文書の共有と音声の共有を分ける
Word文書を渡すことと、元音声の閲覧を許可することは別に確認します。全文が不要な相手には、確認済みの議事録を渡します。
- 受け手が必要なのは、議事録・全文・音声のどれかを決める。
- 元音声を再生してもらう場合は、OneDrive側の共有権限も確認する。
- 受け手の環境で必要な文書と音声を開けるか確認する。
Wordの文字起こし
Wordで文字起こしするには、Web版Wordの「ホーム」>「ディクテーション」>「トランスクリプト」から録音するか、音声ファイルをアップロードします。トランスクリプトが表示されない・使えないときの確認表と、録音を文字起こししてWordファイルで受け取る別の方法もまとめます。
公開日:更新日:執筆・運営:Klang AI AB
「word 文字起こし」と調べる人の目的は2つに分かれます。Wordの中で音声を文字にしたいのか、文字起こしの結果をWordファイル(.docx)でほしいのか。どちらかで、使う方法が変わります。
| あなたの状況 | 向いている方法 | 理由 |
|---|---|---|
| Microsoft 365を契約していて、月に数本の録音(合計300分以内)を文書にしたい | Wordのトランスクリプト | 追加の契約なしで、Wordの中で録音・アップロード・本文への追加までできる |
| Mac版Word、スマホ版Word、Word 2021などの買い切り版しかない | 録音をKlangで文字起こしして、Wordで書き出す | トランスクリプトの対象はWeb版Wordと、商用テナントのWindows版Word for Microsoft 365だけ |
| 録音がWMA・AAC・MOVなど、.wav・.mp4・.m4a・.mp3以外 | Klangにそのままアップロードし、Wordで書き出す | Wordのトランスクリプトがアップロードを受け付けるのは4形式だけ |
| 今月すでに300分近く使った、または長い録音が続く | Klangで文字起こしして、Wordで書き出す | Klangはフリープランでも文字起こしの時間に上限がなく、1ファイル10GBまで |
| 話しながら自分の文章を入力したい(録音はない) | Wordのディクテーション | 話した言葉をその場で本文に入れる機能。録音ファイルは扱わない |
Wordで音声を文字にする機能は2つあります。これから自分が話す文章を入力するのか、会話の録音を後から読むのかで使う機能が変わります。
Windowsのパソコン全体で話して入力したいときは、Wordの外でもWindows キー+Hの音声入力が使えます。どちらも録音済みファイルの文字起こしはできません。
| 目的 | 機能 | 仕上げ |
|---|---|---|
| 話して文章を入力する | ディクテーション | 入力された文を編集する |
| 会話を録音する・録音ファイルを文字にする | トランスクリプト | 話者と時刻を確認して文書に追加する |
Microsoftの公式手順に沿った流れです。ボタン名は2026年11月2日に日本語版の公式ページで確認しました。画面の表記は更新で変わることがあります。
Microsoft 365にサインインし、Web版Wordで文書を開きます。「ホーム」>「ディクテーション」>「トランスクリプト」を選ぶと、トランスクリプトのウィンドウが開きます。
録音ファイル(.wav・.mp4・.m4a・.mp3)を選びます。mp4の動画もそのまま選べます。処理が終わるまで、トランスクリプトのウィンドウは開いたままにします。
区間の「トランスクリプト セクションを編集」で本文や話者名を直し、「すべての話者の変更」で「Speaker 1」などを名前に置き換えて「確認」を選びます。
一部なら「ドキュメントにセクションを追加」、全文なら「すべてをドキュメントに追加」を選びます。元の音声はOneDriveの「トランスクリプトされたファイル」フォルダーに保存されます。
トランスクリプトのウィンドウで「録音の開始」を選び、ブラウザーのマイク利用を許可します。終わったら「保存してトランスクリプトを作成する」を選びます。
最初に短く録音し、実際に聞きたい参加者の声が入っているか再生してください。マイクの選択違いや相手の音声が入らない状態のまま、本番を始めないようにします。
「ディクテーション」はあるのに「トランスクリプト」がない、アップロードが進まない。原因の多くは、使っているWordの種類・ブラウザー・アカウントです。2026年11月2日にMicrosoftの公式ページで確認した条件に沿って、上から順に確かめます。
