Googleで文字起こし
Googleで文字起こし:録音した音声データを無料で文字にできるのはどの機能か
Googleの文字起こし機能は7つありますが、手元の録音ファイルをそのまま文字にできるのは、Gemini(無料は合計10分まで)と開発者向けのGoogle Cloud APIです。Googleドキュメントの音声入力、音声文字変換、Pixelのレコーダーは、マイクで拾った音をその場で文字にする機能です。2026年10月23日にGoogleの公式ヘルプで確かめた条件を、1つの表にまとめました。
更新日:執筆・運営:Klang AI AB
Googleの文字起こし機能7つを比べる:録音ファイルを文字にできるのはどれか
「Googleで文字起こし」と検索して見つかる機能は、録音ファイルを読み込むものと、マイクの音をその場で文字にするものに分かれます。手元に音声データがあるなら、まず左から2列目を見てください。
無料で、しかも音声ファイルをそのまま渡せるのはGeminiです。ただし上限は音声の合計で10分なので、会議1本分には足りないことがほとんどです。YouTubeの自動字幕は、YouTubeにアップロードした動画に付く字幕で、音声ファイルを文字起こしする機能ではありません。
Google Cloud Speech-to-Textは長い録音も扱えますが、APIをプログラムから呼び出す開発者向けの部品です。V1 APIには毎月60分の無料枠がある一方、V2 APIの標準モデルは1分あたり$0.016の従量課金です。
| 機能 | 録音ファイルを読み込めるか | 長さの上限 | 話者の区別 | 料金・条件 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|
| Googleドキュメントの音声入力 | 読み込めない。パソコンのマイクに向かって話した言葉を入力する機能 | 公式ヘルプに記載なし | 公式ヘルプに記載なし | 無料。Chrome・Edge・Safariの最新版で動作 | 自分で話して文章を書きたい人 |
| Gemini(ファイルのアップロード) | 読み込める | 音声は合計10分まで。Google AI Pro・Ultraでは合計3時間まで(動画は5分・1時間) | 公式ヘルプに記載なし | 10分を超える音声はGoogle AI Pro・Ultraが必要 | 10分以内の短い録音を手早く文字にしたい人 |
| Pixelのレコーダー | ほかのアプリで録った音声を読み込む方法は、公式ヘルプに記載なし。アプリで録音した音声を文字にする | 1回の録音で最大18時間 | 話者ラベルあり(Pixel 6以降)。日本語での対応は公式ヘルプで確認できず | Pixel 3以降のPixelとPixel Tabletのみ | Pixelでこれから録音する人 |
| 音声文字変換(Live Transcribe) | 読み込めない。マイクで拾った会話をその場で画面に表示する | 公式ヘルプに記載なし | 公式ヘルプに記載なし | Pixelなどに標準搭載。ほかのAndroidはGoogle Playから入手。履歴は最長3日で削除 | 目の前の会話をその場で読みたい人 |
| Google Meetの文字起こし | 読み込めない。会議中に文字起こしをオンにする | 公式ヘルプに記載なし(長い会議は処理に時間がかかる) | 公式ヘルプに記載なし | Business Standard以上などのWorkspaceのエディションが対象。主催者のドライブに保存 | 対象のWorkspaceでMeetの会議をする人 |
| YouTubeの自動字幕 | YouTubeにアップロードした動画とライブ配信が対象 | 公式ヘルプに記載なし(動画が長すぎると作成されないことがある) | 公式ヘルプに記載なし | 無料。品質にばらつきがあるため確認と編集が前提 | YouTubeに動画を投稿する人 |
| Google Cloud Speech-to-Text | 読み込める(プログラムからAPIで送る) | 公式ヘルプに記載なし | 話者の認識(ダイアライゼーション)あり。言語ごとに対応を確認 | 従量課金。V2 APIの標準モデルは1分あたり$0.016(月50万分まで) | プログラムを書ける開発者 |
音声データを文字起こしする手順:長さで道が分かれる
録音ファイルの長さを先に確かめます。10分以内ならGeminiで足ります。それより長い場合は、分割せずに1本のままアップロードできるサービスを使うと手間がかかりません。
