ポッドキャストの始め方
ポッドキャストの始め方。企画・機材・収録・編集から配信まで
ポッドキャストを始めるときに決めること(テーマ・形式・長さ)、予算別の機材の考え方、対面とリモートの収録、編集の手順、Spotify for CreatorsとApple Podcasts Connectでの配信、ショーノートと文字起こしの公開までを、開始チェックリストつきでまとめました。
更新日:執筆・運営:Klang AI AB
ポッドキャストを始める6つのステップ
最初の1回を出すまでにやることは、次の6つです。最初から完璧を目指さず、3回分を作ってから公開すると、番組の形が見えてきます。
- 01
企画を決める
テーマ、リスナー、形式、長さ、頻度を決めます。「誰が、どんなときに聞く番組か」を一文で書けると、毎回の話題選びがぶれません。
- 02
機材をそろえる
最初はスマートフォンや手持ちのマイクで構いません。試し録りを聞き直して、声がこもる・響く・小さいといった問題があれば機材を見直します。
- 03
収録する
静かな場所で、話し手それぞれの声がはっきり入るように録ります。ゲストを呼ぶ場合は、録音と公開の範囲を事前に伝えます。
- 04
編集する
長い沈黙や言い直し、公開しない会話をカットし、音量をそろえます。オープニングやBGMを入れる場合は、使える権利があるものを使います。
- 05
配信する
ホスティングに番組を登録し、エピソードを公開します。発行されたRSSフィードを、ほかの配信アプリに登録します。
- 06
ショーノートと文字起こしを公開する
概要・チャプター・紹介した情報をショーノートにまとめ、文字起こしをテキストで公開します。
企画を決める:テーマ・形式・長さ・頻度
番組の形式によって、準備も編集の手間も変わります。続けられる形を選ぶことが、最初の企画で最も大事な判断です。
- 長さは、リスナーが聞く場面(通勤、家事、運動など)から考えます。毎回の長さがそろっていると、聞く習慣になりやすくなります。
- 頻度は、無理なく続けられる間隔にします。週1回が難しければ隔週や月2回から始め、決めた曜日に出します。
- 番組名は、テーマが伝わる言葉を入れ、検索で見つけてもらえるようにします。
| 形式 | 特徴 | 準備と編集の手間 | 向いている番組 |
|---|---|---|---|
| ひとり語り | 一人で話す。日程調整が要らず、続けやすい | 話す内容の構成メモが必要。話が単調にならない工夫がいる | 専門知識の解説、日々の気づき、社長のメッセージ |
| 対談(2人) | ホスト2人の掛け合い。聞きやすく、話が広がりやすい | 2人分の声の音量をそろえる。話者が混ざらない録り方が必要 | 雑談系、業界ニュースの解説、社内広報 |
| インタビュー | 毎回ゲストを呼んで話を聞く | ゲストの依頼と日程調整、公開範囲の確認、原稿確認の段取り | 人物紹介、採用広報、顧客・専門家の話 |
| 複数人(座談会) | 3人以上で話す。にぎやかで視点が多い | 声が重なりやすく、編集と話者の区別に手間がかかる | チームの番組、テーマ別の討論 |
機材の選び方:予算に合わせた3つの段階
特定の製品より、どの段階の構成にするかを先に決めます。製品の仕様や価格は変わるため、購入前に各メーカーの公式情報を確認してください。
- 機材より先に効くのは収録場所です。カーテンや布製の家具が多い部屋は響きが少なく、声が聞き取りやすくなります。
- マイクには、周りの音を拾いにくいダイナミック型と、細かな音まで拾うコンデンサー型があります。静かな専用の部屋がない場合は、一般にダイナミック型が扱いやすいとされます。
- ヘッドホンで自分の声を聞きながら録ると、マイクとの距離や雑音に気づけます。
| 段階 | 構成 | 長所 | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| まず始める | スマートフォン(録音アプリ)、またはパソコンとイヤホンマイク | 追加の費用がほとんどかからない。すぐに始められる | 口元とマイクの距離を一定に。部屋の響きを拾いやすい |
| 音を良くする | USBマイク+パソコン、ヘッドホン | パソコンにつなぐだけで使える。声がはっきりする | 複数人で1本のマイクを囲むと音量がばらつく |
| 複数人で本格的に | XLR接続のマイク+オーディオインターフェース(またはミキサー・レコーダー) | 人数分のマイクを別々に録れ、編集で音量を整えやすい | 機材の設定と持ち運びに手間がかかる |
