。対面の会議はiPhone・Androidのアプリで録音できます。ここまではフリープランで使えます。

会議が終わったときに要約をSlack、Microsoft Teams、Notionなどへ送るオートメーションは、外部ツール連携を使うプロプラン以上の機能です。送る前に内容を確認したい場合は、確認してから共有する運用にもできます。

Klangは会議を録音して文字起こしし、要約・決定事項・ToDoの下書きを作ります。欠席した人も要約から入り、必要なら全文と元の音声で確かめられます。

  • Zoom・Teams・Google Meetの会議を自動で記録できます。
  • 要約から元の発言と音声に戻って確認できます。
  • お客様の会話データをAIモデルの学習に利用しません。
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情報共有とナレッジ共有は何が違いますか?

情報共有は、連絡や決定、進み具合など、日々の業務に必要な情報を届けることです。ナレッジ共有は、手順のコツや判断の理由など、繰り返し使える知識を残して探せるようにすることです。繰り返し聞かれる情報は、情報共有からナレッジとして整える側へ移します。

情報共有ツールは何を選べばよいですか?

製品名より先に、チャット、社内Wiki、ファイル共有、タスク管理、会議の記録といった種類で考えます。多くの職場では2〜3種類を組み合わせ、どの情報をどこに置くかのルールを決めて使います。新しく導入する前に、今あるツールの役割の重なりを減らしてください。

情報共有を徹底するルールの例はありますか?

会議の決定は当日中に決まったチャンネルへ投稿する、資料は添付せず共有フォルダのリンクを貼る、急ぎの連絡には返事の期限を書く、といったルールが使いやすい例です。項目は5つ程度に絞り、全員が覚えられる長さにします。

会議に出られなかった人に、どう共有すればよいですか?

決定事項・ToDo・保留に分けた短い要約を当日中に送り、全文と録音へのリンクを添えます。欠席した人は要約から読み、気になる部分だけ元の発言を確かめられます。録音する場合は、参加者に事前に知らせてください。

情報共有が進まない職場では、何から始めればよいですか?

最も抜けが起きやすい「会議の後の共有」から始めるのがおすすめです。会議の終わりに決定と担当を読み上げ、当日中に要約を投稿する、という2つを続けるだけでも、「聞いていない」は大きく減ります。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。