提供終了について:2026年11月2日時点で、Microsoftの公式サポートページには、Wordのトランスクリプトの提供終了や廃止の案内はありません。公式ページは「この機能は現在、商用テナントの Windows 上の Word for Microsoft 365 でのみ使用できます」と書いており、Microsoftが通知している変更は上の表の最低バージョンです。
公式ページは、1ファイルの長さや容量の上限、Personal・Familyや法人向けといったプラン名ごとの違いを書いていません。自分の契約で何分使えるかは、Wordの画面の表示で確かめてください。
| 症状 | 確認すること(Microsoftの条件) | 対処 |
|---|---|---|
| デスクトップ版Wordに「トランスクリプト」がない | デスクトップで使えるのは、商用テナントのWindows版Word for Microsoft 365だけ。Mac版・iPhone・Android版の案内はない | 同じ文書をWeb版Wordで開く。Macでも、Web版WordをChromeかEdgeで開けば対象になる |
| Web版Wordでも見当たらない | トランスクリプトが動くのは新しいMicrosoft EdgeとChromeだけ | SafariやFirefoxで開いている場合は、EdgeかChromeで開き直す |
| サインインしているのにボタンがない | 公式ページは対象を「Microsoft 365 サブスクリプションを持つユーザー」としている。サブスクリプションのない無料アカウントについては書かれていない | 右上のアカウントが契約のあるアカウントか確かめ、違えばサインインし直す |
| Word 2021など買い切り版を使っている | デスクトップの対象はWord for Microsoft 365(サブスクリプション版)だけ | Microsoft 365の契約があればWeb版Wordを使う。契約がなければ別の方法で文字起こしする |
| 会社のパソコンのWindows版Wordだけで使えない | デスクトップ版は「オプションの接続エクスペリエンス」が必要。政府機関テナントはWeb版だけ | 組織の管理者に、接続エクスペリエンスの設定を確認してもらう。Web版Wordでも試す |
| 以前は使えたWindows版Wordで使えなくなった | 古いバージョンのOfficeアプリではトランスクリプト・ディクテーション・読み上げが使えなくなると、Microsoftが管理者向けに通知している(期限は全世界で2026年9月末、GCC・GCC High・DoDは2026年11月末)。まずOfficeを最新版に更新する | 「ファイル」>「アカウント」でバージョンを確認し、Officeを更新する |
| 「オーディオのアップロード」でファイルを選べない | アップロードできる形式は.wav・.mp4・.m4a・.mp3だけ | WMA・AAC・MOVなどは変換するか、Klangにそのままアップロードする |
| アップロードしても文字起こしが進まない | アップロードした音声は、Microsoft 365のサブスクリプションで月300分まで。インターネット接続が必要 | 接続を確かめ、ウィンドウを閉じずに待つ。今月の枠を使い切っていれば翌月を待つか、別の方法を使う |
月300分は、1時間の会議なら月5本分です。会議や面談の録音が多い月は、上限の手前で別の方法を用意しておくと止まりません。
Wordのトランスクリプトは、Microsoft 365をすでに契約していて、月に数本の録音を文書にしたい人には十分です。録音が月300分を超える、WMAのICレコーダーやMOVの録画を使う、議事録の要約まで作りたい、という場合は、Klangで文字起こししてWordで書き出す方が手間が少なくなります。
| 項目 | Wordのトランスクリプト | Klangで文字起こし→Wordで書き出し |
|---|---|---|
| 必要な契約 | Microsoft 365のサブスクリプション | フリープラン(0円・クレジットカード不要) |
| アップロードできる量 | 月300分(Microsoft Copilotのライセンスは月30,000分) | 文字起こし無制限・1ファイル10GBまで |
| 音声の形式 | WAV・MP4・M4A・MP3 | MP3・M4A・WAV・AAC・WMA・OGG・OPUS・AIFF・AMR・CAFなど |
| 動画の形式 | MP4 | MP4・MOV・WEBM・AVI・MKV・MPEG |
