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報連相

報連相とは?報告・連絡・相談の意味と例文

報連相(ほうれんそう)とは、仕事を進めるうえでの「報告」「連絡」「相談」の3つをまとめたビジネス用語です。上司や同僚と情報をそろえ、問題を早く見つけるための基本とされています。3つの違いと例文、報連相が機能しない理由、「おひたし」などの関連語、リモートワークでの進め方を説明します。

更新日:執筆・運営:

報連相は、山種証券の社長だった山崎富治氏が、1980年代前半に社内で始めた「ほうれんそう運動」が広まったものとされています。

山崎富治氏は1986年に著書『ほうれんそうが会社を強くする:報告・連絡・相談の経営学』(ごま書房)を出し、報連相という言葉が一般に知られるきっかけになりました。この本は2024年に新装版が出ています。

もともとは、部下に報連相を求めるためではなく、風通しのよい職場をつくるための運動として始まったと説明されることが多い言葉です。この点は、後で触れる「報連相は古い」という議論にも関係します。

3つは「誰に」「いつ」「何のために」伝えるかが違います。混ざると、相手が何をすればよいか分からないメッセージになります。

報告は「結論から先に」が原則です。悪い知らせほど早く伝えるほうが、上司が打てる手が多く残ります。連絡には自分の意見や推測を混ぜず、日時・場所・数量などの事実だけを書きます。相談は「どうしましょう」と丸投げせず、選択肢と自分の案を添えて、いつまでに答えがほしいかを伝えます。

報告・連絡・相談の違い
報告連絡相談
誰に仕事を指示した人関係するすべての人判断の助けになる人
いつ完了したとき、節目、問題が起きたとき事実や予定が決まったとき自分で決める前
目的経過と結果を伝える情報をそろえる意見や判断をもらう
中身結論→経過→今後の対応事実のみ(意見は入れない)状況→選択肢→自分の案→期限
例文「A社の見積もりは本日送付しました。回答は金曜の予定です」「明日の定例は会議室Bに変更になりました」「値引きの要望があり、5%と8%のどちらで回答するか相談させてください」

報連相は、1つの出来事の中で順番に出てきます。架空の「納品が2日遅れそう」というトラブルを例に、チャットで送るメッセージを時系列で並べました。

この例では、問題に気づいた時点でまず「相談」をしています。報告を完了後まで待っていたら、A社への連絡が遅れ、分納という選択肢もなくなっていたかもしれません。トラブルのときは、報告より先に相談が来ることも多いと覚えておくと、迷わずに動けます。

① 相談:判断を仰ぐ(10/8 14:00)

状況・選択肢・自分の案・回答期限をそろえています。

【相談】A社向け納品が遅れそうです(10/8 14:00)

鈴木さん、相談させてください。
A社の追加分200個の納品(期日10/10)ですが、
部材の入荷が遅れていて、2日遅れる可能性があります。

考えている案は2つです。
① 先に100個を10/10に納品し、残りを10/12に納品する
② 全量を10/12に納品する

私は①がよいと考えています。
今日の16時までにA社へ連絡したいので、
15時までに方針をいただけますか。

② 連絡:決まった事実を共有する(10/8 16:10)

関係者全員に、決まったことと依頼だけを伝えています。

【連絡】A社納品は分納になります(10/8 16:10)

営業・物流チームの皆さま
A社追加分200個は、次のとおり分納します。

・10/10(金)100個
・10/12(日)100個 ※物流センターの休日出荷

A社の田中様には16時に電話で了承をいただきました。
物流チームは10/12の出荷枠の確保をお願いします。

③ 報告:結果と再発防止を伝える(10/12 17:30)

結論を先に書き、原因と次の対応を添えています。

【報告】A社分納、完了しました(10/12 17:30)

鈴木さん
A社追加分200個の納品が本日すべて完了しました。

・10/10 100個、10/12 100個を予定どおり納品
・A社からの苦情はありません
・原因:部材メーカーの出荷遅れ(10/6に判明)

