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経営会議

経営会議の進め方。議題の集め方・事前資料・決定の記録と、取締役会との違い

経営会議は、経営陣が業務執行の重要な事項を検討し、方針を決める社内の会議体です。目的と取締役会との違いを整理し、議題の受付ルール、事前資料の型、当日の進め方、決定記録と事後フォロー、記録の閲覧範囲の決め方を、すぐ使える例とともに説明します。

更新日:執筆・運営:

経営会議は任意の会議体、取締役会は会社法で定められた機関です。混同すると、必要な決議や議事録が抜けることがあります。

会社法は、取締役会設置会社では原則として、重要な財産の処分や多額の借財など重要な業務執行の決定を取締役に委任できないと定めています(第362条第4項)。経営会議で実質的に決めた事項でも、取締役会の決議が必要なものは取締役会にかけます。取締役会の議事録の作成と保存については第369条・第371条に定めがあります。

このページは一般的な情報です。自社の機関設計や決裁の範囲は、社内規程と専門家の助言をもとに確認してください。

経営会議と取締役会の比較
観点経営会議取締役会(取締役会設置会社)
根拠社内規程(任意に設置)会社法で定められた機関
参加者社長・役員・執行役員・部門長など、会社が決める取締役(監査役も出席する)
決めること業務執行の方針、投資案件の事前審議など重要な財産の処分、多額の借財など、法律で取締役会が決めるべき事項
議事録法律上の作成義務はない。社内規程で定める作成義務あり。出席した取締役・監査役が署名または記名押印
保存社内規程で定める取締役会の日から10年間、本店に備え置く

経営会議が長くなる最大の理由は、部門からの報告で時間が埋まることです。報告は事前資料で済ませ、会議では判断に時間を使います。

  • 決める

    投資、採用計画、価格改定、撤退など、経営陣の判断が必要な事項を決めます。

  • 方向をそろえる

    全社の方針や優先順位について、役員の間の認識の違いを解消します。

  • リスクを早く知る

    計画からの遅れや問題の兆しを、部門の報告より前に共有し、手を打つかどうかを決めます。

議題が「その場で思いついたもの」や「言った者勝ち」になると、準備のない議論が続きます。受付の締め切りと書式を決めます。

締め切りを過ぎた議題は、緊急のものを除いて次回に回します。例外を認め続けると、資料が直前に届き、事前に読まれなくなります。

議題の受付票の項目(例)
項目書く内容例
区分決議/審議(意見を聞く)/報告決議
件名何について新拠点の開設
求める判断経営会議に決めてほしいこと11月に賃貸契約を結ぶことの承認
背景と選択肢検討した案と、選ばなかった理由A案:大阪、B案:名古屋、見送り案
金額・影響費用、人員、リスク初期費用と年間の賃料、人員5名
必要な時間説明と議論の時間説明5分・議論15分
提出者・締め切り担当役員と提出期限開催の5営業日前まで

役員は多くの資料を短い時間で読みます。1ページ目だけで、何を判断すればよいかが分かる形にします。

資料は開催の2〜3営業日前までに配り、当日は「資料は読んでいる前提」で始めます。冒頭に数分の黙読の時間を取る運用もあります。

  1. 01

    1ページ目に結論と依頼事項

    「〇〇の承認をお願いします」と、求める判断を最初の一文に書きます。

  2. 02

    理由と数字

    判断の根拠になる数字と、その出どころを示します。前提が変わったら結論が変わる条件も書きます。

  3. 03

    選択肢と比較

    採用する案だけでなく、検討した他の案と見送る場合の影響を並べます。

  4. 04

    リスクと対策

    起こり得る問題、発生したときの影響、対策と撤退の条件を書きます。

  5. 05

    詳細は別添に

    詳細なデータや経緯は別添に回し、本体は数ページに収めます。

決議の議題を前半に置き、集中力のあるうちに判断します。

意見がまとまらない議題は、時間内に無理に決めず、「何がそろえば決められるか」を決めて次回に回します。合意の取り方そのものは、会議の前に決めておくと議論が早く終わります。