| 話者の区別 | 自動で「Speaker 1」などを付け、名前は手で直す | 話者の自動識別はプロプラン(月払い1,180円・税込) |
| 使う場所 | Web版Word(Edge・Chrome)、商用テナントのWindows版Word for Microsoft 365 | ブラウザー、iPhone・Androidアプリ、Zoom・Teams・Google Meetの会議ボット |
| 文字起こしの後 | 必要な部分または全文を文書に追加 | 要約・決定事項・タスクを作成。Word・Excel・SRT・TXTなどで書き出し |
書き出しでWord(.docx)を選び、「話者を表示」と「時間を表示」をオンにすると、発言ごとに時刻と話者名の付いた文書になります。そのままWordで開いて、議事録に整えられます。
定例会議_1021.docx
定例会議(10月21日)
[00:00:04]佐藤:それでは定例を始めます。最初に先週のタスクの進み具合からお願いします。
[00:00:15]高橋:見積書は金曜に先方へ送りました。返事は来週の水曜までにもらう予定です。
[00:00:31]佐藤:わかりました。届いたら、共有フォルダに置いてください。
Word書き出しのオプション
話者を表示
各発言の前に話者名を入れる
時間を表示
各発言にタイムスタンプを付ける
コメントをエクスポート
Klangで付けたコメントも文書に含める
出典:Klangヘルプ:データの書き出し(2026年10月23日確認)
月300分は、アップロードした音声の合計です。架空の例で、どこで上限に当たるかと、はみ出した録音をWordの文書にするまでの流れを示します。
フリープランで、録音ファイルをそのまま選びます。文字起こしの時間に上限はなく、1ファイル10GBまで入ります。形式の変換はいりません。
文をクリックするとその位置から再生されます。金額・日付・固有名詞だけ聞き直し、誤りを本文で直します。
書き出しでWordを選ぶと、文字起こしが.docxで保存されます。要約や決定事項も、必要ならコピーして文書に入れます。
Wordで開けば、ほかの会議の文字起こしと同じように、見出し・コメント・変更履歴を使って仕上げられます。
| 録音 | 長さ | 形式 | おすすめの方法 |
|---|---|---|---|
| 週1回の定例会議(4回) | 60分×4=240分 | M4A | Wordのトランスクリプト(ここまでで240分) |
| 取引先との打ち合わせ | 90分 | MP3 | 合計が330分になり月300分を超えるため、Klangで文字起こししてWordで書き出す |
| ICレコーダーの面談の録音 | 45分 | WMA | Wordのトランスクリプトの対応形式(WAV・MP4・M4A・MP3)にないため、Klangにそのままアップロード |
Microsoft 365へのサインインとインターネット接続が必要です。2026年11月2日に日本語版の公式ページで確認した条件です。
音声をアップロードする前に、会議参加者への説明と社内の保存・共有ルールも確認します。
Microsoft 365の契約がないMacで録音を文字にしたい場合は、macOSの標準機能も候補になります。macOSの音声入力はマイクに話した声をその場で入力する機能で、録音済みファイルの文字起こしには使えません。録音から文字起こしまで標準機能で行うなら、macOS 15以降のボイスメモ(Appleシリコン搭載のMac)やメモ(M1以降のMac)を使います。
| 項目 | 公式案内での内容 |
|---|---|
| 使えるWord | Web版Word。デスクトップは商用テナントのWindows版Word for Microsoft 365のみ(政府機関テナントはWeb版のみ) |
| ブラウザー | 新しいMicrosoft EdgeまたはChrome |
| アップロード音声の月間枠 | Microsoft 365サブスクリプションは300分。Microsoft Copilotライセンスは30,000分 |
| ファイル形式 | .wav・.mp4・.m4a・.mp3 |
| 言語 | 日本語(日本)を含む80以上のロケール |
| 保存先 | OneDriveの「トランスクリプトされたファイル」フォルダー |
| Windows版のバージョン | 最新版に更新しておく(古いバージョンは使えなくなると管理者向けに通知済み:MC1127222) |
Klangでは音声から文字起こしを作り、会議の要約や決定事項を確認できます。Wordで文書を仕上げる作業に加えて、複数の会議を参照したい場合に検討できます。