再発防止として、部材の在庫が7日分を切ったら
購買から営業へ自動で通知する設定を来週中に入れます。

「報連相を徹底しろ」と言うだけでは改善しません。報連相が止まるのは、多くの場合、伝える側ではなく受ける側や仕組みに原因があります。

  • 伝えると怒られる

    悪い報告をした人が責められると、次から報告が遅れます。受ける側が最初に「教えてくれてありがとう」と言えるかどうかで、報連相の量が変わります。

  • 何を・いつ伝えるか決まっていない

    「何かあったら言って」では基準が人によって違います。「納期が1日でも遅れそうなら当日中に相談」のように、条件と期限を決めておきます。

  • 伝える場所が散らばっている

    メール、チャット、口頭が混ざると、言った・聞いていないが起きます。報告はこのチャンネル、決定は議事録、のように置き場所をそろえます。

  • 上司が忙しくて話しかけられない

    相談の時間を決めておく(毎日16時の10分など)か、チャットで「急ぎ」「今日中」を明記するルールにすると、待ち時間が減ります。

報連相には、受ける側の心得や、言い換えを提案する関連語があります。正式な定義があるものではないので、社内で使うときは意味を共有してから使います。

「おひたし」は、報連相(ほうれん草)を受け止める側の調理法にかけた言葉です。部下に報連相を求めるなら、上司がおひたしを実践していることが前提になります。

報連相の関連語
言葉意味ポイント
おひたし怒らない・否定しない・助ける(困りごとがあれば)・指示する報連相を受ける上司側の心得として使われる
ザッソウ雑談と相談倉貫義人氏の著書『ザッソウ 結果を出すチームの習慣:ホウレンソウに代わる「雑談+相談」』(2019年)で広まった

「報連相は古い」と言われるのは、上司が逐一確認する前提の働き方と結びつけて語られやすいためです。伝える目的そのものは今も変わりませんが、手段は変わっています。

リモートワークでは、席で声をかけて相談することができません。そのため、報告・連絡はチャットや共有ドキュメントに書いて、相手が都合のよいときに読む「非同期」のやり方が中心になります。全員が同じ情報を見られる場所に書けば、上司を経由せずに情報がそろいます。

一方で、相談は文字だけだと往復が増えがちです。判断に迷うことが3往復で決まらなければ、10分のオンライン通話に切り替えるとよいでしょう。会議で決めたことは、その場で議事録に残して共有すれば、出席していない人への連絡を兼ねられます。

Klangは会議の録音から文字起こし・要約・決定事項・タスクの下書きを作成し、フリープランでも文字起こしは無制限です。決定事項と担当者が会議の直後に共有されるので、出席していない人への連絡が速くなり、「言った・聞いていない」のすれ違いを減らせます。

  • Zoom・Teams・Google Meetには会議ボットが参加して自動で録音できます
  • 要約はSlackやMicrosoft Teams、Notionに送れます
  • 内容は元の発言の時刻に戻って音声で確かめられます
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報連相とは何の略ですか。

報連相は「報告」「連絡」「相談」の頭文字を取った言葉で、野菜のほうれん草にかけて「ほうれんそう」と読みます。仕事の経過や結果、関係者への情報、判断に迷うことを適切に伝えることを指します。

報告と連絡の違いは何ですか。

報告は、仕事を指示した人に対して経過や結果を伝えることです。連絡は、関係するすべての人に事実や予定を知らせることで、意見や推測は入れずに事実だけを伝えます。

報連相を徹底するにはどうすればよいですか。

報連相を徹底するには、何を・いつまでに・どこへ伝えるかのルールを決め、悪い報告をした人を責めないことが大切です。上司の側が「おひたし」(怒らない・否定しない・助ける・指示する)を意識すると、報連相が早くなります。

報連相の「おひたし」とは何ですか。

おひたしとは、報連相を受ける上司側の心得として使われる言葉で、「怒らない・否定しない・助ける(困りごとがあれば)・指示する」の頭文字です。報連相(ほうれん草)を受け止める調理法にかけた言い方です。

報連相は古いと言われるのはなぜですか。

報連相が古いと言われるのは、上司が部下の仕事を逐一確認する働き方と結びつけて語られることが多いためです。チャットや共有ドキュメントで全員が情報を見られる今も、伝える目的は変わらず、手段を非同期に合わせて変えるのが現実的です。

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