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プロダクトマネージャーのAI活用

プロダクトマネージャーのAI活用。顧客の声を、根拠の発言つきで残す。

PRDの文章は生成AIで速く書けるようになりました。それでも、何を書くかを決める材料は、ユーザーインタビューや商談、CSへの問い合わせで顧客が実際に話した言葉です。PM・PdMがAIを使う業務と判断を残す業務を分け、顧客インタビューの録音から根拠つきの一覧を作る例をまとめました。

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更新日:執筆・運営:

プロダクトマネージャーの仕事は、顧客の課題を集めて、何を作るかを決め、チームに説明することです。業務ごとに、AIの使いどころ、Klangの役割、PMが判断することを分けると次のとおりです。

Klangが受け持つのは、次の表のうち「顧客や社内の人が話したこと」を残し、あとから探せるようにする部分です。利用データの分析や、チケット管理の代わりにはなりません。

プロダクトマネージャーの業務とAIの使いどころ
PMの仕事AIの使いどころKlangの役割PMが判断すること
ユーザーインタビュー文字起こし、発言の抜き出し、複数回の横断会議ボットやアップロードで録音し、文字起こしと要約を作る。ノートブックで5件、10件を横断して質問する何を聞くか。どの発言を重く見るか
商談・CSからの要望収集要望の分類と件数の集計商談やCSの会議の録音を同じフォルダに集め、要望を発言つきで抜き出す要望をどの課題に結びつけるか。誰の要望を優先するか
要件定義・仕様レビュー決まったこと、保留、宿題の整理会議の要約とタスクの一覧を作る。過去の会議で何が決まったかを検索する仕様の最終決定。今回やらないことの線引き
定例・意思決定ログ決定事項の記録と経緯の検索定例を自動で録音し、決定事項を要約する。半年前の議論の経緯をチャットで探すどの決定をドキュメントに残すか
ロードマップ説明会質問と回答の記録、FAQの下書き説明会の録音から、営業やCSから出た質問と回答を抜き出す何を約束し、何を約束しないか
PRD作成文章の下書き、抜け漏れの確認PRDに引用する顧客の発言と出典(録音と時刻)を揃える。PRD全体は書かない課題の定義、スコープ、成功指標
数値分析SQLやダッシュボード作成の補助対象外。プロダクト分析ツールやBIツールの領域数字と顧客の声が食い違うときの解釈

生成AIに課題を渡せば、もっともらしいPRDやユーザーストーリーは数分で出てきます。ただし、その課題が本当に顧客の課題かどうかは、AIには分かりません。

機能の優先順位を決める場面で、PMが一番困るのは「誰が、どの場面で、何と言ったか」を示せないときです。メモから書き起こした要望は、書いた人の解釈が混ざります。記憶に残るのは、声の大きい1社や直近の商談です。

録音と文字起こしがあれば、要望の元になった発言にさかのぼれます。インタビュー、商談、CSのエスカレーション会議を同じ場所に集めておくと、「この3か月で権限設定に触れた顧客は?」のような質問に、録音をまたいで答えが返ります。答えには、どの録音の何分何秒の発言かが付きます。

PMの仕事は、その一覧を読んで、どの声をどれだけ重く見るかを決めることです。AIで集める時間が減るほど、判断と顧客との対話に時間を使えます。

経費精算SaaSのPMが、承認フローの改善を検討するために、既存顧客5社に45分ずつインタビューした例です(架空)。

下の例では、5件の録音を1つのノートブックにまとめて質問しています。回答の一覧はPRDの「課題の根拠」の材料になりますが、そのまま貼りません。Klangの回答には出典の録音へのリンクと時刻が付き、文字起こしの単語は音声に紐付いているので、実際の発言をその場で確かめられます。確認1〜3のように数え方と文脈をPMが確かめると、この例の頻度は「承認者の不在」が5社中3社、「通知」が5社中1社になります。

経費精算SaaS「ケイヒノート」の顧客インタビュー5件(各45分・2026年9月)架空の例です。テーマは承認フロー。Zoomの会議ボットで録音し、5件を1つのノートブックにまとめました。発言者の名前は、プロプランの話者の自動識別で分けた発言に付けています。
  • A社 製造業・従業員320名・9月1日(火)
  • B社 IT・従業員80名・9月2日(水)
  • C社 建設業・従業員450名・9月3日(木)
  • D社 小売業・従業員1,200名・9月8日(火)
  • E社 広告業・従業員150名・9月9日(水)