Googleドキュメントの音声入力で、スピーカーから録音を流してマイクに拾わせる方法も紹介されていますが、録音と同じ時間がかかり、音質も落ちます。設定の手順はGoogleドキュメントのガイドにまとめています。
- 01
録音の長さと形式を確かめる
スマホの録音アプリならm4a、ICレコーダーならmp3やwavが一般的です。ファイルの詳細やプレーヤーで再生時間を見ます。
- 02
10分以内なら:Geminiにアップロード
Geminiにファイルを添付し、「この音声を日本語で文字起こしして」と頼みます。生成AIの出力なので、引用する部分は元の音声と照らし合わせてください。
- 03
10分を超えるなら:Klangにアップロード
無料アカウントを作り、ファイルをそのままアップロードします。フリープランは文字起こしの時間に上限がなく、1ファイル10GBまで扱えます。
- 04
確認してWordで書き出す
文をクリックするとその箇所の音声が流れます。金額・日付・人名だけを聞き直し、Word・TXT・SRTなどで書き出します。
例:スマホで録った45分のPTA運営委員会を議事録にする
Googleの無料機能では止まってしまう、よくある録音で試した流れです。学校や地域の会合、NPOの理事会など、会議室の機材がない場で録った音声データを想定しています。
架空の例:さくら台小学校PTA運営委員会(2026年10月20日(火)19:00〜19:45)
書記がAndroidスマホ(Pixelではない機種)の録音アプリで録った、45分・約43MBのm4aファイルです。会報に載せる議事録を週末までに作るため、まずGoogleの無料機能を試しました。
- Googleドキュメントの音声入力マイク入力だけなので、m4aファイルを開けない
- Gemini(無料)音声は合計10分まで。45分を5回に分ける必要がある
- PixelのレコーダースマホがPixelではないため使えない
- 00:31:05
- では次、11月のバザーの件です。日程は例年どおり、11月14日の土曜日で体育館ということでいいですか。
- 00:31:14
- はい。体育館の使用は、教頭先生に確認済みです。
- 00:31:20
- ボランティアの募集のお手紙は、各学年の委員さんから配ってもらいたいので、11月6日の金曜までにお願いします。
- 00:31:33
- 釣り銭は去年と同じで、5万円を用意します。両替は会計のほうでやります。
- 00:31:41
- 雨の場合はどうしますか。去年は外のテントが使えなくて困ったので。
- 00:31:47
- 雨天時は、ふれあいルームを第二会場にする方向で、次回までに決めましょう。
- 要約
- 11月のバザーの日程・会場と、ボランティア募集、釣り銭、雨天時の対応を確認した。
- 決定事項
- バザーは11月14日(土)に体育館で行う(使用は教頭先生に確認済み)。釣り銭は5万円を会計が両替して用意する。
- タスク
- 各学年委員:ボランティア募集のお手紙を11月6日(金)までに配布/会計:釣り銭5万円の両替/全員:雨天時の第二会場を次回までに決める
- 確認すること
- 「5万円」の金額を00:31:33の音声で聞き直す。フリープランでは発言者が分かれないため、「会計のほうでやります」と言った人の名前を書き添える。
書記はこの下書きを確認してWordで書き出し、Googleドライブに置いて役員に共有しました。ドライブ上でWordファイルを開くと、Googleドキュメントで編集できます。45分の録音を聞き直したのは、金額と担当者の2か所だけでした。
録音する前なら:状況ごとに向いているGoogleの機能とKlang
これから録る場合は、録音ファイルを作る前に選べます。Googleの機能がそのまま向いている場面もあります。
Pixelで対面の会議を録る
Pixelのレコーダーは録音しながら文字にし、テキスト(.txt)やGoogleドキュメントへ共有できます。手順はPixelレコーダーのガイドで説明しています。
目の前の会話をその場で読む
聞こえにくい場面で会話を画面に出すなら、音声文字変換が向いています。Klangはリアルタイムの字幕表示には対応していません。
Google Meetの会議を残す
対象のWorkspaceならMeetの文字起こしが使えます。個人のアカウントでは、Klangの会議アシスタントを会議に参加させて文字起こしできます。
Pixel以外のスマホで録る
iPhoneやほかのAndroidでは、Klangのアプリで録音すると、録音が終わったあと自動で文字起こしが始まります。
YouTubeの動画を文字にする
自分の動画ならYouTube Studioの自動字幕を確認・編集できます。他人の動画を含めた方法はYouTubeのガイドにまとめています。