Web版Wordで「ホーム」>「ディクテーション」>「トランスクリプト」を選びます。開いたウィンドウで「録音の開始」か「オーディオのアップロード」を選び、終わったら「すべてをドキュメントに追加」で本文に入れます。
よくある原因は、Mac版・スマホ版・買い切り版のWordを使っている、Web版WordをEdgeとChrome以外のブラウザーで開いている、Microsoft 365のサブスクリプションのないアカウントでサインインしている、のいずれかです。会社のWindows版Wordでは、更新していない古いバージョンや組織の設定も原因になります。
2026年11月2日時点で、Microsoftの公式サポートページに提供終了の案内はありません。Microsoftが通知しているのは、古いバージョンのOfficeアプリではトランスクリプトが使えなくなるという管理者向けの通知で、Officeを最新版にしておけば対象外です。
Microsoftの公式案内では、アップロードした音声の文字起こしはMicrosoft 365のサブスクリプションがあるユーザーに月300分まで、Microsoft Copilotのライセンスがあるユーザーに月30,000分までと書かれています。契約なしで録音を文字起こししてWordにしたい場合は、Klangのフリープラン(0円・文字起こし無制限)で文字起こしし、Word形式で書き出す方法があります。
アップロードした音声の合計で、Microsoft 365のサブスクリプションなら月300分、Microsoft Copilotのライセンスなら月30,000分までです(2026年11月2日にMicrosoftの公式ページで確認)。1ファイルの長さや容量の上限は、公式ページに記載がありません。
できます。Wordのトランスクリプトの「オーディオのアップロード」は.mp4に対応しています。MOVなどほかの動画形式は対象外なので、変換するか、KlangにアップロードしてWordで書き出します。
Microsoftの公式ページでは、デスクトップで使えるのは商用テナントのWindows版Word for Microsoft 365だけです。Macでは、Microsoft 365の契約があればWeb版WordをChromeかEdgeで開いて使います。
Wordのトランスクリプトは話者を「Speaker 1」などで自動で区別し、名前は後から直せます。Klangでは、話者の自動識別(プロプラン)を使って発言者ごとに分かれた文字起こしを作り、Word(.docx)で書き出せます。
一つのWord文書を次の面談でも使いたいとき、前回の文字起こしを失わないための確認例です。
Wordでは一つの文書に一つのトランスクリプトが関連付けられます。新しい文字起こしを開始するとペインの前の記録は削除されますが、既に本文へ追加した内容は残ると公式に説明されています。
| 確認する場面 | 架空の記入例・判断 | 完了の目安 |
|---|---|---|
| 前回の文書 | 面談Aのトランスクリプトがペインにある | 必要な全文を文書へ追加し、面談Aとして保存・再確認 |
| 元音声 | OneDriveのTranscribed Filesにある面談Aの音声 | 対象の音声を開けることを確認し、保存先を記録 |
| 次の面談 | 面談Bは別のWord文書で開始する | Aの文書と音声、Bの文書の対応を区別する |
架空の案件を使った記録例です。
面談Aの保存文書: 全文を本文に追加した確認: 面談Aの音声保存先: 文書と音声を再び開いた確認: 面談Bで使う別文書: 実施前に未確認の項目:
トランスクリプトができた後に、配布する文書と元音声をどう扱うかを決めます。記入例は編集部作成です。
Word文書を渡すことと、元音声の閲覧を許可することは別に確認します。全文が不要な相手には、確認済みの議事録を渡します。
AIによる下書きと人が確認した文書が混ざらないよう、確認範囲を本文の先頭に残します。
文字起こし確認票 元の録音:[ファイル名] 対象時間:[開始〜終了] 確認者・確認日:[氏名・日付] 話者名:[確認済/未確認] 数字・固有名詞:[確認済/未確認] 聞き取れない箇所:[時刻]
口語の全文と、決定事項を分けて保存します。相手の承諾がない依頼は、担当者の確定として扱いません。
【架空の発言】 「田中さん、金曜までに確認できますか」 「日程を確認してから返事します」 【議事録】 確認作業:担当・期限は未確定。 田中さんが対応可能日を回答予定。
操作の参照:MicrosoftのWord文字起こし・共有の案内(2026年10月6日確認)。運用例・記入例は編集部作成です。