収録のしかた:対面とリモート
対面かリモートかで、録り方と失敗しやすい点が違います。どちらでも、本番の前に1分ほど試し録りをして聞き直します。
Spotify for Creatorsのヘルプは、独自の収録・編集ツールは利用できなくなったと案内しており、端末のボイスレコーダーアプリや、Riverside・Descript・Zoomなどの外部ツールでの収録を挙げています(2026年10月3日時点)。
対面で収録する
話し手ごとにマイクを用意できれば、声が重なっても編集で整えられます。1台で録る場合は、全員から同じ距離に置き、話す順番を意識してもらいます。
リモートで収録する
ZoomやTeamsなどで会話しながら録る方法や、各自が自分の声を手元で録音して後で合わせる方法があります。後者は通信の乱れの影響を受けにくい一方、ファイルを合わせる手間がかかります。
ゲストに伝えること
収録の前に、録音すること、配信の範囲、文字起こしや記事として公開するか、公開前に確認してもらえるかを伝えます。音声での出演に同意していても、テキストの公開まで同意しているとは限りません。
ポッドキャストの編集:最初に覚える5つの作業
編集でやることは、聞きやすくするための最小限で十分です。凝った演出より、毎回同じ品質で出すことを優先します。
文字起こしを先に作っておくと、編集が楽になります。どこで何を話したかを文字で見て、カットする箇所やチャプターの区切りを決められるためです。
- 01
不要な部分をカットする
収録前後の雑談、長い沈黙、言い直し、公開しないと決めた会話を削ります。
- 02
音量をそろえる
話し手ごとの声の大きさをそろえ、エピソード全体の音量もほかの回と同じくらいにします。
- 03
雑音を減らす
エアコンの音などの一定の雑音は、編集ソフトのノイズ除去で減らせます。強くかけすぎると声が不自然になります。
- 04
オープニング・BGMを入れる
音楽は、ポッドキャストで使える利用条件のものか、自分で作ったものを使います。
- 05
書き出す
mp3などの形式で書き出します。Spotify for Creatorsがアップロードに対応している音声形式は、MP3・M4A・WAVと案内されています(2026年10月3日時点)。
配信する:Spotify for CreatorsとApple Podcasts Connect
配信の仕組みは「ホスティングに番組を登録 → RSSフィードが発行される → 各アプリに登録する」です。代表的な2つの窓口について、公式ヘルプの内容を2026年10月3日時点で確認してまとめました。
| 配信先 | 登録のしかた | 確認しておくこと |
|---|---|---|
| Spotify(Spotify for Creators) | Spotify for Creatorsでホスティングすると、番組はSpotifyに自動で表示される。ほかのホスティングを使う場合は、Spotifyのアグリゲーターパートナー経由などで送信する | RSSフィードは番組の利用可能状況の設定で確認できる。変更がすべての配信先に反映されるまで最大24時間かかる場合がある |
| Apple Podcasts(Apple Podcasts Connect) | Apple Podcasts Connectで新しい番組を追加し、RSSフィードのURLを入力して送信する | 少なくとも1つのエピソードが必要。カバーアートは正方形で、推奨3000×3000ピクセル(RSSでの最小は1400×1400)、PNGまたはJPG |
| そのほかのアプリ | 同じRSSフィードを各アプリの登録窓口に送る | Spotify for Creatorsのヘルプは、Amazon Music、Pocket Castsなどへの配信手順も案内している |
ポッドキャスト開始チェックリストと企画シート
企画から公開後までの準備を、チェックしながら進められます。下のエピソード企画シートは、毎回の収録前に使うひな形です。
開始までの準備
0 / 19 完了(0%)
チェックした内容はどこにも送信されず、ページを閉じると消えます。
エピソード企画シート
1回分の企画を収録前に書き出すためのひな形です。コピーして、メモアプリやドキュメントに貼り付けて使います。