C社インタビューの文字起こし(抜粋)

  1. 06:12PM申請が出てから承認されるまでを、最近の1件でそのまま教えていただけますか。
  2. 06:25C社 経理課長先週の出張精算だと、課長、部長、経理の私の3段階です。部長が出張中だと、そこで止まります。
  3. 07:02C社 経理課長代理承認の設定はあるんですけど、毎回手で切り替えるので、結局だれもやらないんです。
  4. 09:40PM承認の通知がメールだけなのは、不便ですよね?確認1
  5. 09:48C社 経理課長まあ、そうですね。Teamsに来るほうがいいかもしれません。
  6. 14:15C社 経理課長月末の3営業日は差し戻しがいちばん多いです。上限を超えた理由が書いてなくて。確認2
  7. 14:52C社 経理課長うちは5万円を超えると部長承認、という社内規程なんです。確認3

ノートブックへの質問

承認フローの不満を顧客別に、根拠の発言つきで一覧にしてください。

Klangの回答

5件のインタビューから抜き出した承認フローの不満(時刻は各録音の位置)
顧客不満根拠の発言(時刻)頻度
A社・C社・E社承認者が不在のとき申請が止まる。代理承認の切り替えが手作業A社 12:30「部長が出張に出ると1週間止まります」/C社 07:02「毎回手で切り替えるので、結局だれもやらないんです」/E社 09:10「育休中の部長に承認依頼が飛びます」5社中3社
B社・C社金額によって承認経路を分けられないB社 21:05「3万円の備品と30万円のPCが同じ経路です」/C社 14:52「5万円を超えると部長承認、という社内規程なんです」5社中2社
C社・D社承認依頼の通知に気づかないD社 18:44「承認依頼がメールに埋もれます」/C社 09:48「Teamsに来るほうがいいかもしれません」5社中2社
C社差し戻しの理由が申請者に伝わらないC社 14:15「上限を超えた理由が書いてなくて」5社中1社

PRDに書く前に確認すること

  1. 確認1誘導質問になっていないか09:40 C社の「通知」の不満は、PMの「不便ですよね?」という質問への同意です。自分から話した不満ではないので、頻度から外します。通知の不満は、実際にはD社の1社です。
  2. 確認21社の声を一般化していないか14:15 差し戻しの理由はC社だけの話です。月末に申請が集中する大きな会社の事情かもしれません。CSへの問い合わせ件数など、別の根拠を見てからロードマップに載せます。
  3. 確認3発言の文脈を確かめたか14:52 「5万円を超えると部長承認」は、機能への要望ではなく社内規程の説明です。今の承認ルール設定で対応できるなら、課題は機能ではなく設定の分かりにくさです。元の音声を前後1分聞いてから判断します。

要件定義でAIが役に立つのは、ヒアリングで話された内容を漏れなく拾って、要件の下書きにするところまでです。どの要件を入れ、どれを見送るかはAIには決められません。

録音がない要件定義では、議事録を書いた人が理解できた範囲だけが残ります。録音と文字起こしがあれば、AIの下書きに入った要望を、元の発言と時刻で確かめられます。下書きに出てこない要望が本当に話されていないのかも、文字起こしを検索して確かめられます。

生成AIに「要件定義書を作って」と頼むと、ヒアリングで話されていない一般的な要件まで書き足されることがあります。PRDや要件定義書に残すのは、根拠の発言を示せる要件だけに絞ります。

要件定義の成果物とAIの下書き
成果物ヒアリングの録音からAIが下書きするものPMが決めること
業務フローの現状顧客が説明した手順と、手作業になっている箇所の抜き出しどこまでをシステムで扱うか
要望の一覧発言ごとの要望と、話した人・時刻要望の背景にある課題と、優先度
前提・制約社内規程、既存システム、締め日などの条件制約を仕様で吸収するか、運用で回避するか
未決事項・宿題「確認します」「持ち帰ります」と言った箇所と担当次のヒアリングで何を決めるか
PRD・要件定義書上の材料を書式に沿って並べた文章の下書き課題の定義、スコープ、成功指標

顧客の声はインタビューだけに出てくるわけではありません。商談やCSの会議、社内の定例にも、PMが判断に使う発言が埋もれています。

プロプランのスケジュール分析を使うと、たとえば毎週月曜に「先週のCSの会議で出た要望」を同じ質問でまとめて受け取れます。フォルダごとに見られるメンバーを設定できるので、顧客名を含む録音はプロダクトチームと関係者だけに限れます。