経営会議の進行例(90分)
時間内容ポイント
0:00〜0:05前回の決定事項とToDoの確認期限を過ぎたものだけ扱う
0:05〜0:50決議の議題(2〜3件)議題ごとに決定者と決め方を最初に確認
0:50〜1:15審議の議題(意見を聞く)結論を出さない議題だと最初に伝える
1:15〜1:25報告(質問がある項目のみ)資料で済む報告は読み上げない
1:25〜1:30決定事項・担当・期限の読み上げ議事録に残す内容を全員で確認

経営会議の記録で一番大事なのは、何が決まったかと、なぜそう決めたかです。発言の細部より、判断の理由と条件を残します。

  • 決定事項は、会議の翌営業日までに出席者に確認してもらい、確定させます。
  • ToDoには担当と期限を必ず付け、次回の冒頭で状況を確認します。
  • 「選ばなかった案」と理由を残すと、数か月後に同じ議論を繰り返さずに済みます。
  • 取締役会に付議する事項は、経営会議の記録とは別に、取締役会の議案と議事録として整えます。
経営会議の決定記録の書き方(架空の例)
項目記入例
決定事項新拠点を大阪に開設する。11月中に賃貸契約を結ぶ
理由既存顧客の4割が関西にあり、出張費の削減が見込めるため
条件・前提初期費用が予算の範囲に収まること。超える場合は再審議
選ばなかった案名古屋(顧客数が少ない)、見送り(出張費が増え続ける)
担当・期限管理本部長・11月30日
取締役会への付議要(12月の取締役会に付議)
共有範囲出席者と管理本部。正式発表までは社外秘

経営会議の記録には、人事、未発表の数字、取引の条件が含まれます。録音や文字起こしを使う場合は、議事録よりも情報が多く残る点に注意します。

AI議事録ツールを使う場合は、会話データがAIの学習に使われないか、アクセス権限をどこまで細かく設定できるか、操作の記録が残るかを確認します。Klangは会話データをAIの学習に使わず、ISO/IEC 27001:2022の認証を取得しています。チームプランでは、SSOや監査ログ、プライベートクラウド・オンプレミスでの運用にも対応しています。

経営会議の記録で決めておくこと
決めること例確認する理由
閲覧できる人出席者と事務局のみ。議題ごとに追加人事や未発表の情報が広がらないようにする
保存場所経営会議専用のフォルダ一般の会議の記録と混ざらないようにする
録音の扱い録音は議事録の確定後〇日で削除、など全文が残ることのリスクと必要性を比べる
共有用の版社内向けには決定事項のみを抜粋全文をそのまま広く配らない
ツールの確認データの保存先、AIの学習への利用の有無、アクセスの記録外部のサービスに預ける情報の扱いを確かめる

Klangは会議を録音・文字起こしし、要約・決定事項・ToDoの下書きを作ります。決定の理由をめぐる発言に、後から戻って確かめられます。記録を残すフォルダと閲覧できる人を分けて管理できます。

  • 会話データをAIモデルの学習に利用しません。
  • ISO/IEC 27001:2022の認証を取得しています。
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経営会議とは何ですか。

社長や役員など経営陣が集まり、業務執行に関する重要な事項を審議・決定する社内の会議体です。法律で設置が義務づけられた機関ではなく、名称や権限は会社ごとに社内規程で定めます。

経営会議と取締役会の違いは何ですか。

取締役会は会社法で定められた機関で、重要な業務執行の決定や議事録の作成・保存の義務があります。経営会議は任意の会議体で、取締役会の前に議案を検討する場として置かれることが多くあります。取締役会の決議が必要な事項は、経営会議で決めても取締役会にかけます。

経営会議の議事録は必要ですか。

法律上の作成義務はありませんが、決定事項と理由、担当と期限を残しておくことを勧めます。後から判断の経緯を説明したり、同じ議論を繰り返さないようにしたりするためです。作成や保存のルールは社内規程で定めます。

経営会議を短くするにはどうすればよいですか。

報告は事前資料で済ませて読み上げず、議題の受付に締め切りと書式を設け、決議の議題を前半に置きます。議題ごとに求める判断を最初の一文に書いてもらうと、議論が早く始まります。

経営会議を録音しても問題ありませんか。

出席者に目的と保存のルールを伝え、了解を得たうえで録音します。人事や未発表の情報が含まれるため、閲覧できる人、保存期間、共有用の版を事前に決めておきます。

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