文字起こしをGoogleドキュメント・Googleドライブに置く
Googleで文字起こしを探す人の多くは、結果をGoogleドキュメントで編集し、ドライブで共有したい人です。Klangで文字にしたあとも、置き場所はGoogleのままにできます。
- Wordで書き出してGoogleドライブにアップロードし、ダブルクリックで開くとGoogleドキュメントで編集できます(Googleのヘルプで確認)。
- プロプランのGoogleドライブ連携では、オートメーションで会議レポートを指定のフォルダにGoogleドキュメントとして自動保存できます。
- 話者の自動識別もプロプランの機能です。フリープランでは発言者が分かれないため、議事録にする前に名前を補います。
- Klangはお客様のデータをAIの学習に使いません。翻訳の機能はないため、録音の言語のまま文字にします。
Googleの10分を超える録音も、1本のまま文字に
Klangは録音ファイルのアップロード、スマホアプリでの録音、Zoom・Teams・Google Meetの会議アシスタントから文字起こしを作ります。日本語と英語を含む17言語に対応し、フリープランは月額¥0で文字起こし無制限です。話者の自動識別と外部ツール連携はプロプラン(月払い¥1,180、年払いは月あたり¥980、1ユーザー・税込)です。
- 1ファイル10GBまで、分割せずにアップロード
- 文をクリックすると元の音声を再生
- Word・TXT・SRT・CSVなどで書き出し
よくある質問
Googleで音声データを無料で文字起こしできますか?
10分以内ならできます。Geminiに音声ファイルをアップロードすると、無料では合計10分まで扱えます(Google AI Pro・Ultraでは合計3時間まで、2026年10月23日確認)。Googleドキュメントの音声入力、音声文字変換、Pixelのレコーダーは、マイクで拾った音を文字にする機能で、手元の録音ファイルは読み込めません。10分を超える録音は、Klangのフリープラン(文字起こし無制限・クレジットカード不要)にアップロードできます。
Googleドキュメントにmp3やm4aを読み込んで文字起こしできますか?
できません。Googleドキュメントの音声入力は、パソコンのマイクに向かって話した言葉を入力する機能です。スピーカーで録音を流してマイクに拾わせる方法は音質が落ち、再生する時間もかかります。設定の手順と回避策は「Googleドキュメントで文字起こしする方法」のガイドで説明しています。
Geminiでは何分まで文字起こしできますか?
Googleの公式ヘルプでは、音声の長さは合計10分まで、Google AI Pro・Ultraにアップグレードすると合計3時間までとされています。動画は合計5分まで(Pro・Ultraで1時間)です(2026年10月23日確認)。45分の会議なら、無料では分割が必要です。
Pixel以外のAndroidスマホでレコーダーの文字起こしは使えますか?
使えません。Googleの公式ヘルプでは、レコーダーはPixel 3以降のPixelとPixel Tabletで利用できるとされています。ほかのAndroidスマホで録った音声は、Klangのアプリで録音するか、録音ファイルをブラウザからアップロードして文字起こしできます。
Google Meetの文字起こしは無料の個人アカウントで使えますか?
Googleの公式ヘルプが対象として挙げているのは、Business Standard、Business Plus、Enterprise、Workspace Individualなどのエディションで、無料の個人アカウントは含まれていません(2026年10月23日確認)。Klangのフリープランでは、会議アシスタントがGoogle Meet・Zoom・Microsoft Teamsの会議に参加して文字起こしします。
Google Cloud Speech-to-Textは無料で使えますか?
従量課金のAPIです。料金ページでは、V2 APIの標準モデルが1分あたり$0.016(月50万分まで)とされています(2026年10月23日確認)。プログラムから呼び出す開発者向けの部品なので、録音の管理や編集の画面は自分で用意する必要があります。
Klangの文字起こしをGoogleドキュメントで編集できますか?
できます。Wordで書き出してGoogleドライブに置き、ダブルクリックで開くとGoogleドキュメントで編集できます。プロプランでは、Googleドライブ連携で会議レポートを指定のフォルダにGoogleドキュメントとして自動で保存することもできます。