【エピソード企画シート】 番組名: 回数・タイトル案:# 配信予定日: 形式:ひとり語り/対談/インタビュー/複数人 出演者・ゲスト(肩書): ゲストの了承:録音□ 音声公開□ 文字起こし公開□ 公開前の確認□ ■この回で伝えたいこと(一文) ■リスナーが持ち帰るもの ■構成(目安の時間) 00:00 オープニング・今回の内容 00:00 話題1: 00:00 話題2: 00:00 話題3: 00:00 リスナーからの質問・お便り 00:00 エンディング・次回予告 ■紹介する情報(書籍・サービス・URL) ■収録メモ(日時・場所・機材) ■公開後:ショーノート□ 文字起こし□ 告知□
ショーノートと文字起こしを公開する
音声だけの番組は、聞いた人にしか内容が伝わりません。文字起こしとショーノートがあると、耳の聞こえにくい人や音を出せない場面の人にも届き、検索エンジンにも番組の中身が伝わります。
Apple Podcastsには、エピソードの文字起こしを表示する機能があり、制作者が用意したVTTまたはSRTファイルも使えます。ただし、Apple公式ヘルプ(英語版)の対応言語一覧に日本語は含まれていません(2026年10月3日時点)。日本語の番組では、文字起こしを番組のWebサイトやブログで公開するのが確実です。
- 01
収録した音声を文字起こしする
書き出した音声ファイル(mp3・m4a・wavなど)をKlangにアップロードします。スマートフォンのアプリで録音した場合や、オンライン会議で収録した場合は、そのまま文字起こしに進めます。文字起こしはフリープランでも無制限です。
- 02
話者名と固有名詞を確認する
ホストとゲストの発言に名前を付け、人名や作品名を元の音声で確かめます。話者の自動識別はプロプランの機能です。
- 03
ショーノートを作る
AI要約を下書きに、概要、チャプター、紹介した情報をまとめます。チャプターの時刻は音声で確認します。
- 04
文字起こしを書き出して公開する
TXTやHTMLで書き出して番組のWebサイトやブログに載せ、動画版にはSRTかVTTの字幕を付けます。書き出し時に、話者名やタイムスタンプを付けるかを選べます。
収録した回を、ショーノートと文字起こしに
Klangは、ポッドキャストの音声を文字起こしし、AI要約でショーノートの下書きを作れます。文字起こし・AI要約・AIチャットはフリープランから使えます。
- 音声・動画ファイルを1ファイル10GBまでアップロード。スマートフォンのアプリやオンライン会議の録音もそのまま使えます
- 文字起こしはTXT・HTML・Word・SRT・VTTなどで書き出せ、話者名やタイムスタンプの有無を選べます
- ホストとゲストを分ける話者の自動識別は、プロプランの機能です(7日間の無料トライアルあり)
よくある質問
ポッドキャストを始めるには何が必要ですか?
録音できる機材(最初はスマートフォンでも構いません)、編集ソフト、番組を配信するためのホスティング、正方形のカバーアートが必要です。ホスティングに番組を登録するとRSSフィードが発行され、それをSpotifyやApple Podcastsなどに登録して配信します。
ポッドキャストは無料で始められますか?
スマートフォンで録音し、無料の編集ソフトと無料で使えるホスティングを選べば、費用をかけずに始められます。各サービスの料金や条件は変わることがあるため、登録前に公式情報を確認してください。
SpotifyとApple Podcastsの両方で配信するには、どうすればよいですか?
ホスティングに番組を登録して発行されたRSSフィードを、それぞれの窓口に登録します。Spotify for Creatorsでホスティングすると番組はSpotifyに自動で表示され、Apple PodcastsにはApple Podcasts ConnectでRSSフィードを送信します(2026年10月3日時点の各社ヘルプによる)。
ポッドキャストの編集では何をすればよいですか?
最初は、不要な部分のカット、音量をそろえること、雑音の軽減、オープニングやBGMの挿入、書き出しの5つで十分です。文字起こしを先に作ると、カットする箇所やチャプターの区切りを文字で探せるので、編集が楽になります。
ポッドキャストの文字起こしは公開したほうがよいですか?
音声を聞けない人にも内容が伝わり、番組の中身が検索でも見つけてもらいやすくなるため、公開する価値があります。公開前に話者名、固有名詞、聞き取れない箇所を確認し、ゲストにはテキストでの公開について了承を得てください。