  • ユーザーインタビュー

    オンラインはZoom・Teams・Google Meetの会議ボットで、訪問や対面はiPhone・Androidのアプリで録音します。冒頭で録音の目的と保管の方法を伝え、了承を得てから始めます。

  • 商談同席・CSのエスカレーション

    営業やCSの会議の録音も同じフォルダに集めます。Klangは現在、日本では電話の通話録音に対応していません。録音済みの通話ファイルはアップロードして文字起こしできます。

  • 定例・要件定義

    カレンダーを連携すると、オンラインの定例を自動で録音できます。決定事項とタスクの要約が残り、仕様の経緯をあとから検索できます。

  1. 01

    「顧客の声」フォルダを作る

    インタビュー、商談、CSの会議の録音を集めるフォルダを作り、見られるメンバーを設定します。

  2. 02

    直近3か月の録音を入れる

    手元にあるZoomの録画やICレコーダーのファイルをアップロードします。これからの会議は会議ボットで録音します。

  3. 03

    ノートブックを作って質問する

    フォルダで「新規」>「新しい分析」を選び、「新しいソースを追加」>「ライブラリから」でフォルダごと追加します。「権限設定に触れた顧客は?」のように、検討中のテーマで質問します。

  4. 04

    元の音声を聞いてから引用する

    回答に付いた時刻の位置で元の音声を聞き、誘導質問や前後の文脈を確かめてから、PRDに発言を引用します。

Zoom・Teams・Google Meetの会議は会議ボットが録音し、対面の会話はスマートフォンのアプリで録音できます。文字起こしとAI要約が自動で作られ、複数の録音をまとめたノートブックでは、回答に根拠の発言と時刻が付きます。Word・Excel・CSVなどで書き出し、NotionやSlackに連携できます(連携はプロプラン)。

  • 会話データをAIの学習に使いません。通信時・保存時とも暗号化しています
  • ISO/IEC 27001:2022の認証を取得。フォルダごとに見られるメンバーを設定できます
  • 話者の自動識別、外部ツール連携、スケジュール分析はプロプランの機能です
無料で試す
プロダクトマネージャーはAIをどの業務に使えますか。

プロダクトマネージャーがAIを使いやすいのは、ユーザーインタビューや商談、定例の記録と、記録をまたいだ発言の検索です。PRDの文章の下書きや抜け漏れの確認にも生成AIを使えます。何を作るか、どの顧客の課題を優先するかの判断はPMの仕事です。

PdMの仕事はAIでなくなりますか。

議事録や要望の集計、文章の下書きのような作業はAIに移りつつあります。顧客の課題を定義し、スコープと優先順位を決めて、開発・営業・経営に説明する仕事は残ります。AIで記録と集計の時間を減らすほど、顧客と話す時間に充てられます。

ユーザーインタビューを録音してAIで分析するときの注意点は。

録音の前に、目的と保管の方法を伝えて参加者の了承を得ます。分析では、誘導質問への同意を顧客の不満として数えていないか、1社の声を全体の傾向として扱っていないかを確かめます。PRDに引用する発言は、時刻の位置で元の音声を聞いて文脈を確認してから使います。

要件定義にAIは使えますか。

要件定義では、ヒアリングの録音から要望、前提・制約、未決事項を抜き出し、要件定義書やPRDの下書きを作る作業にAIを使えます。どの要件を入れ、どれを見送るか、スコープと優先度を決めるのはPMです。下書きの要件は、元の発言と時刻で確かめてから残します。

KlangでPRDやロードマップを作れますか。

KlangはPRDやロードマップを作るツールではなく、プロダクト分析ツールの代わりにもなりません。インタビューや商談、会議の録音を文字起こしし、複数の録音に横断して質問すると、根拠の発言と時刻つきで答えます。PRDに引用する顧客の声と、その出典を揃える役割です。

Klangは無料で使えますか。

Klangのフリープランは月額¥0で、文字起こしは無制限、1ファイル10GBまでアップロードできます。クレジットカードは不要です。インタビュアーと顧客の発言を自動で分ける話者の自動識別はプロプランの機能で、月払いは1ユーザーあたり¥1,180(税込)です。

クレジットカードは不要です。数分でお使いいただけます。